マーケティング
2019.06.07
Pocket

飲食店のマーケティング手法とは?集客効果を最大化する方法を解説

マーケティングと聞くと「商品」や「ブランド」に使われる手法と思われがちですが、飲食店においてもマーケティングの考え方を持つことは重要です。今回は集客効果を最大化する方法というテーマで、飲食店マーケティングにおいて使われる「5P」について紹介していきます。

飲食店にマーケティングが必要な理由


飲食店におけるマーケティングは、競合店との差別化や集客という点で重要です。ここでは飲食店にマーケティングが必要な理由として、「万人受けする店づくりの難しさ」「ターゲットに合った店づくりの重要性」の2つをそれぞれ紹介していきます。

万人受けする店づくりは難しい

祖父母・親・子供の3世代など、家族全員で食事ができる場所というコンセプトで作られた「ファミリーレストラン」は、たしかに万人受けするレストランかもしれません。

ただ、「核家族化」「単身世帯」が増えた現代においては、誰にでも支持される店づくりは難しくなっています。たとえば「25歳独身男性」「40代夫婦・子供1人」「70歳高齢女性」ではそれぞれニーズが異なるからです。

ターゲットに合った店づくりが必要

世帯の変化によって万人受けする店づくりが難しい現代において、「ターゲットのニーズに合った店づくり」がより重要と言えます。ターゲットに合った店づくりを行うためには、「ターゲットは誰か?」「ターゲットのニーズは?」「支持されるコンセプトは?」などを明らかにすることが重要です。

ニーズやターゲットが細分化し、差別化をする重要性が高まっているので、「飲食店においてもマーケティングが必要」と言えるのです。

飲食店マーケティングの5P分析とは


飲食店におけるマーケティングは、「5P」の観点で分析を進めていきます。ブランドや商品で使われる「Product」「Price」「Place」「Promotion」の「4P」に加え、「People」が追加された分析手法です。ここでは5Pをつかった分析方法についてそれぞれ解説していきます。

4P+1Pのフレームワーク

マーケティングで使われる「4P」はすでに馴染みがあるかもしれません。抜け・もれのない戦術を考えるためや、競合の戦略分析などのために活用できます。飲食店マーケティングでは4Pに加えて「People」が重要なファクターであるため「4P+1P」がフレームワークとして使われています。

Product(商品)

Productには、「どのような商品を提供するのか」という観点が当てはまります。飲食店において商品は料理に置き換えられ、さらに顧客が受けるサービス(接客など)も含めてProductの一部と言えます。味や見た目、ボリュームなどにおいて「どのような価値を提供するか」というポイントが重要です。

Price(価格)

価格戦略にあたるのがPriceです。「どのくらいの価格で販売するか」「競合との価格差はどのように設定するか」などの観点が重要と言えます。値付けはシンプルなようでとても重要なポイントです。最終的に手にする利益にも影響します。

さらに、マーケティングの世界では「価格=価値」と言われています。安易に低い価格を付けると価値を落とすことにもつながるため注意が必要です。

Place(立地)

飲食店マーケティングにおいては、Placeの重要性はとても高いと言えます。「どのエリアに出店するか」「駅前なのか郊外なのか」「独立店舗なのか併設店舗なのか」などによって、大きくマーケティングの方向性が変わってきます。

ECチャネルの発達により場所の制限がなくなってきている商品マーケティングと比較すると、飲食店マーケティングにおいてはまだまだ重要なファクターと言えるでしょう。

Promotion(販売促進)

商品やサービスを広め、販売していくための手段がPromotionです。飲食店においても「店の認知」「口コミの拡散」「評判形成」「新メニューの告知」「クーポン」などが当てはまります。数ある飲食店の中から選ばれるためには、このPromotionをいかにうまく活用できるかがポイントです。

People(人々)

Peopleは、客層という意味で使われる飲食店マーケティング独自の考え方です。冒頭の「万人受けする店づくりは難しい」ということからも分かるように、「誰向けの飲食店なのか」を明らかにすることが重要です。「客層」や「どのようなシーンで使われるか」を検討することで、店の内装やオープンする時間帯、その他さまざまな戦略決定に影響します。

飲食店が客数を増やすポイント


「4P+1P」の視点で分析を進めたら、次は実際にどのような戦略を立てていくかが重要です。ここでは、飲食店が客数を増やすために押さえておきたい3ポイント、「コンセプトを設ける」「ターゲットの認知度を高める」「来店動機をつくる」をそれぞれ紹介します。

コンセプトを設ける

「あなたの飲食店は一言で言うと、どういう店か」という質問に回答するつもりでコンセプトを考えてみましょう。コンセプトを明確にすることが差別化の第一歩です。

たとえば、「魚釣りができる居酒屋」「目の前で焼いてくれる鉄板焼きレストラン」「ローカル食材を利用した安い・旨い立ち飲み屋」「フクロウのいるカフェ」などです。出店を検討している商圏や、ターゲットとしている人のニーズに合致したコンセプトを立てることが重要です。

ターゲットの認知度を高める

集客につながるファーストステップと言えるのが「認知度」です。「知らないものは買えない」と言われるように、認知が低いことが原因で集客できていない場合が多いのも事実です。ここでPromotionの観点が重要になってきます。ターゲットに対して適した媒体(雑誌なのか、SNSなのか、口コミなのか)で伝える施策を検討していきましょう。

来店動機をつくる

「今日はお寿司が食べたい気分」といった人の気分をコントロールすることは難しいですが、来店動機をセットして集客をはかることは可能です。

たとえば、旬の食材を利用したメニューの用意、雨の日特典、時間帯に合わせた限定メニューなどがそれに当たります。認知を上げてお客さんの選択肢の中にある状態であれば、来店の背中を押す「トリガー」をうまくセットすることは集客につながるポイントとなります。

まとめ

今回は飲食店のマーケティング手法に関して、飲食店マーケティングの重要性や「4P+1P」という独自の分析手法、集客するためのステップなどを紹介しました。飲食店のマーケティング戦略を検討するにあたり、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。

Pocket


Yukifun26
消費財メーカーでマーケティングを担当。消費者調査、コンセプト・商品開発、ブランディング、メディア戦略立案、販売戦略立案などブランドマーケティング全般、WEBマーケティングについてはオウンドメディア管理、SNSマーケティング、SEOなどを実務として経験。

コメントは受け付けていません。