記事作成を外注すると、ライティングにかかる時間や手間を減らすことができ、社内で対応するよりコストを抑えられる場合もあります。また、短期間で大量の記事を作成してほしい、月10本を目安に長期的に依頼したいなど、記事作成の目的やスケジュールに合わせて外注できる点もメリットです。
今回は、記事作成の費用相場や外注時にかかる費用の内訳、費用の決まり方などを紹介します。
目次
記事作成費用の相場（記事の種類別）
記事作成費用は、文字単価にすると1円以下～10円以上と金額の幅が広く、専門性の高い記事は相場より高くなることもあります。まずは、記事作成を外注した際の費用相場について、記事の種類ごとに紹介します。
コラム記事
コラム記事とは、ライターの意見や感想などをまとめた「評論文」のようなものです。事実や根拠にもとづいて書かれることが多いものの、報道記事とは異なります。
ビジネス・エンタメ・ファッションなど、コラムのジャンルによって作成費用は変動し、特定のジャンルに精通したライターや有名なコラムニストへ依頼する場合は相場よりかなり高額な費用がかかることもあります。
【費用相場】
・2,000～6,000円（1記事2000文字の場合）
コラム記事の書き方や構成の作り方、作成時の注意点などについては、以下のページで詳しく紹介しています。
関連記事：コラム記事はマーケティングにも有効！書き方や構成を徹底解説！
関連記事：コラム記事のメリットは？依頼する上でのポイントや書き方を解説！
レビュー記事
レビュー記事とは、商品・サービスを使用した感想（良かった点や悪かった点、使用感、使用前後の変化など）をまとめた記事のことです。商品・サービスをライターが実際に使用してから執筆するため、記事作成にはある程度の手間や時間が見込まれます。
操作が難しい商品のレビューを依頼する場合・継続的にサービスを利用して感想を書いてもらう場合などは、相場より費用が高くなることもあります。
【費用相場】
・1,000～2,000円（1記事2000文字の場合）
SEO記事
SEO記事とは、ユーザーが特定のキーワードで検索を行う際に、結果の上位へ表示されることを狙って作成する記事のことです。
自社で記事作成マニュアルを用意し、執筆のみ外注するスタイルであれば、比較的費用を抑えられます。一方で、記事の企画・キーワード選定・構成案作成などから外注したい場合はSEOの専門知識を持つライターを選定する必要があるため、文字単価が10円以上になることもあります。
【費用相場】
・6,000円～1万円（1記事2000文字の場合）
インタビュー記事・取材記事
インタビュー記事・取材記事を作成する場合、複数の工程（スケジュール調整・打ち合わせ・実際の取材・音源の文字起こしなど）が必要となるため、費用が高額になる傾向にあります。
電話やオンライン会議ツール（Zoomなど）を活用すれば取材費を抑えることが可能ですが、直接話を聞いたり写真撮影を行ったりする場合は交通費・宿泊費などの経費もかかります。
【費用相場】
・2～5万円（1記事2000文字の場合）
インタビュー記事の種類や書き方、効果的に作るコツなどを知りたい場合は、以下のページを参照してください。
関連記事：読まれるインタビュー記事の作り方は？タイトルやデザインのコツ紹介
専門記事・学術記事
専門性の高いジャンル（法律・医療・金融・ITなど）の記事や学術記事は、その分野の専門家や有資格者、実務経験が豊富な人材に執筆を依頼するケースが多く、1記事あたりの作成費用も相場より高額となる傾向にあります。
執筆できる人材が限られるテーマで記事を作成する場合、執筆は一般のライターへ依頼し、専門家にファクトチェックや記事監修を依頼するケースもあります。
【費用相場】
・1～3万円（1記事2000文字の場合）
・記事監修のみ：1万円～（監修者の実績や知名度によって料金が変わります）
上記で紹介したような記事のほか、特定の情報をまとめた「キュレーション記事」や、広告として活用する「記事LP」などの種類もあります。
記事作成の外注で発生する費用
記事作成を外注する際には、執筆（ライティング）以外の費用もかかります。どのような費用がどれくらいかかるかを事前に確認しておきましょう。
企画・構成費
企画・構成費とは、記事の骨格（記事全体の構成）を決めるためにかかる費用です。例えば、ターゲット層を明確にする・必要な情報をピックアップする・見出しの順番を決めるなど、執筆前の段階で発生する作業になります。競合サイトの調査やキーワード選定などには数時間～数日かかることもあり、企画・構成にかかる工数によって費用が変わります。
【費用相場】
・5,000円〜1万円
打ち合わせ費
打ち合わせ費とは、ライターとの打ち合わせにかかる費用です。記事作成のためのマニュアルやレギュレーションが既にある場合、打ち合わせ自体を行わないこともあります。また、30分程度の簡易的なミーティングであれば、費用が発生しないケースもあります。
口頭で説明したい事項がある、ライターの人柄を重視したい、執筆メディアの特性を把握しているか確認したいなどといった場合に打ち合わせを行うことが多く、打ち合わせスペースのレンタル料、通信費（オンラインミーティングの場合）、ライターへの報酬などが発生します。
【費用相場】
・0～2,000円（※長時間になる場合、ライターへの報酬は時給換算で支払うケースが一般的です）
画像・イラスト・図表等の作成費
記事内で画像・イラスト・図表等を使用したい場合、作成費がかかります。ライターに依頼できれば比較的費用を抑えられますが、記事に掲載できるクオリティかどうかは個人のスキルに左右されます。また、執筆のみを請け負うライターへ図表作成・写真撮影などを打診しても断られることがあります。
デザイナー・イラストレーター・プロのカメラマンなどに依頼する場合は、依頼内容によって相場より高くなることもありますが、クオリティの高い画像やイラスト、図表などが期待できます。
【費用相場】
・写真撮影費：500～5,000円（写真1枚あたり）
・写真素材費：500～1,000円（有料素材1枚あたり）
・写真加工費：1,500円～5,000円（写真1枚あたり）
・イラスト作成費：2,000円～1万円（イラスト1枚あたり）
・図表作成費：1,500円～5,000円（図表・グラフ1つあたり）
ディレクション費
ディレクション費とは、ライターの進行管理などにかかる費用です。個人のライターに記事作成を依頼する際は不要ですが、記事作成の代行会社などへ依頼する場合は、依頼側とライターの間にディレクターが入って進行管理を行うことがあります。
記事作成のスケジュール調整や記事の品質チェック、ライターの育成などもあわせて任せることができるため、ライターとのやり取りや記事の検収などの手間を省きたい場合にはディレクションを依頼すると良いでしょう。
【費用相場】
・1～5万円（依頼する内容や記事数で料金が変わり、月額料金の場合もあります）
校正・校閲費
校正・校閲費とは、作成された記事の文法や日本語の誤り、誤字・脱字を発見し、修正するためにかかる費用です。外注先によって校正・校閲に含まれる作業（簡易的な誤字・脱字の修正のみ対応している、細かい文法チェックまで依頼できるなど）が異なるため、事前に作業範囲を確認する必要があります。
なお、リライトと校正・校閲とは異なり、記事の内容を修正したり、見出しや構成を変更したりする場合は別料金となります。
【費用相場】
・1,000～5,000円（依頼内容や記事の長さによって料金が変わります）
修正費
納品後に修正依頼をすると、修正費が発生することがあります。事前に共有した内容（記事の書き方・表記のルールなど）が反映されていない場合は、基本的に無料で修正を依頼できますが、後から追加で要望を出した場合は修正費がかかります。修正した文字数で修正費を計算するケースもあり、修正回数が多いとトータルの費用が高額になるため、事前に要望をきちんと伝えたほうが費用を抑えられます。
【費用相場】
・1,000～5,000円（加筆の場合は、文字単価で算出することもあります）
入稿費
入稿費とは、記事をWebサイトへ掲載するための作業にかかる費用です。執筆済みの記事をCMS（WordPressなど）へ入稿するだけであればそれほど依頼費用はかかりませんが、文章のレイアウト調整・画像の選定や挿入・HTMLタグの設定・メタディスクリプションの作成・リンクの紐づけなどを含めて外注する場合は追加費用が発生することもあります。
【費用相場】
・1,500～3,000円（※10記事程度の入稿費目安。時給換算で支払うケースもあります）
謝礼・報酬
インタビュー記事や取材記事を作成する場合、取材相手に謝礼・報酬を支払うこともあります。取材相手が一般人の場合は数千円分のギフトカードなどを渡すことが多いですが、専門家や著名人に取材した場合は、高額の謝礼を用意することもあります。
【費用相場】
・3,000円～3万円
記事作成費用の決まり方
ここでは、記事作成費用が決まるポイントをいくつか紹介します。
記事の種類・難易度
すでに紹介したとおり、記事の種類（SEO記事・レビュー記事など）や、難易度（調査せずに執筆できるか、リサーチが必要か、専門知識や資格が必要かなど）に応じて作成費用が決まります。
また、画像・イラスト・図表・グラフなど、記事内で使用する素材を外注する場合はそれぞれの作成費用も発生します。
記事の文字数
記事作成費用は、「文字単価で算出する場合（1文字〇円×文字数）」と「記事単価を決めて支払う場合（記事1本あたり〇円）」があります。
文字単価で算出する場合は、記事の文字数が多いほど費用が高くなります。記事単価で支払う場合、「3000～5000文字」「2000文字以上」などのざっくりとした条件を出すケースが一般的です。記事の意図を理解して執筆できるライターへ発注する際は、記事の文字数を規定せずに書いてもらうケースもあります。
・文字単価＝1文字あたりの単価×記事の文字数（例：単価5円×文字数2000文字＝1万円）
・記事単価＝文字数に関係なく、1記事あたりの料金で見積もり（例：1記事5,000円）
作成依頼先（外注先）
記事作成をどこに外注するかによって費用相場も変わります。フリーランスで活動する個人のライターには比較的安価に依頼できますが、制作会社などに所属する高スキルなライターだと相場より高額な費用がかかることもあります。
また、依頼可能な関連作業（写真撮影、ディレクション、校正など）も外注先によって異なるため、予算やスケジュールと照らし合わせて依頼先を決めましょう。
納期
通常の記事であれば1記事あたり3日～1週間程度の納期で発注することが多く、それより短い納期（翌日納品など）で依頼すると追加料金が発生するケースがあります。急ぎの案件でない場合は、余裕のあるスケジュールで依頼したほうが費用を抑えられます。
記事作成の依頼なら「クラウドワークス」へ
記事作成の外注先はいくつかありますが、クラウドソーシングサービス（※）を利用する方法がおすすめです。なかでも日本最大級の「クラウドワークス」は、20万人以上のライターが登録しており、日本全国で72万社以上の企業が利用しているサービスです。
特定分野に精通した人材や、執筆スキルが高い人材などが多数登録しており、さまざまなジャンル（SEO記事・転職などの体験談・メルマガ・商品レビューなど）の記事作成を依頼することができます。校正のみ・文字起こしのみ・記事監修のみ・キャッチコピーのみなど、記事作成に関連する作業を部分的に依頼することも可能です。
▶発注初心者にもおすすめ！ライティングを依頼できるワーカーをチェックする
【クラウドワークスで記事作成（または関連作業）を発注する際の費用相場】
・記事作成費用：2,000円〜
・記事の企画：1,000円〜
・インタビューや取材：1万5,000円〜
・文字起こし：5,000円〜
・装飾や編集：2,000円〜
・校正や校閲：2,000円〜
・リライト：2,000円〜
タスク形式のアンケート調査もできるため、「自社商品を利用したことがあるユーザーに向けたアンケート」や「年代別の商品イメージ調査」など、大量のレビューを集めることもできます。また、イラストレーターやデザイナー、プロのカメラマンなども多数登録しているため、記事に掲載する画像や図表、イラスト制作などをあわせて依頼することも可能です。
▶クラウドワークスの使い方や事例、発注相場がわかる資料をダウンロードする
（※）クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのこと
クラウドワークスのサービス資料
サービス特徴、活用事例、発注相場などを紹介しています。
【こんな方におすすめ】
・サービスを詳しく知りたい
・外部人材の活用を検討したい
・発注相場や事例を知りたい
