マーケティング
公開日: 2019.09.18 / 最終更新日: 2020.01.06

ECサイト構築の費用や手順とは?4つの構築方法やコツも解説!

インターネットを通して「お客さんとのタッチポイントを増やしたい」「商品を販売したい」「売上を伸ばしたい」と考えている企業の中には、本格的にECサイトを構築することを検討している企業も少なくないでしょう。今回は、ECサイトを構築する具体的な方法、実際にかかる費用や具体的な手順を紹介します。

ECサイト構築の4つの方法とは?


ECサイトを構築するための方法は、初心者でもできるものからプログラミングを必要とするものまでさまざまです。主な4つの方法を見ていきましょう。

ASP(Application Service Provider)

ASPとはApplication Service Providerの略で、月額費用等を支払い、インターネット上でアプリケーションを利用するサービスです。作業が簡単でその後のサポートも受けられるため、初心者でも使いやすいというメリットがあります。BASEやSTORES.jpなどがその例です。

オープンソース

オープンソースとは、インターネット上に無料で公開されているコードを使ってサイトを構築する方法です。ASPと比較すると初期費用や月額料などが不要で、カスタマイズも自由です。しかし、ある程度のコードなどの知識は必要です。不具合等が発生した場合には自分で対応する、もしくは業者に依頼して対応してもらわなくてはいけません。

ECパッケージ

ECパッケージとは、IT企業などが販売しているECサイト向けのパッケージソフトを購入し、自社サイトとして構築する方法です。管理やメンテナンス、クオリティの面でも担保されていますが、コストがかかります。ライセンス料、カスタマイズ費用、サーバーなど、依頼項目が多くなれば数百万~数千万円の費用が必要です。

フルスクラッチ

フルスクラッチとは、名前のとおり、全て自分でプログラミングをしてECサイトを構築する方法です。当然知識や技術が必要になり手間もかかりますが、オリジナリティーの高いECサイトを構築できます。技術や経験があれば検討できる方法でしょう。

ECサイト構築の手順とは?


ECサイトを構築する際は手順を押さえておきましょう。

コンセプトの設計

まずは、自社ECサイトのコンセプトを設計しましょう。ECサイトを通じて「どのような商品を」「誰に」「どうやって」届けるのかなどを決めておくことが重要です。マーケティングの観点でも、ターゲットやメッセージをしっかり決めておくことで、その後の設計やデザインを決める際にブレることなく統一感あるサイトが構築できます。

機能要件の決定

次に機能要件を決めていきましょう。機能要件の決定とは、ECサイトに盛り込みたい機能や要素を決めることです。一から作る場合は、うまく集客できているECサイトを参考にすると良いでしょう。ここで重要なのは、不要な要件を盛り込み過ぎないということです。

ワイヤーフレーム作成、デザイン決定

機能要件設定では「何を」の部分を決めたので、ここでは「どこに」「どうやって」配置するかを決めていきます。ワイヤーフレームは各要素の配置をラフに描いたもの。ワイヤーフレームをベースに、カラーなども含めたデザインを決定していきます。

売れるECサイトをデザインするコツはこちらの記事をご覧ください。
関連記事:ECサイト構築の費用や手順とは?4つの構築方法やコツも解説!

コーディング

ワイヤーフレーム、デザイン決定によってでき上がりのイメージが見えたら、実際にコーディング作業に入っていきます。セキュリティ面のリスクとなる脆弱性を作らないことがコーディングにおいては重要です。技術や経験のある人に任せるようにしましょう。

商品登録作業

ECサイトが形になったら、商品の登録を行っていきます。サイズや色などの商品情報のインプットや、写真の掲載作業です。在庫管理に影響するコードの管理も徹底して行いましょう。

年商規模別のサイト構築の費用とは?


ECサイトには、年商規模ごとに適したサイト構築の仕方があります。それぞれを確認していきましょう。

1億円未満

年商規模が1億円未満の場合は、インターネット上のアプリケーションを利用して行う「ASP(Application Service Provider)」がおすすめです。初期費用は0円~数十万円でサイト構築が可能です。

1億円前後

年商規模が1億円前後の場合は「オープンソース」がおすすめです。無料のソースコードを使いつつ、自社でカスタマイズやサポート業務を行います。初期費用は0円~数百万円とやや幅があります。

1億円~50億円

年商規模がすでに1億円を超える場合は、企業から購入する「ECパッケージ」がおすすめです。初期費用は数十万円~数千万円とコストが増えますが、ECパッケージはインフラやサーバーなどのサポートも合わせて依頼ができるため安心です。

50億円以上

年商規模が50億円以上の場合は、フルスクラッチを検討しましょう。自社オリジナルのサイトを構築するために、ゼロからコードを組んでいくやり方です。初期費用として数千万円がかかってしまいますが、規模の大きいEC取引が予測されるため、セキュリティ面も強化しながらプロに任せるのが良いでしょう。

ECサイト構築時のコツ


ECサイトを構築するなら、多くのユーザーを集め、売上を上げていきたいものです。ここではECサイト構築時のコツを紹介します。自社ECサイトを計画する時の参考にしてみてください。

第一印象で好意を持たれるデザイン

ECサイトは第一印象がとても重要です。パッと見たときの印象が古臭かったり、情報が煩雑だったり、値段ばかりの訴求だった場合、訪問者はどのような印象を持つでしょうか。ECサイトは購入者がクレジットカードなどの個人情報を入力するため、信頼されるデザイン、好感をもたれるデザインにしましょう。

スムーズな購入体験を提供する

コンバージョンにつなげるために、商品検索~比較~選択~購入の流れはできるだけ分かりやすいように設計しましょう。そもそもお金を支払うことに抵抗がない人はいないため、ひとつでもつまずく箇所があると離脱されかねません。スムーズに購入まで済ませられる導線を設計しましょう。

商品の魅力が伝わる写真選定

ECサイトでは写真のクオリティが重要です。たとえばアパレルの場合、洋服だけの写真よりも身長に近いモデルが実際に着用した写真があるほうが、コンバージョンは高まります。大きさや色味を正確に伝えることに加え、購入後の使用イメージが湧く写真を掲載しましょう。

A/Bテストで効果測定を行う

デザイン案が複数ある場合は、A/Bテストを行って確かめましょう。Webの場合はリリース前に長い時間をかけて消費者調査をするよりも、A/Bテストをして実際の市場での反応を確かめたほうが、確実かつスピーディに決定できます。

サイト構築や簡単作業はクラウドワークスで外注も

サイト構築や商品登録の作業などは、クラウドワークスで外注することも検討しましょう。ワーカーの中には、ECサイト構築経験があるメンバーが多数います。また、構築だけでなくECサイト運営経験があるメンバーも多数登録されているので、リリース後に運営を任せたい場合にも活用が可能です。

開発案件や簡単作業など、クラウドワークスで実際に発注された企業様の事例はこちらをご覧ください。
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関連記事:「CWコンシェルジュ」で募集文面を作成してもらえるので発注がスムーズに:化粧品メーカーW社様

まとめ

オンラインショッピングの市場規模が拡大する中では、効果の高いECサイトを構築、運営していきたいものです。ECサイト構築は4通りあるので、年商に合わせた方法で選択していきましょう。今回の記事を参考に、自社のECサイト構築にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ECサイト構築にあたっては、ECマーケティングのプロセスや決済方法についても考える必要があります。こちらの記事もあわせてご覧ください。
関連記事:ECマーケティング・戦略とは?具体的手法や企業の成功事例を紹介!
関連記事:【ここにタイトル】ECの決済方法とは?それぞれの比較や導入時のポイント4つを解説

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消費財メーカーでマーケティングを担当。消費者調査、コンセプト・商品開発、ブランディング、メディア戦略立案、販売戦略立案などブランドマーケティング全般、WEBマーケティングについてはオウンドメディア管理、SNSマーケティング、SEOなどを実務として経験。

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