校正とは、誤字・脱字などを訂正したり表記を統一したりすることによって、文章の正確性やクオリティを高める作業のことです。校正作業を依頼できる文章の例として、チラシ・パンフレット・書籍などといった各種出版物や、Web媒体へ掲載する記事・コンテンツなどが挙げられます。
今回は、校正を外部へ依頼する際の相場金額や費用を抑えるコツなどを紹介します。
校正依頼費用の相場とは?

始めに、校正費用について説明します。
校正費用の相場金額
校正費用の相場は、依頼する原稿のボリュームや専門性、そして「どこまで細かくチェックするか」によって大きく変動します。
一般的には文字単価制、または1ページ(400文字〜1,000文字程度)あたりの単価制が採用されています。
最新の市場動向を踏まえた費用相場は以下の通りです。
【校正作業別の相場金額(1文字あたり)】
・簡易チェック:約0.5~2円
・文法チェック:約2~5円
・ファクトチェック:約5~10円
・英文などの対訳校正:約3~30円
・薬事法関連の校正:約5~15円
【校正文書別の相場金額(1文字あたり)】
・一般的なビジネス文書・Web記事:0.5円〜1.5円/文字
・専門的な実用書・ビジネス書籍:1.5円〜3.0円/文字
・学術論文・医学・法務などの高度な専門文書:3.0円〜5.0円以上/文字
※ファクトチェックのみを依頼する場合、通常の校正を依頼するより割安になるケースもありますが、上記には「簡易チェック・文法チェックとあわせてファクトチェックを依頼する場合」の目安金額を示してあります。
1ページ単位で算出する場合、Webメディアの記事であれば1,000文字程度で1,000円〜2,000円ほどが目安です。
ただし、誤字脱字のチェックだけでなく、文章の事実確認(ファクトチェック)や表現の統一まで含む「校閲」に近い作業を依頼する場合は、上記相場の1.5倍〜2倍程度の金額になります。
実務においては、最低発注料金(ミニマムチャージ)が3,000円〜5,000円程度に設定されているケースが多いため、少量の依頼であっても一定のコストが発生することを念頭に置いておきましょう。
校正費用の決まり方
続いて、校正費用が決まる要素をいくつか紹介します。
①原稿のページ数や文字数
1ページあたり、もしくは1文字あたりの基本料金が設定されており、校正を依頼する原稿のボリュームに応じて算出するケースです。
1ページごと、1文字ごとの計算例を記します。
●1ページごとの単価(1ページ400文字換算で〇〇円など)×依頼ページ数
●1文字あたりの単価(1文字あたり〇円など)×依頼文字数
②依頼する内容や工程
校正作業の依頼内容ごとに料金が設定されているケースです。校正で行う作業には以下のようなものがあり、依頼工程が多いほど料金も高額となります。
【主な校正作業の例】
・簡易チェック(誤字脱字の修正、表記統一など)
・文法チェック(てにをは・正しい日本語に修正するなど)
・ファクトチェック(掲載内容の事実確認・エビデンスの提示など)
・校閲(誤った内容の発見・修正)
校正のさらに詳しい内容や校閲との違いなどについては、以下の記事にまとめてあります。
関連記事:校正のやり方とは?意味やメディアでの進め方、ポイント等を紹介!
③原稿の難易度や必要工数
原稿の難易度を校正費用に加味するケースです。例えば、外国語の校正や、専門知識が必要となる校正(医療・美容、薬事法など)は、相場よりも費用が高くなる傾向にあります。
校正の難易度が高いほど作業工数もかかるため、必要工数に応じて料金が加算される場合や、「校正担当者の時給×かかった時間数」として料金を算出する場合もあります。
多くの場合、①~③を組み合わせて校正料金が計算されます。料金設定は依頼先によって異なるため、事前に見積もりをもらうなどすると良いでしょう。
校正費用を相場より抑えるには?

次に、校正費用を抑える方法をいくつか紹介します。
複数の依頼先から見積もりをもらう
たとえ同じ原稿の校正を依頼したとしても、費用は依頼先によって大きく異なります。依頼先の得意とする文章のジャンルや対応可能時期などを把握するためにも複数の依頼先から見積もりを出してもらうと良いでしょう。
【見積もりをもらう際に伝えること】
・原稿のジャンル(実用書・レポート・商品紹介など)
・原稿の分量(ページ数や1ページあたりの文字数など)
・依頼したい内容(簡易チェックのみ・ファクトチェックまで込みなど)
複数の依頼先に同一の条件(原稿のページ数・希望納期・難易度など)で見積もりを出してもらうと、ページ単価や文字単価、オプション料金の有無などを比較・検討しやすくなります。
予算を先に伝えておく
校正依頼費用として見込んでいる予算を先に伝えておくことで、コストダウンにつながる場合もあります。具体的な金額の提示があれば、依頼先は予算に応じた提案をしやすくなるためです。
まずは予算内で対応してもらえる校正作業の範囲を確認し、納期や担当者の条件を譲歩することで料金の割引を交渉できるケースもあります(納期は通常より長くても良い、経験の浅い担当者でも良い、など)。ただし、交渉が不可能な事業者もあるため、注意が必要です。
オプション料金のない依頼先を選ぶ
校正対象が外国語の文章や資格取得のための参考書などである場合、オプション料金を設けている依頼先も少なくありません。
そのため、専門知識が必要な分野などの校正について、大幅な割増料金が発生しない依頼先のほうが費用を抑えられます。
オプション料金が発生しない依頼先として、クラウドソーシング(インターネット上で仕事を依頼したい人・受注したい人をマッチングするサービス)が挙げられます。
なかでも業界最大手の「クラウドワークス」は登録ワーカー数が700万人を超えており、経験・スキル・知識の豊富な校正者が多数います。校正・校閲を一貫して依頼したり、ファクトチェックや多言語校正に対応できる人材を探したりすることができ、難易度や納期による追加料金はかかりません。
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ポイントを押さえて問い合わせをする
なお、校正を依頼する際は、クラウドソーシングや校正会社、出版社などへ問い合わせを行いますが、依頼メールの書き方や含めるべき内容などにポイントがあります。
詳しい内容や校正依頼メールの例文については、以下のページで詳しく紹介しています。あわせて参考にしてください。
関連記事:校正依頼のポイントは?メリットや費用相場、依頼メールの例文も紹介
校正を依頼する際の注意点

校正を依頼するときに、「文章を綺麗にしてください」と伝えるだけでは、期待通りの成果物を得られなかったり、追加の修正費用が発生したりするリスクがあります。
ここでは、校正を外注する際の費用対効果を高めるために、発注者側が押さえておくべき注意点を紹介します。
求める範囲や深度を明確にする
校正を依頼する際に重要なのは、作業の範囲や深度を明確にすることです。
たとえば、「校正」は誤字脱字や表記揺れ、表現の修正などの作業を指しますが、「校閲」は記載内容のファクトチェックから論理的な矛盾の確認までを含むことが一般的です。
依頼内容の定義が曖昧だと、校正者がどこまで手をつけるべきか判断できず、結果として見逃しが発生したり、逆に意図しない大幅なリライトが行われたりしてトラブルの原因になるケースもあるため注意が必要です。
校正の見積もりを取る前に、素読み校正(誤字脱字チェック)のみの依頼で良いのか、事実確認まで含めて依頼したいのか、依頼したい内容・範囲・深度などを明確に提示しましょう。
関連記事:校正依頼のポイントは?メリットや費用相場、依頼メールの例文も紹介
表記ルールや参考資料を事前に共有する
会社独自の表記ルール(トンマナ)や、業界用語の扱いなどに関する資料がある場合は、事前に外注先と共有しましょう。
例えば「コンピュータ」と「コンピューター」、「弊社」と「当社」のどちらを使うかかといった細かいルールが共有されていないと、校正後に再修正が発生して工数と費用が増大するためです。
「記者ハンドブック(※)」に基づいた校正を希望するのか、自社のガイドラインを優先してほしいのかを明確にしたり、参考となる過去の記事を提供したりすることで校正者の理解度が深まり、品質の高い成果物が期待できます。
※一般社団法人共同通信社から発行されている用例・用語集
修正のフローや料金を確認しておく
納品された原稿を確認し、リテイクを依頼する場合、追加費用が発生するケースがあります。1〜2回程度の微修正であれば基本料金に含まれても、発注者側の都合で大幅な差し戻しが発生すると追加費用を請求されるケースもあるため、修正依頼の料金体系については事前に確認しておきましょう。
また、修正指示をどのツール(Wordの校閲機能、PDFへの書き込み、スプレッドシート、ビジネスチャットなど)で行うかについても打ち合わせをしておくことが推奨されます。
修正作業の料金体系を確認し、フローを整理しておくと、コミュニケーションコストを削減できるため、プロジェクト全体の費用対効果を高めることにつながります。
スケジュールに余裕を持って依頼する
校正費用が高くなる要因の一つが、特急料金です。
多くの依頼先は中2日〜3日程度を標準納期としており、即日や翌日の納品を希望すると20%〜50%程度の割増料金が加算されます。
特にボリュームの大きい書籍や専門文書の場合、急ぎの作業は品質低下のリスクも伴うため注意が必要です。
スケジュールに余裕をもって依頼すると、特急料金などの発生を防ぐことができ、校正のミスも起こりづらくなる(=修正料金がかからない)ため、費用を抑えることができます。
また、校正作業は初稿・1稿・2稿のように、修正作業を繰り返しながら完成させるケースもあるため、校正後の文章を使用するタイミングに間に合うように早めの依頼を心がけましょう。
校正と費用に関するよくある質問
「校正」と「校閲」で費用に差はありますか?
はい、一般的に校閲の方が費用は高くなります。校正はあくまで「表記の誤り」を正す作業ですが、校閲は「内容の事実確認」を伴うため、調査の時間や専門知識が必要とされるからです。
文字単価で言うと、校正が1円前後であれば、校閲は2円〜3円以上になります。
急ぎで依頼する場合、どの程度の追加費用が発生しますか?
短納期で依頼する場合、通常料金の20%〜50%程度が「特急料金」として加算されるケースが一般的です。
例えば、通常3営業日かかる作業を24時間以内に納品してもらう場合、複数人で校正作業を進める(人件費が多くがかかる)ため、割増料金になります。
校正の依頼なら「クラウドワークス」

高品質な校正をコストを抑えて依頼したいなら、日本最大級のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」の活用がおすすめです。
クラウドワークスには、出版業界出身のプロ校正者から特定の業界知識に詳しい専門家まで、数多くのフリーランスが登録しています。
登録ワーカーの実績やスキル、評価などを事前にチェックできるため、自社に適したパートナーを広く探すことができます。制作会社を通さない(個人への直接発注となる)ため、仲介手数料分を抑えた料金で依頼することが可能です。
システム上でメッセージを送受信できるため、具体的な見積もりや依頼内容の相談などを個別に行うこともできます。
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まとめ
校正の費用は、依頼する範囲や専門性、納期などによって大きく変動します。自社が求めるレベルを明確にし、依頼内容に適した相場価格(1文字あたり0.5円〜3.0円程度)を把握した上で依頼先を選定しましょう。
なお、クラウドワークスには経験豊富な校正者が多数登録しているため、校正を外注する際の窓口として利用している企業も多くあります。まずは無料で会員登録を行い、どのような校正者が在籍しているか確認してみてはいかがでしょうか。








