今回は、シナリオライターへの依頼方法や料金相場を紹介します。シナリオライターとは、アニメや映画、TVドラマ、漫画、小説、ゲーム、YouTube動画など、さまざまなジャンルのシナリオを制作する人を指します。この記事では、シナリオライターに依頼できるさまざまな仕事やおすすめの依頼先もあわせて紹介するので、参考にしてください。
目次
シナリオライターに頼めること
シナリオライターへ依頼できる主な内容は、以下のとおりです。
・アニメや映画、TVドラマ、劇、舞台などのシナリオ制作
・漫画の原作制作
・ゲームのシナリオ制作
・YouTube動画の台本制作
・小説やライトノベルの執筆
・ローカライズ(二次翻訳)
・映像コンテンツ(企業PR動画など)のシナリオ制作
シナリオライターに頼めることは多岐に渡りますが、主な仕事内容はシナリオの物語を作成することです。登場人物のプロフィール(年齢・性格・役割など)や物語の世界観を設定したり、制作物に適した表現でストーリーを組み立てたりします。依頼側が考案した設定をもとにシナリオ制作することもあれば、企画段階から打ち合わせに参加する場合もあります。
シナリオライターへの依頼料金相場
次に、シナリオライターへの依頼料金相場を、依頼内容別に紹介します。
各種シナリオ制作料金
各種シナリオ(アニメ・映画・TVドラマ・劇などのシナリオ全般)の制作料金は、1文字あたり2~6円程度が相場です。シナリオの企画内容や作業ボリューム、制作範囲、納期などによって単価が変わるため、事前に依頼内容を相談し、見積もりを確認しましょう。
ゲームシナリオ制作料金
ゲームシナリオの制作料金は、1文字あたり2~15円程度が相場です。ゲームの世界観設定から依頼する場合、人物設定や舞台背景などの整合性を持たせる(つじつまを合わせる)ために時間や労力がかかるため、15~100万円程度の別途費用がかかります。
ゲームシナリオ制作は新しいジャンルの仕事といえ、シナリオの書き方や相場が確立されていないため、単価の幅が広い傾向にあります。
その他オプション料金
シナリオ制作を依頼する際には、以下のようなオプション料金が発生することもあります。
【ディレクション費】
シナリオディレクターにシナリオの監修を依頼する場合、ディレクション費がかかります。シナリオディレクターは、依頼者とシナリオライターの間に入って、シナリオの進行管理・品質チェックなどを担当します。ディレクション費は5~70万円程度が相場ですが、ディレクションの内容やシナリオの難易度、制作期間などによって費用が大きく変わります。
【特急料金】
通常の納期より早い納品を希望する場合には、特急料金がかかります。依頼先によって相場は変わりますが、「1日納期を早めるごとに追加料金2万円」のような料金設定が主流です。
【資料作成費】
資料作成費は、シナリオを制作するために関連情報を収集したり、関係者や有識者へ取材したりして、シナリオ制作のための資料を作る際にかかる費用です。資料作成費は数万円~が相場で、出張取材が必要な場合は、交通費・宿泊費などの経費が別途かかる場合もあります。
【プロット制作費】
プロットとは、シナリオのあらすじ(もしくはあらすじをまとめた資料)のことです。プロット制作費は1文字あたり2円~が相場ですが、ゲームシナリオの場合は比較的高額になりやすく、「シナリオ制作料金の20~35%程度」の追加料金がかかることもあります。
シナリオライターへの依頼方法
ここでは、シナリオライターへの依頼方法をいくつか紹介します。
シナリオライター事務所へ問い合わせる
まず、「シナリオライター事務所」へ問い合わせる方法があります。芸能事務所にさまざまなタレントが所属しているのと同様に、シナリオライター事務所には数名~数十名のシナリオライターが所属しています。各事務所のHPで、所属するシナリオライターの制作実績(代表作・得意ジャンルなど)を公開しているため、気になるシナリオライターを見つけた場合は、仕事を依頼できるかどうか問い合わせてみましょう。
また、作家・脚本家の所属団体へ問い合わせる方法もあります。具体的には、映画脚本のシナリオライターなどが所属する「日本シナリオ作家協会」や、TVドラマのシナリオライターなどが所属する「日本脚本家連盟」などが挙げられます。有名なシナリオライターが所属していることも多く、制作実績が豊富なシナリオライターを探したい場合におすすめです。
【シナリオライター事務所、作家・脚本家の団体へ依頼する流れ】
①各社HPの問い合わせフォームから連絡する
②シナリオの企画内容や作業ボリューム、納期、予算を相談する
③所属ライターの中から適した人材を紹介してもらう
エージェント会社へ問い合わせる
エージェント会社は、フリーランスで活動するシナリオライターが多数登録している制作会社です。さまざまなシナリオライターを探すことができ、比較的費用を抑えてシナリオ制作を依頼できます。一方で、個人によって実績やスキルに差がある点、シナリオのディレクション(進行管理・品質チェックなど)は自社で行う必要がある点などには注意が必要です。また、エージェント会社が依頼者とシナリオライターを仲介するため、シナリオライターへ個別に連絡ができない場合もあります。
【エージェント会社へ依頼する流れ】
①エージェント会社のHPから登録ライターを確認し、依頼したいシナリオライターを何人か選ぶ
②シナリオの企画内容や作業ボリューム、納期、予算をエージェント会社へ伝える
③ ①で選んだシナリオライターのうち、条件に合う人材が仲介される
個人のシナリオライターへ依頼する
事務所や制作会社に所属・登録していない、フリーランスのシナリオライターへ依頼する方法もあります。個人で活動しているシナリオライターの多くは、SNSなどでポートフォリオ(執筆に関わったシナリオ・オリジナル作品・得意ジャンルなど)を公開していることがほとんどです。プロフィール欄に「お仕事募集中」「仕事依頼はこちらのメールアドレスまで」のような記載があることも多いため、TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)や、個人ブログの問い合わせフォームから連絡しましょう。
【個人のシナリオライターへ依頼する流れ】
①SNSなどで公開されているポートフォリオを確認する
②TwitterのDMや、個人ブログの問い合わせフォームから連絡し、シナリオの企画内容や作業ボリューム、納期、予算を相談する
③引き受けてもらえる場合、支払い方法やタイミング、納品方法などの詳細を決める
クラウドソーシングサービスを活用する
クラウドソーシングサービスとは、仕事を発注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのことです。フリーランスで活動するシナリオライターやシナリオディレクター、クリエイターなどが多数登録しているクラウドソーシングサービスを選ぶことがポイントです。
他の依頼方法より費用を抑えることができ、シナリオライターへ個別に連絡することも可能です。何かトラブルが起きた際は、クラウドソーシングサービスの事務局が間に入ってサポートしてくれることが多いため、個人に直接連絡するより安心して依頼できます。
【クラウドソーシングサービスで依頼する流れ】
①登録者のプロフィールなどを見て、依頼したいシナリオライターを選ぶ
②シナリオの企画内容や作業ボリューム、納期、予算を個別に相談する
③複数のライターに相談する場合、最も条件に合うライターに依頼する
シナリオライターへの依頼なら「クラウドワークス」
シナリオライターを探す方法はいくつかありますが、クラウドソーシングサービスを利用する方法がおすすめです。なかでも日本最大級の「クラウドワークス」は登録ワーカー数が400万人を超えており、シナリオライターやシナリオディレクター、クリエイターなども多数登録しています。
登録ワーカーのプロフィールで、シナリオ制作の実績や得意ジャンル、稼働時間、単価などを確認できるため、条件に合った人材を探すことができます。
▶シナリオ・脚本・小説制作を依頼できるワーカーは20,000名以上!実際のプロフィールを見てみる
また、ゲームシナリオを依頼したい場合、RPGや恋愛シミュレーションゲーム(男性向け・女性向け)などのゲームジャンルで絞込検索することもでき、細かいスキルでシナリオライターを探せます。
▶一例として「恋愛ゲーム」のシナリオ作成を依頼できるワーカー一覧を見てみる
そのほか、小説・ライトノベルの執筆や、YouTube動画(スカッと系・ゆっくり解説・時事ネタなど)の台本制作、劇や映画、音声作品(シチュエーションCDなど)の脚本制作などを得意とするシナリオライターも多数おり、幅広い仕事を依頼することができます。
クラウドワークスでは、システム利用料・登録料などの手数料や仲介料が一切かからないため、費用を抑えて依頼したい場合にもおすすめです。料金や納期などの交渉を行う際、複数のライターに相談し、見積もりを比較・検討のうえで依頼することができます。