マーケティング
公開日: 2021.10.11 / 最終更新日: 2023.12.08

商品開発・監修にはいくらかかる?費用相場や必要工程を詳しく解説

商品開発・監修を依頼する際は、全体の作業の流れや費用相場などを把握しておくとスケジュールや予算が明確になります。今回は、商品開発・商品監修の工程、それぞれにかかる費用の種類や相場、外注コストを抑える方法などを紹介します。

商品開発に必要な工程とは?

まずは、「商品開発」を行う際の作業の流れを紹介します。

マーケティング、企画

商品開発の最初の工程は、マーケティングと企画です。売れている商品の傾向や売上、競合分析などといったマーケティング調査を綿密に行い、その結果を踏まえて開発商品を企画します。商品のコンセプトやターゲット層、詳細なアイデアをまとめた企画書が作成され、関係各所へのプレゼンテーションを経て商品開発の可否が決定されます。

試作・製造(制作)

商品開発の企画が通ったら、商品の試作や製造(制作)段階に進みます。商品そのものだけでなく、容器やラベル、外箱などの試作も必要です。複数の試作品を作り、ターゲット層の目線に立って「購入したくなるデザインか」「リピートしたい商品か」などを検証します。試作・修正を重ねて商品化の詳細が決まったら、工場や印刷会社へ商品の製造・制作、パッケージの印刷などを依頼します。

販促・宣伝

商品の試作・製造と並行して、販売促進・宣伝活動のプランニングを行います。紙媒体・Web媒体の宣伝(プレスリリース・ホームページ上で発信するなど)を通して、多くの消費者に商品を認知してもらい、購買意欲を高めるための活動(試食会・割引キャンペーンなど)を実施します。

効果的に販促・宣伝を行う方法については、以下のページを参照してください。

関連記事:販促キャンペーンとは?種類や企画方法、面白い成功事例を紹介!

商品開発にかかる費用の種類

次に、商品開発にかかる主な費用の種類・内訳を紹介します。

初期投資

商品開発にかかる費用のうち、商品の売れ行きにかかわらず必要となるのが初期投資です。初期投資には以下のような費用が含まれます。

【試作費・初回製造費】
試作費・初回製造費とは、商品の試作や初回製造の際にかかる費用を指します。
具体的には、一般的な製品開発における「設計費・金型製造費」、食品メニュー開発における「材料費・光熱費」などが挙げられ、概算の見積もりによって予算を把握します。

【デザイン費】
デザイン費には、商品自体のデザインにかかる費用や、商品のパッケージデザインにかかる費用などが含まれます。商品の機能性を高めたり、ターゲット層の目を惹いたりできるように、使いやすさ・ビジュアルの良さに優れたデザインを生み出すためのコスト全般を指します。

パッケージデザインの作り方や注意点については、以下のページでまとめています。

関連記事:商品パッケージデザインの作り方のコツ!基本ポイントや注意点は?

ランニングコスト

商品開発におけるランニングコストとは、商品を1つ作るごとに発生する費用(加工費・材料費・光熱費・塗装費など)を指します。先ほど説明した通り、初期投資(設計費・デザイン費など)は、「商品の試作や初回作成時に発生する費用」を指すため、初期投資=ランニングコストではない点に注意しましょう。

販促・宣伝費

商品の販促・宣伝費とは、広告物(ポスター・POP・チラシ・CMなど)の作成や掲示・掲載などにかかる費用です。商品の写真や動画の撮影費、ポスターやチラシのデザイン・印刷費のほか、商品をPRするためのキャンペーン費用や、発売前に配布するテスター制作費、それらにかかわる人件費などが含まれます。

広告媒体の種類や費用相場については、以下のページで詳しく紹介しています。

関連記事:広告の種類ってなにがあるの?特徴や費用などを一覧で大公開!

外注にかかる費用

商品開発の一部(あるいは全ての工程)を外注することも可能です。外注する場合は、上記のような費用のほかに、開発の着手金やアドバイス料が発生することもあり、外注先の料金体系や商品の性質によっては別途料金(薬機法対策の費用など)が加算されるケースもあります。

商品開発の相場金額はいくら?

商品開発の相場金額は、開発する商品の種類やジャンルなどによって大きく異なるため、ここでは「食品・健康食品」「その他商品」を例に挙げて相場金額を紹介します。

食品・健康食品などの場合

食品・健康食品などにかかる開発費用の相場は、約50万~100万円前後です。ただし、原材料が高い食品を開発する場合や、特殊な形状・素材のパッケージを使用する場合など、商品開発のコストや難易度によって金額は変動します。
また、完全オリジナルの食品を開発する場合は商品完成までに長い期間を要することが多く、材料費・試作費・人件費なども多めに見込んでおく必要があります。

飲食店などのレシピ(メニュー)開発を依頼したい場合は、以下のページを参考にしてください。

関連記事:レシピ開発で企業を活性化!費用の相場や注意点、主な外注先も紹介

その他商品の場合

食品以外の商品開発費用の相場は、約50万~150万円前後です。自社で商品開発を行う場合は、企画や開発(市場調査・企画・試作など)にかかる費用、その他費用(モニター依頼費用やアンケート調査費用など)が発生します。また、ブランドストーリーやPRサイトの作成を検討するのであれば、さらに費用がかかることとなります。
以下に、それぞれの費用の相場金額を記します。

【企画や開発の費用】
・市場調査:約10万円~
・企画:約20万円~
・試作:約5万円~
・販促:約5万円~
・ネーミングなど:約15万円~
・モニター依頼費用など:約5万円~

商品開発の費用を相場より抑えるには?

商品開発の費用を抑える主なポイントは、以下の2点です。
●企画や試作の段階でロスを出さない
●外注する工程のコストを抑える

すでに紹介した通り、商品開発には数十万円~数百万円単位の費用がかかります。費用相場よりも安く抑えたい場合は、的確なマーケティング・試作を行い、企画や試作の段階で発生するロスを最小限に抑えることが重要です。
また、専門性が高い工程(デザイン・マーケティングなど)を外注し、人件費を削減することで相場よりもコストを抑えることができます。

商品監修とは?

ここからは、商品監修について紹介します。

「監修」の意味

そもそも監修とは、著作物(映像や書籍、Web記事など)の内容が正しいかどうかを確認・監督することを指します。監修を行う人は「監修者」と呼ばれ、専門知識や特定の資格を持っているケースが一般的です。
監修対象が商品である場合、商品に関するデータやエビデンスの確認・推奨コメントの執筆・商品開発中のアドバイスなどを監修者へ依頼します。

商品監修の重要性

商品監修を依頼すると、商品の信頼性を高めることができます。商品のジャンルに関する有資格者(医師・税理士・管理栄養士など)に監修してもらうことで商品の権威性が上がり、消費者の信頼性も向上するためです。また、商品の説得力が増すだけでなく、競合他社との差別化にもつながるため、ユーザーの購入を後押しする効果が期待できるでしょう。

コラボ商品のデザイン監修は注意が必要

コラボ商品を制作する際は、著作権の取扱いに注意が必要です。特に、有名なキャラクターを商品のパッケージなどで使う場合、商品の仕様に合わせたデザインを制作したうえで、それをコンテンツホルダー(著作権を持つ企業や個人)に監修してもらい、許可を得る必要があります。このような作業工程をデザイン監修・サンプル監修と呼びます。

なお、アニメやキャラクターのイラスト制作を依頼し、他のコンテンツでもイラストを使用する場合は二次使用料が発生します。二次使用の料金や注意点については、以下のページで詳しく紹介しています。

関連記事:イラスト二次使用料の相場やリスクを解説!

商品監修の相場金額はいくら?

商品監修にかかる費用は、商品の種類(食品・健康・美容など)や、監修者の保有資格(国家資格・民間資格など)によって変わるため、相場金額の幅が広い傾向にあります。

【商品監修の費用相場】
・飲食店などのレシピ監修:1万円~
・Webコンテンツの監修:3~10万円
・専門家の監修コメント:5万円~
・商品の企画・監修:25万円~

また、監修者の知名度(メディアの露出度、業界内の知名度など)の高さや、商品パッケージへ顔写真を載せるかどうかなどの要素も料金に影響し、監修費用の総額が100万円以上かかるケースもあります。費用を抑えたい場合は、商品の企画・開発を自社で行う、監修の依頼範囲を限定する、監修者の顔写真は掲載しないなど、依頼内容を調整しましょう。

商品監修依頼から納品までの流れ

商品監修を専門家へ外注する場合、以下のような流れで依頼します。

①監修者を探す

商品監修を依頼する場合、まずは自社商品のジャンルに合った監修者を探します。個人で活動している監修者にはSNSや個人ブログからアプローチし、企業や専門機関に所属している場合は、公式ホームページのお問い合わせフォームから依頼するケースが一般的です。監修者の実績や保有資格、知名度などをもとに依頼する監修者を検討しましょう。

※監修者を探す方法については、記事の最後でも紹介しています。

②打ち合わせを行う

監修者とアポイントが取れたら、どのようなことを依頼したいか、いつまでに納品してほしいかについて、メールやWeb会議ツールなどを用いて打ち合わせを行います。以下のような依頼内容をできるだけ詳細に伝えることがポイントです。

【打ち合わせで伝える内容の例】
・企画の背景や商品のターゲット層
・チェックしてほしい内容
・想定する納期、予算

また、監修コメントを依頼する場合は、どのターゲット層に向けた訴求内容にしてほしいか、監修者の顔写真を掲載するかどうかを打ち合わせの段階で決めておきます。

③正式に依頼する

打ち合わせの内容で見積もりを請求し、金額に双方が合意したら正式に依頼します。オプション料金や修正対応の可否など、依頼する際の疑問点や不安なことがある場合は、正式に依頼する前に質問して解消しておくことが重要です。なお、依頼先の候補を1つに絞る必要はありません。複数の監修者と打ち合わせを行い、料金や納期、対応可能な範囲などを比較・検討し、自社に適した監修者を選びましょう。

④納品を待つ

監修依頼から納品までにかかる期間は、依頼内容や監修者によって異なります。一般的には1カ月程度とされていますが、作業量が多い場合は2~3カ月かかることもあります。なお、商品の企画段階から会議にアドバイザーとして参加してもらう場合は、ミーティングなどのスケジュール調整や、進捗状況の共有・管理などのディレクションを行う必要があります。

⑤報酬を支払う

成果物が納品されたら、内容をチェックし、修正がなければ報酬を支払います。後日トラブルにならないように、あらかじめ支払い方法・支払い日を決めておきましょう。なお、監修者のSNSやブログなどに監修した商品について投稿してもらい、自社商品の周知・拡散を依頼するケースもあります。

商品開発・監修の依頼なら「クラウドワークス」へ

商品開発・監修の外注先はいくつかありますが、商品開発・商品監修に関するさまざまな知識・スキルを持つ人材を探せるクラウドソーシングサービス(※)を利用する方法がおすすめです。
なかでも業界最大手の「クラウドワークス」は登録ワーカー数が480万人を超えており、クリエイターやエンジニア、モニターなどが多数登録しています。

登録ワーカーのプロフィールを見れば、実績や経歴、得意ジャンル、保有資格、目安料金などを確認できるため、希望する条件に合った人材を探すことができます。仕事の募集・相談・契約・報酬の支払いまで一括で管理できるため、複数人のデザイナー・マーケターなどと契約したい場合にも外注の窓口として活用できるでしょう。

【クラウドワークスでの発注事例】
・商品のリサーチや企画などのマーケティング代行:時給1,000~2,000円程度
・専門家監修(エビデンスチェック、推奨コメントの執筆など):1~10万円程度
・商品パッケージなどのデザイン制作:コンペ形式で2~8万円程度
・ネーミングなどのアイデア募集:コンペ形式で1~2万円程度
・新商品に関するオンラインインタビュー&モニター募集:5,000円程度
・新商品に関するアンケート調査:1回答あたり10~50円程度

クラウドワークスの発注相場は、依頼する案件や個人によって変わりますが、時給換算で1,000~2000円程度が目安になります。料金や納期などは各ワーカーと直接交渉でき、システム利用料などの手数料は一切かからないため、さまざまな仕事をコストを抑えて外注できることがメリットです。

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