業務効率化
公開日: 2020.08.27

導入率が高いCRMツールを比較!機能やセキュリティ対策なども紹介

多数の顧客を抱える企業において活躍するのが、顧客とのやり取りや取引情報を一元管理できるCRMツールです。この記事では、さまざまな企業から提供されているCRMツールの中でも特に導入率が高い3つを厳選し、機能・セキュリティ対策・料金や導入事例といった面に分けて紹介します。

CRMツールを比較する際のポイント


CRMツールを比較する際は以下の4点に注目し、自社で継続して使えそうか判断することが重要です。

機能が自社の目的に合っているか

搭載されている機能はツールによってさまざまであるため、自社が管理したい項目をカバーできているか確認することは大前提といえます。その際、なぜその機能が必要なのかを明確にしておくことで、実際に利用を開始した後でも目的に沿った運用ができます。

注意点として、いつか使う可能性がありそう・便利そうといった理由で、現時点で特に不要な機能を多く搭載しているようなCRMツールを選ばないようにすることです。コストが余分に発生して運用費が膨らむ・必要なツールを見つけ出すのに時間がかかるなどの思わぬ落とし穴が発生する可能性があります。

セキュリティー対策は万全か

CRMツールはその性質上、膨大な顧客情報を管理することになるため、顧客情報の漏洩は大きな損害となります。企業の存続に関わるともいえるので、セキュリティー対策が万全かどうかも重要なポイントです。具体的にいうと、データの暗号化・フィッシングやマルウェア攻撃の防止・アクセスできるデータのコントロールなどが挙げられます。

無料体験ができるか

CRMツールの中には無料体験ができるものもあり、あらかじめ自社に合うツールかどうかを判断することができます。事前に機能面やセキュリティ面などの部分を検討するには良い試みといえるため、ぜひ活用してみましょう。

操作性はわかりやすいか

自社が求めるツールの機能が備わっている・セキュリティ面において申し分ないとしても、操作性が良い(ストレスなく使いこなせる)かどうかも重要です。上で紹介した無料体験があればその時に操作性をよく確認しておいたり、何人かの社員に問題なく使えるか試してもらったりしてみてください。

シェアが多く導入しやすいCRMツール


それでは、国内で数多くの企業においての同乳実績をもつCRMツールを3つご紹介します。

Sales Cloud

全世界15万社から選ばれており、日本国内においてもNo.1シェアを誇るのが「Sales Cloud」です。導入企業の中にはSales Cloudを取り入れてから売上25%アップを実現しているところもあるなど、実績に定評があります。また、年3回のシステムバージョンアップを設けており、利便性の高さもポイントです。

ちきゅう

ちきゅう」は、顧客別にこれまでの取引状況・過去のやり取りの内容などを随時蓄積していくことが可能です。以前どのような取引で実績があったか調べたい時に役立つうえ、達成率や契約実績などをリアルタイムでチェックすることができます。また、自由に機能をカスタマイズできるため、不要な機能をなくして必要な機能だけを取り入れておくことも可能です。

kintone

kintone」は自社で使いやすいようにシステムをカスタマイズできるうえ、顧客からの問い合わせ内容などを記録し、対応状況の把握と対応漏れを防止できるアプリも作成できるのが特徴のCRMツールです。また、名刺管理やwebアンケートなども実施できます。直感的な操作ができるのもメリットのひとつです。

【CRMツール比較】搭載されている機能やセキュリティ対策


それぞれの機能やセキュリティ対策について紹介します。

Sales Cloudの場合

Sales Cloudには、成約件数をアップさせるための商談管理機能や顧客管理機能・多くのリードを獲得できるような見込み客管理機能・チームの売上予測機能などが搭載されています。そのほかにも、ひとつのデバイスに情報を入力することであらゆる仕組みに内容が反映される「シングルインプット・マルチアウトプット」も特徴的です。これによって報告業務時の時間が軽減され、営業の時間を捻出できます。

セキュリティ面としては、米国連邦政府のリスク・認証管理プログラムを使用しています。アクセス監視やプラットフォームの暗号化などを実施しており安全な利用が可能です。

ちきゅうの場合

ちきゅうには、かんばん方式で確認できる商談管理ビュー機能・スキャンのみで顧客情報を登録できる名刺管理機能・次のアクションをチーム内で可視化できるタスク管理機能などが揃っています。メールやカレンダー、チャットツール、HPのフォームなどと連携させて情報を一元管理することも可能です。

セキュリティ面ではクラウドのAWS環境を採用しており、ソフトバンクサービスと同等のセキュリティレベルを確保しています。プライバシーマーク認証も毎回更新しています。

kintoneの場合

kintoneの機能には、受注の確度などを知ることができる案件管理機能・顧客の対応履歴を管理できる問い合わせ管理機能・往訪時にすぐ入力できる交通費申請機能などが揃っています。それぞれの機能はアプリでも活用できるうえ、プロジェクト進行において不可欠なコミュニケーションを集約して行える「スペース」という機能もあります。

セキュリティ面では、不正アクセス・不正ログイン対策などを含む基本的な7つの対策に加え、IPアドレス制限や2要素認証などの6つの対策を行なっています。

【CRMツール比較】料金や導入事例


料金や導入事例を事前に知っておくと、より現実的に検討が可能です。

Sales Cloudの場合

料金はプラン別に4種類あり、すべてに無料トライアル期間を設けています。

・エッセンシャル
社員が10名以下の企業向けのシンプルなプラン。3,000円/月(税抜)。
・プロフェッショナル
さまざまなチームに対応できる機能が揃ったプラン。9,000円/月(税抜)。
・エンタープライズ
カスタマイズが細かくできる利便性の高いプラン。18,000円/月(税抜)。
・アンリミテッド
CRM機能とサポートに制限がないプラン。36,000円/月(税抜)。

特に大手の企業では、Sales CloudのCRMツールを導入したことで顧客の潜在的なニーズに応えられるような提案が可能になっている事例が多く見られます。また、社員の生産性が2倍になったという事例もあります。

ちきゅうの場合

4つのプランに分かれており、30日間の無料トライアル期間があります。

・ライト
カスタマイズ ガジェットが20個、レポートは10個までのシンプルなプラン。1,480円/月(税抜)。
・スタンダード
営業分析などを便利に行える機能が搭載されたプラン。2,980円/月(税抜)。
・プロ
さまざまなツールを一元化して利用できるプラン。4,980円/月(税抜)。
・エンタープライズ
自社に合わせて細かくカスタマイズできるプラン。9,800円/月(税抜)。

ちきゅうを導入したことで、商談プロセスの明確化や次のステップへの定義が確立され、情報の統一化を図れたという企業事例があります。また、営業活動や案件の進捗もチーム全体で可視化できてコミュニケーションが活発になり、会社の一体感が高まったという事例もあります。

kintoneの場合

料金プランは2種類で、スタンダートコースのみ30日間無料で利用できます。

・ライトコース
外部サービスと連携をする必要がない企業におすすめのプラン。780円/月(税抜)。
・スタンダードコース
外部サービスとの連携が可能で、1,000個のアプリを提供しているプラン。1,500円/月(税抜)。

kintoneのアプリを活用したことで部署ごとの業務進捗が可視化され、残業ゼロと売上アップを実現できたという企業事例のほか、法人案件が15倍になったという企業もあります。

CRMツールを活用しながら業務を効率化するには?


CRMツールを使用すると営業活動や顧客管理の効率化が可能ですが、業務をよりスリム化したい場合には営業事務などのノンコア業務にかかる時間を圧縮することがおすすめです。ノンコア業務を外注化してコア業務の時間を増やすためには、クラウドソーシングサービスの中でも利用者数No1の「クラウドワークス」がおすすめです。

営業事務や経理、総務などの業務をプラットフォーム上で簡単にプロへ依頼でき、営業資料作成や管理、伝票の仕訳などというノンコア業務をまとめて外注できます。CRMツールを有効活用していくためには、直接売上にかかわらないようなノンコア業務は外注化し、よりコア業務に注ぐ時間を捻出しましょう。

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まとめ

CRMツールは膨大な顧客管理において有効ですが、自社に合う機能や快適な操作性をもつものではない場合、業務改善につながらずコストばかりがかさむことになりかねません。必要な機能・料金・セキュリティ面において多角的に検討しながら、自社にもっとも合うツールを選定してみましょう。

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webライター歴3年のフリーライター。趣味のひとつが読書ということもあり、独学でライター実績を積む。かつて上場企業にて約10年間企画や営業企画として活躍した経歴から、実体験を踏まえたマーケティングや営業に関する執筆が得意。

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