ECサイトを運営している、または今後運営したいと考えている人にとって、どのような決済方法を導入するかは重要なポイントです。今回の記事では、EC決済に関しての詳しい解説をはじめ、6つの決済方法においての比較、導入時のポイントをまとめて解説します。
目次
EC決済とは?
日本でもオンラインショッピング比率は高まっており、ECでのオンライン決済は一般的になってきています。どのような決済方法に人気があるのか、調査結果についても紹介しましょう。
Eコマースでの買い物時の決済のこと
EC決済とは、Eコマース(オンラインショッピング)で買い物をした時に発生する決済のこと。オンラインで完結する方法もあれば、コンビニ払いや銀行払いなど、後から現金などで支払う方法もあります。
クレジットカード情報や銀行の口座情報など金銭に関わる個人情報を必要とするため、信頼でき、かつ消費者が満足できる方法を選ばなくてはいけません。なお、決済のスムーズさはコンバージョン(購入率)にも関わる重要なポイントとされています。
調査による実際の決済方法の割合
株式会社Paidyが2018年に実施した調査「オンラインショッピングの決済に関する調査レポート」(※1)によると、「30%の人が、後払いや翌月払いの決済サービスを使用したい」「希望する決済方法がない場合、70%超が購入せずに離脱する」と回答。この調査からも、ECの決済方法が使用満足度、購買率に影響していることがよく分かります。
(※1)18歳~59歳の男女のうち、半年以内にオンラインショッピングを利用した人を対象
EC決済方法の手段6つを比較
では、どのような決済方法が求められているのでしょうか。ここでは代表的な決済方法として6つを比較して紹介していきます。
クレジットカード
多くのECサイトが設置しているのはクレジットカード決済となり、設置の優先順位は高めです。クレジットカードは、利用者にとっては購入から決済手続き完了までがスムーズに行える点、EC業者にとっては代金回収をクレジットカード会社が代行してくれる点がメリットとなります。
代金引換(代引き)
代金引換決済とは、ECで注文した商品が手元に届いた時に流通会社に代金を支払う方法です。オンライン上でクレジットカードなどの情報入力をしなくて良い点、自宅にいながら支払いができる点が利用者にとってのメリットですが、EC業者側からすると、万が一商品の受け取り拒否をされた際に送料などが無駄になってしまうリスクがあります。
コンビニ支払い
コンビニ決済は、商品を注文した後に、コンビニのレジや店内に設置されている端末で支払いを行う方法です。利用者にとっては商品購入後にいつでも支払いができる点がメリットで、EC業者にとっても入金を確認してから商品発送できるので安心感がある決済方法です。
後払い決済(コンビニ、銀行)
後払い決済とは、名前のとおり、商品到着後に商品に同封された振込用紙などを利用して、コンビニや銀行、郵便局などで支払いを行う方法です。利用者にとっては開封後に商品の状態を確認してから入金ができる点がメリットですが、EC業者側からすると代金未納などの問題につながるリスクもあります。
携帯キャリア決済
携帯キャリアを通じて支払いを行う方法が、携帯キャリア決済です。携帯電話の料金と合算して支払えるため、操作が簡単な点が利用者側のメリットです。「ソフトバンクまとめて支払い」「ドコモ払い」「auかんたん決済」などが具体的なサービス名です。
外部ID決済
外部ID決済とは、既にオンラインでの支払い機能を持つ外部会社を通じて決済を行う方法です。たとえば「Amazonペイ」「Yahoo!ウォレット決済」「楽天ペイ」などが具体的なサービス例です。新たにクレジットカード情報や口座情報を入力する必要がないため、人気の支払い方法になりつつあります。
決済方法を選ぶ時のポイント4つ
自社ECサイトの決済方法を選ぶ際にはどのような点に気をつけると良いのでしょうか?ここでは代表的な4つのポイントを解説します。
複数の決済方法を用意しておく
1つ目は、複数の決済方法を用意することが挙げられます。近年はさまざまな支払い方法が広まっており、さらに特に若年層のクレジットカード離れも顕著になってきているため、1種類の支払い方法だけでは消費者のニーズをカバーしきれません。少なくとも2、3種類の選択肢を用意するようにしましょう。
自社ターゲットに合わせた方法を選択する
自社ECサイトのターゲット層について調査を行い、メインターゲットに合わせた決済方法を用意しましょう。たとえば、若い世代ならばスマホで完結する「キャリア決済」を導入する、高齢者がターゲットならば馴染みのある「代引き」などを設定するなどです。
また、自社が扱う商品の価格帯も考慮することが重要です。たとえば、数十万円などの高額商品を現金代引きで支払う人は少ない、と予測できます。
コスト面の試算を行う
システムの導入には、初期費用などのイニシャルコスト、また月間の利用料・手数料などのランニングコストがかかります。導入費用がゼロでも、ランニングコストが高ければ長期的に利用した時に大きな負担になります。それぞれどのような料金体系があるのか、3年を目処にコスト面のシミュレーションを行いましょう。
サポートが充実している会社を選ぶ
サポート体制についてもよく確認しましょう。特にセキュリティ面、導入後のアフターケア、信頼できる会社なのかという点も重要なポイントです。過去に自社のECサイトと似たようなサイトの実績があるかどうかも確認しましょう。
まとめ
今回はECの決済方法というテーマで、それぞれの決済方法の比較や導入時のポイントについて解説しました。ECサイトの購入率UPにつなげるには、ユーザーにとってストレスなくスムーズに決済まで完了できることが前提です。ぜひ今回の記事を参考に、自社サイトに適した決済方法を選択、導入検討しましょう。
ECサイトの構築方法やデザイン相場、デザインのコツや依頼先はそれぞれ以下の記事をご覧ください。
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