SEO対策ツールには必ずお金をかけなければならないと思っていませんか?もちろん使いやすさであったり、使える機能が豊富ということで、有料のものを使った方が良い場合もあります。
しかし、実際にお金をかける前に、一度無料SEO対策ツールを試してみてはいかがでしょうか。今回は、無料で使えるSEO対策ツールを3つの切り口でご紹介します。
目次
キーワード作成時のSEO対策
Webコンテンツを作成する際、どのキーワードで上位表示を狙うかを考えることが当たり前になりました。しかし、何も無い状態からキーワードを選ぶのは、土地勘の無い場所で何も見ず、直感で目的地に行こうとするようにとても無謀な行為です。普通、目的地に辿り着くためには、地図や案内板を見ますよね。
SEO対策において地図などにあたるのが「正しい」キーワードなのです。ここでの「正しい」とは目的達成に近いキーワードを指しています。この段階では以下の2つが使いやすく、効果的です。
1, Goodkeyword
このツールは自社で対策したいと思っているキーワードに関連のあるキーワード、ユーザーが特定のキーワードと同時に、そのキーワードにかけ合わせて検索しているキーワードを抽出してくれるものです。
情報を求めて検索する際に、キーワードを1語だけで検索するのではなく、単語を組み合わせることが多いですよね。例えば子どもへのプレゼントを探す際に、「プレゼント」とだけ検索はせず、「小学生 誕生日プレゼント」など単語を組み合わせて検索するかと思います。
そのため、単語の組み合わせを表示してくれるこのツールは、キーワード選定において必需品になるはずです。
2, キーワードプランナー
このツールは該当するキーワードや関連するキーワードの検索ボリューム、キーワードの競合性を得ることができます。ここの競合性に関しては少し注意が必要であり、この競合性はあくまで広告掲載におけるもの。
そのため競合性が低くても、SEO対策をしっかりしたライバルサイトがたくさんある可能性があることは覚えておいてください。
最終的には検索ボリュームが高いキーワードで、検索上位を取ることが理想です。ただ、最初は検索ボリュームの少ないところで検索上位をとり、サイトの価値を高めていくという段階を踏むことが一般的になります。
サイト完成後のSEO対策~自社サイトの状態確認~
キーワードを元にコンテンツを作成した後は、そのコンテンツを含めた自社サイトの反響を確認する必要があります。
例えば、目的地の方向にきちんと進んでいるかを確認する時、GPSで自分の位置を検索しますよね。サイト運営もそれと同様。現状を知ることで既存のサイト改善につながり、新規施策を打つことも可能になります。以下の4つはそれぞれ現状を知るのに有用であるため、使いやすいものを組み合わせて使ってみてください。
3, Google search console
このツールはSEO対策全般に活用できます。自社サイトへの流入キーワードの確認やGoogleからのペナルティの確認、新規ページをGoogleに早く見つけてもらうための発信など、様々な用途で使用可能です。
一般的にはペナルティを受けても通知はされません。しかし、このツールにより、ペナルティでサイトが検索圏外になってしまった時に早急な対応が可能になります。
また、流入キーワードが想定と異なる場合、コンテンツの再検討が必要です。何か勘違いやミスをしている可能性があります。
そもそも試行錯誤をしてWebページを作っても、それを検索エンジンが認識しているとは限りません。認識されていない場合はウェブマスターツールの「Fetch as Google」を使うことで、Googleにアピールすることができます。
慣れてきたらこのツールを用いて、自社サイトへのリンクも確認してみましょう。価値の無いサイトにばかりリンクを貼られてしまうと、自社サイトの価値も低いと判断されてしまうケースがあるからです。
その他、平均掲載順位や表示回数など、様々な指標を得ることができるため、是非一度使用してみてください。
4, Google Analytics
ウェブマスターツール同様、SEO対策の確認に非常に有用な情報を得ることができます。
具体的には、自社のサイトへの訪問数や訪問ページ数、ユーザーのページ滞在時間、流入元などのユーザーの行動一覧になります。
また、滞在時間が少ないページや、サイトからユーザーが出ていってしまった離脱率の高いページもこのツールから判別できるため、サイトの細かな改善につながることができるでしょう。
5, 検索順位チェックツールGRC
調べたいURLとキーワードを入力することで、そのキーワードの自社サイトの検索順位が分かるツールです。キーワードは20個まで登録できるので、単純に順位の確認をしたい方にはシンプルで使い勝手の良く、おすすめです。
6, site:
ツールでは無いですが、無料で行える対策としてご紹介します。こちら、「site:」の後に調べたいURLを入力して検索すると、インデックスされたページが検索結果に表示されます。
ここに表示されない場合は、Googleに認識されていないということになります。その状態で良いコンテンツを作成しても、検索上位に表示されることはありません。
そのため、インデックスされていない場合は、まずはGoogleに認識させるためにもGoogle search consoleなどを用いて、インデックスを促す必要があります。
サイト完成後のSEO対策~ライバルサイトの状態確認~
自社のサイトが充実してきたら、今度は競合、ライバルサイトの調査をしましょう。ライバルサイトがどんなSEO対策を取っているのかを把握することで、自社サイトの強みや弱みを分析できます。
さらに自社サイトがコピペされていないかを、確認することも重要です。コピペされてしまうと、稀ではありますが、オリジナルであるにも関わらず、ペナルティを受けて検索圏外に飛ばされてしまうといったリスクも存在します。
ペナルティにならないまでも、大量にコピペされてしまうと価値の低いサイトという烙印をおされてしまうことになりますので、注意してくださいね。
7, SEOチェキ
このツールでは、ライバルページのURLからメタ情報や被リンク数、検索順位などを確認できます。もちろん、自身のサイトに使用することも可能です。
同じツールで自社サイトとライバルサイトを比較することで、新たに気づくこともあるはずですので、ぜひ一度活用してみてください。
8, SimilarWeb
調査したいサイトの流入経路やアクセス数、ページの平均滞在時間など詳細を知ることができます。思わぬ良い対策が見つかることも多々あります。差別化のための情報として活用していくことが重要ですね。
9, 影武者
こちらはテキストまたはURLを入力し、使用している単語や文章が似通っているサイトを発見します。全くコピペではないサイトも表示されますが、自己防衛のためにこれで確認してみてください。
コピペが判明したら、管理者に削除依頼をするなどの対策をするようにしましょう。
まとめ
以上紹介したツールは状況に応じて、使い続けることが重要です。トレンドや状況などは変化していきます。この変化に対応し続けることが、安定して良質のコンテンツを提供し続けるための必要条件です。自社のSEO対策のためにも面倒臭がらずに行ってみてください。
無料ツールはかなり充実しています。使い方によっては、無料ツールをだけでもSEO対策が十二分に可能です。しかし、使いこなすまでに時間がかかるというのが難点になるでしょう。
また、それぞれの数値の意味を読み解くためには、確かな知識と経験が必要です。もし、そこに工数をかけられないのであれば、経験が豊富で成功事例のある、専門の会社に相談することもかもしれませんね。