マーケティング上でも重要な役割を持つアンケート。ただし、回答率は「依頼文の良し悪し」に左右されるため、アンケートに協力してもらうためには効果的な依頼文を作成する必要があります。今回は、アンケートの回答率を高める依頼文の書き方や作成時のコツを紹介します。
目次
アンケート依頼文の重要性
そもそも、アンケート依頼文はなぜ必要なのでしょうか?それはアンケートに答える側の立場に立ってみると見えてくるかもしれません。アンケートに回答するためにはそれなりのモチベーションがいります。そのため、興味を持ってもらい、協力してもらうために依頼文が必要となるわけです。
こうして、アンケートの回答率を高める依頼文を作成することが重要となります。
アンケート依頼文を作成するコツ
訪問アンケートや電話でのアンケートに比べてWEBアンケートは回答率が低い傾向にあるため、アンケート依頼文が重要。アンケート依頼文作成時に押さえておきたい7つのポイントをご紹介します。
簡潔な文章にする
スマートフォンユーザーが非常に増えており、メールの開封の約半数がスマートフォンで行われているとのデータもあります。つまり、アンケートの回答もスマートフォンで行うパターンを想定しましょう。ストレスなく読める短くて簡潔な文章を心がけることで、回答まで進んでもらいやすくなります。
相手の名前を宛名で記載する
依頼される立場からすると、個人宛で送られてきたものに対して目が止まりやすいのが心理です。一斉メールの場合、スパムと勘違いされて未読のまま捨てられてしまう可能性も高まります。メール配信ソフトを活用するなどして、アンケートを依頼したい相手の宛名を記載し開封率を高めましょう。
アンケートの目的を明記する
回答者にとって、アンケートが何に使われるのか気になるものです。アンケートの目的は必ず明記しましょう。また、回答における情報は他では利用しない旨も添えると安心材料につながります。
設問数や所要時間を明記する
アンケートに必要な時間の目安も気になるところです。どのくらいの時間をかければ良いのかわからなくては回答できないという方もいるでしょう。ちょっとした空き時間にできるのか、それとも数分時間が必要なのかを明記しておくと、そのまま回答してもらえる可能性が高まります。初見で後回しにされた場合、回答率は一気に減ってしまうため、注意してください。
回答期限を明記する
期限を明記していない場合、後回しにされる確率が高まります。その場合、回答率は一気に減ってしまいます。期限を設定することで早めの回答を促すことが可能です。
操作方法・回答方法を明記する
アンケートに答えるには、どのようにすれば良いのか明確なアクションを促しましょう。「URLをクリックしてください」「アンケートの回答はこちら」など次のアクションを提案し、具体的な行動に移りやすくする工夫をしましょう。
アンケートの報酬を明記する
報酬がないものよりも報酬があるものの方がやる気が起きるのは当然です。アンケートもポイントや、抽選でプレゼントがもらえるなどの形式のものが増えています。回答に対して何らかの報酬やチャンスを設けることで回答率がぐっと上がります。
【文例】すぐに使えるアンケート依頼文の例
具体的にどのような文章をつくったら良いのか、アンケート依頼文の例をまとめました。
文例①メールでアンケートを送る際の依頼文
◯◯様
日頃は弊社のサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。
この度、サービス拡充を目指しご利用者様の声を反映すべく、
アンケート調査を行うこととなりました。
つきましては、ご多忙の中誠に恐縮ではございますが、
以下のURLよりアンケートにお答えいただき、
ご意見・ご要望をお聞かせください。
【回答URL:https://●●●●】
アンケートの回答数は5問、約3分程度で終了いたします。
ご協力いただいた方には◯ポイントを100ポイント進呈しています。
アンケートの回答は統計的に処理され、
個人が特定されることはありません。
また今回の目的外の利用はいたしません。
何卒ご協力お願いいたします。
文例②手紙でアンケートを送る際の依頼文
◯◯様
アンケート調査ご協力のお願い
日頃は弊社のサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。
この度、サービス拡充を目指しご利用者様の声を反映すべく、アンケート調査を行うこととなりました。つきましては、ご多忙の中誠に恐縮ではございますが、アンケートのご協力をお願いいたします。後日まとめた調査結果を皆様に情報提供させていただきます。
記
1. 調査内容
弊社サービスの利用状況
2. 調査票の回答期限
平成◯年◯月◯日
3. 問合せ先
株式会社◯◯ マーケティング課 担当:◯◯
以上
まとめ
アンケートの回答率を高めるためにはポイントを押さえた依頼文が必要です。報酬や目的などアンケートを答えたくなるよう誘導したり、回答数や期限を設けることで早期の回答を促したり工夫を行いましょう。まずは例文を参考にアンケート依頼文を作成してみてください。