マーケティング
公開日: 2019.07.09 / 最終更新日: 2020.01.06

ECサイトの運営業務とは?代行を依頼できる業務もある?

今や販売チャネルとして欠かせない存在になったECサイト。運営方法は合っているのか、他に必要な業務はないのかなどと不安になることはありませんか?フロントエンド業務やバックエンド業務など、改めてECサイトの運営業務について確認していきましょう。

ECサイトとは?


まずは簡単にECサイトについて説明していきます。

ECサイトの定義

ECサイトとは、インターネットを介してモノやサービスを売買するウェブサイトを指します。ちなみに、ECサイトの「EC」とは「Eコマース」の略称です。

ECサイトの例

インターネット上での買い物は、もはや使ったことがない人を探すのは難しいほどに普及し、生活のインフラとなっています。アマゾンマーケットプレイスや楽天市場、ヤフーショッピングなどがその代表的な存在です。他にも、実店舗を持ちながらもECに進出したヨドバシカメラや、イトーヨーカドーなども挙げられます。

ECサイトの運営に必要な組織


ECサイトの運営には大きく分けて2種類の業務があります。

フロントエンド業務とバックエンド業務

ECサイトには、大きく分けてフロントエンド業務とバックエンド業務の2つがあります。マーケティングなどを担当しているのがフロントエンド業務で、商品の管理をしているのがバックエンド業務です。ECサイトの運営には、少なくともこの2つの組織機能が必要不可欠です。

フロントエンド業務の種類


フロントエンド業務とは何を指すのか確認していきましょう。

マーケティング業務

フロントエンド業務を一言で表現すると、マーケティング業務です。ECサイトを立ち上げただけでは売上につながらないため、集客が重要です。マーケティング業務は商品の販売促進のためのキャンペーン企画やSEO、コンテンツなどの集客施策だけにとどまらず、サイトの導線施策やバナーの設置などサイトの改善も業務に含まれます。

ECサイトのマーケティングはトレンドの流れが早いため、次々と新しい手法や技術が出てくる領域です。その波に置いていかれないよう常に改善を求められる難しい業務でもあります。

マーチャンダイジング

ECサイトのマーチャンダイジングは、商品企画や仕入れなどを担当する業務です。定番商品を仕入れている場合はそれほど変化は少ないのですが、トレンドが変わりやすい商材を扱っている場合は常に情報収集を行い、顧客のニーズを捉えてマッチングさせていかなくてはいけない難しさがあります。

自社で商品を作っている場合は、商品開発企画や品質管理、生産調整も行わなければなりません。他の企業から仕入れている場合は商品の調達や価格交渉を行います。在庫管理や販売価格の設定もマーチャンダイジング業務のうちのひとつです。

バックエンド業務の種類


続いて、バックエンド業務とは何をさすのか確認していきましょう。

商品情報登録業務

ECサイトを立ち上げて最初に必要となる業務が商品情報登録業務です。商品情報をわかりやすくまとめることはもちろん、商品の写真撮影も重要な業務となります。

受発注管理業務

バックエンド業務の中心になるのが受発注管理業務です。受けた注文に対して倉庫へ発送指示を出したり、少なくなってきた商品に追加注文をかけたりします。在庫管理を倉庫などに委託している場合は発送の指示をするだけで良いですが、自社内から発送をする場合は梱包や納品書作成、送り状作成なども必要です。

サポート業務

顧客からのさまざまな問い合わせに対応するのがサポート業務です。問い合わせは電話やメール、運営しているSNSを通じての場合がほとんどです。こうした質問やクレームにていねいに対応していくことが求められます。

総合管理業務

総合管理業務は、わかりやすく言えば「店長」の仕事です。ECサイト運営全体を見て必要な部分のフォローを行ったり、改善指示を出したり、人を雇用している場合は労務マネジメントも行います。幅広い視野と戦略的視点が求められる業務です。

EC運営で代行を依頼できる業務は?


EC運営を効率的に行いたい場合は、代行や外注を頼むという方法があります。

ルーティン業務は代行を利用可能

ある程度運営が軌道に乗ってきたら、業務効率化を考えねばなりません。一般的に、業務とは社員にしかできないコア業務と、他の人でもできるノンコア業務とに分けられます。ノンコア業務は代行業者などに委託することができます。

ECサイト運営でノンコア業務に該当するものは、たとえば商品情報登録業務や受発注管理業務、サポート業務などのルーティン業務。管理体制をしっかり組めば、これらの業務を外注することができます。

クラウドソーシングを活用するのも手

サイト運営が軌道に乗ってきたとしても、業務量にムラがあるなどで定期的な外注をするのは難しいことがあります。そんな時にはクラウドソーシングを活用すると便利です。クラウドソーシングでは単発や少量の業務であっても発注が可能です。

また、さまざまなプロが登録しているため、商品情報登録業務や受発注管理業務だけではなく、運営業務も発注することができます。

スピード面やクオリティ面だけでなく、社員がコア業務に集中できる環境作りをするためにクラウドワークスを利用された企業様の事例はこちらの記事をご覧ください。
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まとめ

ECサイト運営には、フロントエンド業務とバックエンド業務が必要です。フロントエンド業務は早いトレンドの流れについていくことが重要で、社員が集中して行う必要のあるコア業務。一方のバックエンド業務はノンコア業務が多いので、代行やクラウドソーシングを活用し業務効率化を図ることがおすすめです。

ECサイト運営では、マーケティングや売上に対する考え方も把握しておくことが重要です。こちらの記事もあわせてご覧ください。
関連記事:ECマーケティング・戦略とは?具体的手法や企業の成功事例を紹介!
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伊藤孝介
セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。 マーケティング系ライター歴5年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。

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