外注ノウハウ
公開日: 2021.10.13 / 最終更新日: 2023.07.11

【完全版】動画作成・制作の依頼ガイド

動画作成を外部へ依頼する前には、制作時の流れや外注先の選び方などを把握しておきましょう。今回は、動画作成を依頼できるサービスや会社を紹介します。依頼する際の流れや料金相場、ポイントなども紹介するのであわせて参考にしてください。

動画作成を依頼できるサービス

まずは、動画作成を依頼できるサービスやサイトを紹介します。

クラウドワークス

クラウドソーシングサイトのなかでも登録ワーカー数が400万人を超える「クラウドワークス」では、さまざまな人材(動画編集者・カメラマン・ナレーター・CMプランナーなど)に動画作成関連の仕事を依頼できます。案件を掲載してワーカーの応募を待つほか、依頼したい仕事カテゴリや求める職種・保有スキルなどを指定して検索し、要望に沿った人材・経験豊富な人材をスカウトすることもできます。

クラウドワークスで動画制作を発注する流れや相場金額、発注事例などは以下のページからチェックできます。

動画制作・映像制作・編集の依頼・相場特集

↓発注方法を動画で確認したい方はこちら↓

クラウドワークスの使い方や事例、発注相場がわかる資料をダウンロードする

ココナラ

ココナラ」は、スキルのフリーマーケットという分野を開拓したサービスです。制作を依頼できる動画のカテゴリ(結婚式やイベント動画・プロモーション・ミュージックビデオなど)が多数用意されており、動画や写真の素材を提供してもらうことなどもできます。クラウドワークスと同様に、システム上で公募・相談・契約・報酬の支払いまでが一括で行えます。

SKIMA

SKIMA」は、イラスト・Webデザイン・キャラクター制作などといった仕事を中心に扱うサービスです。イラストレーター・アニメーター・Weデザイナーなどのクリエイターが多数登録しているため、動画にイラストやアニメーションを活用したい際の依頼に便利です。

動画作成を依頼できる会社

次に、動画作成を依頼できる会社をいくつか紹介します。

Crevo

Crevoは、ブランディング動画・プロモーション動画・サービス紹介動画などの豊富な制作実績があります。とくに、Web媒体(SNS広告・YouTube広告・Web広告など)の動画制作を多数行っており、大手企業からの受注実績などを公式ホームページ上で公開しています。

動画を作成する目的に合わせて適切な戦略プランを立案してくれるサービスも提供しており、幅広い表現方法(3DCG・ドローン撮影など)に対応しています。

PROOX

PROOX(株式会社プルークス)は、大手企業からベンチャー企業まで幅広い業種の動画制作実績があります。アニメーション・CG制作・実写・CM広告などに対応しており、公式ホームページ上に制作事例や利用者のインタビュー記事を掲載しています。

さまざまなジャンル(アプリ紹介・新人研修・商品説明など)の動画作成を依頼でき、完成後のマーケティングやメディアプランニングにも対応しています。

イートラスト株式会社

イートラスト株式会社は、動画作成のほかにホームページ制作やメディア運営も行う企業です。さまざまな業種(飲食・美容・自動車・医療など)の中小企業の動画制作実績があり、動画マーケティングにも対応しています。

映像制作のポータルサイト「E-movie」を運営しており、料金・プランなどの詳細を確認できます。基本料金は比較的安価ですが、オプションが別料金となっており、「要相談」というケースも多いため問い合わせが必要です。

動画作成の依頼相場は?

ここでは、動画作成の依頼相場を紹介します。

個人へ依頼する場合の相場

動画作成を個人へ依頼する場合、5万~30万円が相場金額といえます。企業に依頼するよりも安い傾向にありますが、個人の実績やスキル、動画の種類などによって変動します。また、企業よりも依頼可能範囲が狭くなり、企画・撮影などを含めると料金が加算されるケースもあります。

個人への依頼金額相場
・5分ほどのインタビュー動画など:5万円~
・セミナーやイベントの動画など:15万円~
・Web上で使用するPR動画など:20万~30万円

企業へ依頼する場合の相場

動画作成を企業へ依頼する場合、20万~100万円前後が相場金額です。個人に依頼するよりも動画作成に関わる人数が増える(人件費がかかる)ため、依頼料金は割高になりますが、その分クオリティの高い動画を期待できます。会社の規模や実績、動画の種類などによって料金は変動し、高額な動画だと100万~300万円ほどの金額になるケースもあります。

企業への依頼金額相場
・会社紹介のPR動画など:50万円~
・テレビCMの撮影など:80万円~
・アニメーション動画など:20万~100万円

動画制作の料金相場については、以下の記事でも紹介しています。

関連記事:動画制作の相場はどのくらい?目的別や工程別にかかる料金を紹介!

また、以下の動画ではYouTube運用のプロが動画編集の外注相場を解説しています。

動画作成の依頼の流れ

続いて、動画作成を外部へ頼む際の、依頼から納品までの流れを紹介します。

ヒアリング

動画作成を依頼する際、最初に行う工程がヒアリングです。動画を作成する目的や方向性(ブランディング・商品の宣伝をしたい、商品の認知度を上げたい、サービス利用につなげたいなど)について外注先と打ち合わせをし、動画の完成イメージを具体的に共有します。

ヒアリングは1回あたり1~2時間が目安です。外注を検討している依頼先が複数ある場合はそれぞれとヒアリングを行うため、トータルで1週間以上かかるケースもあります。

企画、見積もり

ヒアリングを受け、外注先は必要な書類や資料(動画の企画書や費用の見積もりなど)を作成・提出します。依頼する側は、料金の見積もりや動画の内容、ラフ画などを確認して、ヒアリングの情報が正しく反映されているか・料金が予算内に収まっているかなどをチェックします。

企画・見積もりは1回あたり1時間が目安で、複数回行うケースがほとんどです。外注先と相談しながら進めるため、合計で1週間以上はかかると想定しておきましょう。

シナリオ・絵コンテ作成

企画・見積もりについて両者が合意したら、外注先がシナリオ・絵コンテを作成します。絵や動画などを使って企画内容を具体化し、動画の台本を完成させる工程です。依頼する側は、シナリオや絵コンテなどを確認して、修正内容があれば外注先に伝えます。

シナリオ・絵コンテ作成の期間は、依頼内容によりますが1週間〜2週間以上が目安です。

絵コンテの用途や料金などについては以下の記事に詳しくまとめてあるため、参考にしてください。

関連記事:絵コンテ制作の目的や費用相場は?活用シーンやおすすめ外注先も紹介

撮影・編集

撮影手順・シナリオ・絵コンテなどを記した「動画の台本」が完成したら、実際に動画を撮影・編集する工程に入ります。

撮影・編集の必要期間は、1週間が目安です。撮影自体は1日で完了することもありますが、撮影準備(機材調達・ナレーションの録音など)で行うことが多い場合や、映像のクオリティにこだわりたい場合などは、数日に分けるケースもあります。

試写

試写とは、撮影・編集された動画を依頼側が確認する工程です。動画全体の流れやテロップの使い方などをチェックし、修正が必要な箇所があれば外注先へFB(フィードバック)を行います。

修正がない場合は確認するだけで完了しますが、大がかりな修正が発生した場合は、再編集のために2週間以上を要するケースもあります。

MA

MA(Multi Audio)とは、完成した動画の音声(効果音・BGM・ナレーションなど)を編集する工程のことです。依頼する側は、MAまで完成した動画を確認し、効果音やナレーションの修正有無や最終的な仕上がりをチェックします。

MAの必要期間は1日が目安です。依頼料金が数百万円に及ぶ大規模な動画を作成する場合などには、依頼側がMAに立ち合うこともあります。

納品

各工程の修正・確認を繰り返して動画が完成したら、外注先が依頼側へ動画のデータを送付します。依頼側は、動画を使用する媒体に適したファイル形式(WindowsならAVI、MacならMOV、スマホならMP4など)になっているか、完成版のデータになっているかなどを確認し、問題がなければ納品完了です。

動画作成依頼時のポイント

最後に、動画作成の外注先を選ぶポイントを紹介します。

制作実績を確認する

依頼を検討している個人・会社の制作実績を確認することで、どのようなジャンルの動画を制作しているか、得意分野はあるか、希望に沿ったテイストの動画を依頼できるかなどがわかります。とくに、専門性の高い動画の制作を依頼したい場合は、類似したジャンルの動画作成実績をチェックしましょう。なお、過去の依頼主とNDA(秘密保持契約)を締結していることによって情報を開示できないケースもあるため、作成を依頼できる動画の詳細については問い合わせをしたほうが確実です。

見積もりや料金体系を確認する

動画作成を依頼する際は、見積もりに不明点はないか・料金体系が明確かを確認することが重要です。ホームページ上には、料金の概算のみしか掲載していない個人・会社もあり、修正が発生した場合などに見積もり以上の料金を請求される可能性があります。見積もりの段階で、細かい工程の料金まで共有してもらい、トータルの費用がいくらになるか把握しておきましょう。

納品後のフォロー体制を確認する

動画が完成した後のフォロー体制やサービス内容も、依頼先を選ぶポイントになります。例えば、税率変更などが発生した際の価格表示を修正する・テロップの差し替えを行うなどといった手直し・メンテナンスまで依頼できるかどうかは依頼先によって異なります。
また、継続的な動画作成、動画を活用したマーケティングなどに対応しているケースもあるため、希望があれば相談してみましょう。不当な追加料金がなく、さまざまな依頼へ柔軟に対応してくれる依頼先がおすすめです。

 

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伊藤孝介
セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。 マーケティング系ライター歴5年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。

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