外注ノウハウ
公開日: 2021.11.25 / 最終更新日: 2023.12.12

エクセル作成の依頼先6選!外注の相場金額も公開

Excel(エクセル)の作成代行を外注すると、「データの統計・可視化・抽出を行いたい」「単純作業を自動化したい」といった業務上の要望を実現できます。さらに、エクセルのフォーマットを活用して文書を作成したり、既存ドキュメントのブラッシュアップやメンテナンスを外注することも可能です。
今回は、エクセル作成代行に依頼できることや、エクセル作成の料金相場、エクセル作成を外注するメリット・デメリット、おすすめの外注先などを紹介します。

エクセル作成代行とは

エクセル作成代行とは、エクセルを用いてデータ入力をしたり、マクロを作成したりなど、エクセルに関する業務を代行してくれるサービスのことです。

まずは、エクセル作成代行に依頼できることや、エクセル作成を外注するメリット・デメリットを紹介します。

エクセル作成代行に依頼できること

エクセル作成代行に依頼できることとして、主に以下のような種類があります。

【資料の作成・修正・更新】
手順書やマニュアル、報告書などといった資料をエクセルで作成する際、新規作成や修正、ブラッシュアップなどを依頼できます。また、既存資料に対するデータの入力や更新なども依頼可能です。

【データ分析】
エクセルのデータ分析機能を活用し、入力したデータの分析を依頼することも可能です。アンケート調査の結果を集計したり、レポート解析を行ったりなど、分析に関する幅広い業務を外注できます。

【データ抽出】
任意のデータベースからデータを抽出し、エクセルへ反映する作業を依頼できます。蓄積した情報から条件を指定してデータを抽出すると、売上推移の分析や販促拡大などに活用できる情報を洗い出せます。

【表やグラフの作成】
エクセルの基本機能を活用し、計算機能付きの表の作成を依頼できます。商品の売上データなどを入力・集計し、表をもとに視覚的に見やすいグラフを作成してもらうことも可能です。

【データの自動転記】
マクロや関数を活用し、データやテンプレートを自動転記する機能の作成を依頼できます。これにより手動入力のミスが減り、入力作業にかかる人件費も削減できます。

【Microsoft Office製品との連携】
Microsoft Office製品(ワード・パワーポイント・アクセスなど)との連携を依頼できます。SQLを活用すれば、他アプリからのデータ取得・他アプリへのデータ保存などが可能になります。

【Webスクレイピング】
Webスクレイピングとは、インターネットをクローリングして指定したデータを取得することで、エクセルの機能によって自動実施することができます。Webスクレイピングを外注すれば、データ収集にかかる時間を大幅に削減できます。

【マクロの作成】
マクロとは、エクセルで行う作業を記録し、それらを自動化するための機能です。業務に必要な作業を行うマクロを外注で作成してもらうと同じ作業を繰り返す手間がなくなり、ルーティン業務を自動化できます。

【VBAの開発】
VBA(Visual Basic for Applications)とは、Microsoft Office製品の拡張機能として提供されているプログラミング言語のことです。マクロを実装する手段のひとつであり、エクセル上の作業の自動化、利用環境に合わせたファイルの読み込みや出力などができるようになります。マクロ作成とセットでVBAの開発を依頼する例もよく見られます。

エクセル作成を外注するメリット

①定型業務を効率化できる

エクセル作成を外注すると、定型業務(データ入力・計算作業など)を自動化できることがメリットです。例えば、「データ入力→データ抽出→計算→データ分析→レポート作成」という流れだったものが、マクロや関数を活用することで「データ入力→自動生成されたレポートの確認」という工程になり、必要なデータをスムーズに閲覧することが可能です。
手動で行っていた業務を自動化することで、効率化や時間の節約につながります。

②コア業務に集中できる

エクセル作成をプロに任せることで、社員の負担を減らしつつ、エクセルに関する業務のクオリティを高められることがメリットです。エクセル作成はコア業務(直接的に売上増加につながる業務)ではないものの、慣れていないと時間がかかり、社員の就業時間の多くの割合を占めているケースも少なくありません。エクセル作成を外注すれば、その分社員がコア業務に集中できるようになり、入力ミスやデータ破損などによるトラブルを回避できます。

③コスト削減につながる

社員によってエクセルの習得度が異なるため、エクセル作成を社内で対応するより、エクセルに詳しいプロに外注したほうがコスト削減につながります。作成する資料の枚数が多かったり、大量のデータを扱ったりなど、業務量が増えるほど高い費用対効果が期待できます。

【費用対効果の例】

 

自社で対応する場合

外注する場合

作業にかかる時間

3時間

0時間

作業にかかるコスト

3,000~6,000円程度

1件2,000円程度

エクセル作成を外注するデメリット

①社内にノウハウが蓄積しない

エクセル作成を外注すると、社内にエクセル関連のノウハウが蓄積しないことがデメリットです。社員がエクセルについて学ぶ機会が減ってしまうため、マクロや関数などに詳しい人がいない場合、少しの修正や更新作業のたびに外注することになってしまいます。

②情報漏洩のリスクがある

エクセルでは多くの情報を扱うため、情報漏洩のリスクがあることがデメリットです。重要なデータ(顧客情報・経理関連のデータなど)を外注先に渡すケースも少なくないので、不正アクセスや管理ミスなどによって情報が流出してしまうリスクがあります。

エクセル作成の相場金額

エクセル作成の相場金額は、およそ2,000円〜100万円になります。費用の幅が広い理由は、エクセルが汎用性の高いツールであり、対応できる範囲や作業の種類が多くあるためです。ここでは、エクセル作成を外注する際の料金相場をいくつか紹介します。

資料・ドキュメント類

エクセル作成の依頼料金は、作業にかかった時間で算出するか、文字単位・ページ単位などで料金を計算するケースが一般的です。資料やドキュメント類(手順書・マニュアル・報告書など)の新規作成や、既存資料へのデータ入力・更新を依頼する際は、全体の文字数や作業量、入力項目の数などによって金額が変わります。
また、依頼料金は要相談となりますが、エクセル資料に使用する画像データ(原稿をスキャンした画像など)のフォーマット変更や、フローチャート・配置図などの作成代行を依頼できるケースもあります。

【相場金額】
・一般的な文書作成:100文字あたり20円~
・DM用の名簿や顧客リスト作成:宛先1件あたり10円~
・資料作成などの時給の目安:1,500~3,000円程度

資料作成の料金相場や依頼先については、以下のページでも紹介しています。

関連記事:資料作成の相場を大紹介!資料作成代行サービス徹底比較

マクロや関数を用いたブック

エクセル上で使用できるマクロ・関数などを使ったブックの作成を依頼することも可能です。マクロや関数を用いたブックを作成することによって、帳簿作成・売上集計などといった定常業務をスムーズに行えるようになり、人件費の削減・業務効率化などの効果を期待できます。

【相場金額】
・1ブックあたり5~10万円(要件定義や設計が必要ない場合)

また、開発期間の目安は以下の通りです。
・シンプルな機能のマクロ作成:1日〜1週間程度
・複雑な機能のマクロ作成:1〜3カ月程度
・要件定義や設計が必要な場合:3カ月~

帳簿作成や売上集計などの記帳代行・経理業務の代行については、以下のページを参考にしてください。

関連記事:記帳代行の相場とは?代行のメリットや依頼する方法3つを紹介!

VBA

VBAを扱えるエンジニアは多くいるため、一般的なVBA開発であれば比較的安価に依頼できます。要件にこだわると料金が高くなるため、エクセルのVBA開発ではなく、類似ツール(Microsoft Office製品であるAccessなど)の利用を検討する場合もあります。

【相場金額】
・一般的なVBA開発:5~10万円
・要件定義や設計が必要なVBA開発:10~100万円

マクロやVBAの基礎知識、自社用のデータベースを構築・管理する方法などについては、以下のページで詳しく紹介しています。

関連記事:【初心者向け】Access(Microsoft Office Access)とは?機能や基本の使い方を紹介

【目的別】エクセル作成のおすすめ外注先6選

続いて、エクセル作成の外注先を紹介します。どのようなエクセルを依頼するのに向いているか、依頼金額の目安金額はいくらかなどといった点の参考にしてください。
なお、エクセル作成の依頼内容や範囲によって料金や開発期間が大きく異なるため、外注先に見積もりを出してもらい、概算の費用や期間を確認しておきましょう。

クラウドワークス

クラウドソーシング(※)業界最大手の「クラウドワークス」では、依頼したいエクセルの種類に応じて適した人材を探すことができます。作成してほしいエクセルの種類や要件・納期を提示してワーカーの応募を待つほか、個々のワーカーの実績や評価、ポートフォリオなどを確認しながらエクセル作成の経験豊富な人材をスカウトすることも可能です。
外注すると高額になりがちなマクロ・VBAを用いたエクセルの作成費用を安く抑えられるため、複雑な要件のエクセルを発注したい場合にもおすすめです。

【依頼料金】
・エクセルの資料作成など:5,000円~
・マクロやVBAの開発など:1万円~

エクセル作成を依頼できるワーカーはなんと500,000名以上!実際のプロフィールから希望に合う人材をチェック

依頼前にワーカーから見積もりを提示してもらうことや、仕事別に依頼時の相場金額を確認することができるため、初めてエクセル作成を発注する人でも利用しやすいのがメリットです。なお、ワーカーとは個別にNDA(秘密保持契約)を締結できるため、セキュリティ面の安心感もあります。

(※)クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事を依頼したい人・受注したい人をマッチングするサービスのことです。

クラウドワークスの使い方や事例、発注相場がわかる資料をダウンロードする

クラリテ

クラリテ」はデータ入力代行・各種資料作成代行などのサービスを提供する会社です。エクセルの作成・編集・ブラッシュアップなどを依頼することができ、新規のエクセル作成・既存エクセルのメンテナンスのどちらにも対応しています。
エクセル作成のほかにも幅広い依頼を請け負っていますが、詳細な料金は公開されていないため、事前問い合わせが必要です。

【依頼料金(最小金額)】
・エクセル作成、編集、関数設定など:5,500円~
・マクロ・VBA作成:6,600円~
※金額の詳細は問い合わせが必要です。

セルネッツ

セルネッツ」は、エクセルとAccess(アクセス)専門のシステム開発会社です。エクセルを使った業務アプリ作成のほか、既存のエクセルへの関数設置、既存のVBAソースの修正、Accessデータベースとの連携などにも幅広く対応してもらうことが可能です。
パック料金・定価などは設定していないため、詳細な料金を知りたい場合は個別に問い合わせが必要です。

【依頼料金(目安)】
・一般的なエクセルシステム開発:10~40万円
・要件が複雑なエクセルシステム開発:50~100万円

ココナラ

ココナラ」は、さまざまなジャンルの専門家が登録しているスキルマーケットです。エクセルの資料作成代行を依頼したい場合は、仕事カテゴリ(データ入力・システム開発など)で絞り込み検索をして、適した人材を探すことができます。
複雑な要件のエクセルを依頼することもできますが、通常のエクセル資料や簡易的なブックの作成を依頼したい人が多く利用する傾向にあります。

【依頼料金】
・エクセル作成:2,000円~5万円(依頼内容、依頼相手によって異なる)

たすかるワーク

たすかるワーク」はオフィス業務全般のサポートサービスを行う会社で、エクセルを使った各種文書・資料の作成などを依頼できます。簡易的な文書のほか、式や関数を含む資料、マクロやVBAの実装が必要な資料にも対応しており、難易度によって料金は異なります。
メール・電話・ファックスによる問い合わせが可能で、ホームページの専用フォームから見積もり依頼もできます。

【依頼料金】
・式・関数を含むエクセル資料作成:1万円~
・マクロ・VBAの実装が必要なエクセル資料作成:2万円~

クレッシェンド 

クレッシェンド」はエクセル作成を専門に請け負っている、マイクロソフト社の認定パートナー企業です。エクセル作成代行やVBA開発の導入実績が1700件以上もあり、民間企業、官公庁、公共機関などが多数利用しています。
公式ホームページの問い合わせフォームや電話から無料で相談でき、匿名での相談にも対応しています。

【依頼料金】
・データ項目数20、帳票2種類、機能が10程度のVBA開発:30~40万円が目安
※依頼内容によって料金が変わるため、無料相談・見積もりを依頼し、料金や開発期間を確認する必要があります。

エクセル作成の外注先を選ぶポイント

エクセル作成の外注先を選ぶ際は、以下のようなポイントを抑えておきましょう。

柔軟に対応してくれるか

まず、依頼に対して柔軟に対応してくれる外注先を選びましょう。自社の課題をエクセルで解決するために複数の方法を提案してくれる外注先であれば、相談しながら方向性を決めることができます。

サポートが充実しているか

外注先によって、サポートの内容や追加料金の有無が異なります。成果物へのアフターフォローや納品後の修正・更新作業、プログラムやファイルが破損した場合の臨時対応など、サポートが充実している外注先を選ぶようにしましょう。

セキュリティ対策を行っているか

エクセル作成を依頼する際には社外秘のデータを渡すケースもあるため、外注先のセキュリティ対策も選ぶポイントになります。どのようなセキュリティ対策を行っているか、プライバシーマークやISMS認証を取得しているかなどを見積もりの際に確認しましょう。

エクセル作成を外注する際のコツ

エクセル作成を外注する場合、以下のようなコツを意識すれば、コストを抑えながらスムーズに依頼できます。

依頼内容や納期を明確にする

エクセル作成を外注する際は、依頼内容や範囲を明確にすることが重要です。社内にノウハウや人材が不足している場合はゼロから相談することも可能ですが、要件が決まっていたほうがスムーズに依頼できます。相談や見積もりの前に、以下のような内容を具体的に説明できるよう準備しておきましょう。

・エクセル作成を依頼する目的
・具体的に解決したい課題
・搭載してほしい機能、その優先順位
・想定する予算
・希望する納期

エクセルのバージョンに関する方針を決めておく

エクセルのバージョンに関する方針を決めておくことも重要です。バージョンが異なると、マクロやVBAの仕様によっては動作に不具合が生じることがあるからです。そのため、社内でエクセルのバージョンが統一されていない場合は、バージョンに影響されずに動作するものを作成してもらえるように依頼する必要があります。大掛かりな開発を依頼する場合、事前に自社のエクセルのバージョンを統一しておいた方が良いケースもあるため、問い合わせてみると良いでしょう。

複数の外注先を比較する

エクセル作成代行のサービスはさまざまな種類があり、外注先ごとに得意分野が異なります。例えば、エクセル作成のコストが安い、無料のお試し期間を用意している、VBA開発の実績が豊富にあるなど、費用面・技術面に差があります。最初から1社に絞らず、複数の代行サービスに見積もりを請求し、費用対効果の高い外注先を選ぶようにしましょう。

システム開発という選択肢もある

エクセルはさまざまな作業を効率化できますが、向いていない作業もあります。例えば、膨大なデータ量(※エクセルに入力するデータが何十万行になるなど)を扱う場合や、複数人でエクセルのデータ入力・管理を行う場合などです。データ処理に不具合が生じたり、データの更新タイミングがバッティングしたりする可能性が考えられる場合は、エクセル作成ではなくシステム開発を依頼したほうが自社の希望する要件に合うケースもあります。

システム開発の基本や依頼する流れ、費用相場などについては、以下のページを参考にしてください。

関連記事:【システム開発の依頼前に!】基本知識や進め方、注意点を詳しく解説

今回は、エクセル作成の相場料金や、おすすめの外注先を紹介しました。
エクセル作成を外部へ依頼すると、業務の効率化や人件費の削減、既存資料のブラッシュアップなどが可能になります。依頼料金や対応可能内容は外注先によって大きく異なるため、予算や要件に応じて検討すると良いでしょう。

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