外注ノウハウ
公開日: 2020.02.14 / 最終更新日: 2024.01.18

パンフレット作成の費用相場を徹底解説!ページ数や依頼先別の目安料金を紹介

パンフレット作成にかかる費用相場は、デザイン費だけであれば1ページあたり数万円程度ですが、印刷・配送などまで含めると数十万円の費用がかかります。依頼する範囲や発注部数、外注先などによっても費用が左右されるため、トータルでかかる費用をあらかじめ把握しておきましょう。今回は、パンフレット作成の料金相場や費用の種類、おすすめの外注先などを紹介します。

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パンフレットの概要

パンフレットは、会社や商品・サービスの案内、イベントやセミナーの告知など、幅広いビジネスシーンで使われる媒体です。基本的にページ数は4の倍数(8の倍数が理想)で、一般的なA4サイズのパンフレットは8ページ構成で作成されます。これは、印刷する際に1枚の大きな紙に8ページ分の面付け(※)を行うことから、ページ数を8の倍数にしたほうが都合が良いためです。パンフレットを印刷・裁断する際は、面付けした用紙を印刷し、折り加工を行い、全ページ分を重ねた状態で裁断するという流れが一般的です。

(※)面付けとは、1枚の大きな紙に「複数枚の入稿データ」を並べた状態にすることです。 用紙のサイズなどによって面付け可能な数が変わります。

なお、パンフレット作成にかかる費用は、経費(勘定科目は広告宣伝費・接待交際費)として計上可能です。パンフレットを「不特定多数の一般消費者」に配布する場合は広告宣伝費、「企業や取引先」への配布を目的とする場合は接待交際費になります。パンフレット作成には高額の費用がかかるため、経費として計上することで税負担額を抑えましょう。

パンフレット作成の費用相場

パンフレット作成費用は、デザイン作成費だけで1ページあたり2~5万円が相場です。会社案内などでよく使われるパンフレットには以下のような種類があり、そのほかにもページ数が多いときに用いる特殊な折り方(観音折り・ジャバラ折りなど)もあります。折り方によって表示できる文字数やレイアウトなどが変わり、パンフレットを持ち帰ってもらえるかどうかにも影響するため、原稿やデザインに適した折り方を検討しましょう。

デザイン作成費の相場
二つ折りパンフレット 8~20万円
三つ折りパンフレット 12~30万円
中綴じパンフレット 16~40万円
片面パンフレット 5万円~
デジタルパンフレット 3万円~

・二つ折り:1枚の用紙に1つの折り目をつけた、4ページ構成のパンフレット
・三つ折り:1枚の用紙に2つの折り目をつけた、6ページ構成のパンフレット
・中綴じ:用紙を重ねてホッチキス止めのように折り目を綴じた、一般的なパンフレット
・片面:片面のみ印刷して用紙も折らない、簡易的なパンフレット
・デジタル:Web上で閲覧するための電子版のパンフレット

パンフレットを作成する際は、デザイン制作だけでなく、企画立案や原稿の執筆、キャッチコピーの提案、印刷・製本など、さまざまな工程が必要です。そのため、パンフレット作成にかかる費用は「これらの工程をどこまで外注するのか」によって大きく変わります。

パンフレット作成にかかる費用の種類(内訳)
ディレクション費 3~15万円
デザイン作成費 16~40万円
コピーライティング費 1~10万円
印刷費 5~15万円
版下作成費 3万円前後
そのほか 要相談

では、それぞれの費用について詳細をみていきましょう。

パンフレット作成にかかる費用の種類


パンフレット作成にかかる費用には、以下のような種類があります。

ディレクション費

どのようなパンフレットにするかを企画して、プレゼンテーションを行い、制作工程の進行管理や納品までをフォローするディレクターの稼働費が「ディレクション費」です。デザインやコピーワークなどの実務とは異なるマネジメントワークで、依頼者のニーズを反映するようなスムーズな進行には欠かせない役割です。

ディレクション費として1日あたりの料金を設定している場合と、全体料金にマージンを上乗せする場合があります。

【費用相場】
・1日あたり1~3万円(通常の依頼期間は3~5日なので3~15万円程度)
・全体料金の20%程度(依頼費用の合計額が30万円の場合、6万円)

デザイン作成費

パンフレットの各ページを、原稿や写真、イラストなどを利用してデザインしていく作業費が「デザイン作成費」です。通常は1ページあたりのデザイン費で換算されます。

全体のデザイン費は内容や作業工程数などによって大きく変わり、写真撮影やイラスト作成が別途必要な場合はそのぶんコストが上乗せされます。また、最初に取り決めた以上に修正が多い場合は、追加請求されることが多いです。

【費用相場】
・1ページあたり2~5万円(パンフレット8ページ分で16~40万円)

コピーライティング費

会社案内ならば興味がわいて入社してみたくなるようなメッセージや、商品を思わず購入したくなるようなキャッチコピーなどを書くライティング作業費が「コピーライティング費」です。通常は専門のライターやコピーライターが対応します。

依頼する方法は、必要な原稿作成をすべてお願いする場合と、キャッチコピーのみなど一部を依頼する場合があります。また、原稿の修正が多くなると、リライト費が請求されることもあります。

【費用相場】
・キャッチコピー作成:1万円~
・原稿作成:3~10万円

コピーライティングの種類や料金相場などについては、以下のページでまとめています。

関連記事:コピーライティング費用の相場は?依頼先別の特徴や料金体系も解説

印刷費

デザインを仕上げて校了となったら、印刷・製本の工程に入ります。それが「印刷費」です。印刷費用は、ページ数やサイズ、色数、紙質、発注部数などにより変わります。必要であれば、紙見本や仕上がりの色見本を取り寄せて確認することも可能です。また、モノクロとカラー、500部と1,000部の場合など、複数の見積を取ることもできます。

【費用相場】
・1,000部で5~15万円

印刷を依頼する流れや料金相場、実店舗・ネット印刷の違いなどについては、以下のページで詳しく紹介しています。

関連記事:印刷依頼の流れや料金は?印刷会社の選び方やおすすめの会社も紹介

版下作成費

版下(はんした)作成費とは、パンフレットのデザインデータを印刷所へ入稿する形式に調整する際にかかる費用のことです。入稿用データは、Illustratorなどのデザインソフトで作成するケースが一般的で、塗り足しやトンボ(印刷する際の断裁位置を決めるためのマーク)の設定、アウトライン化(文字を図形化する作業)といった専門的な工程が必要になります。

ページの端にある文字やイラストが見切れてしまったり、裁断時にズレてしまったりする場合があるため、入稿する形式に合わせてデザインデータを調整しましょう。

【費用相場】
・3万円前後

パンフレットで使用するフォントや色彩、行間・字間などの細かな調整をしたい場合は、DTPデザインを依頼するケースもあります。DTPデザインについては、以下のページを参考にしてください。

関連記事:DTPデザイン料金の相場を解説

そのほか

使用する写真を新しく撮影する場合やイラストをオリジナルで制作するときは、別途費用がかかります。また、インタビューなどの取材費、出演者のヘアメイクやスタイリスト費などが必要になることもあります。

写真撮影を依頼する流れやメリット、料金相場などについては、以下のページで詳しく紹介しています。

関連記事:写真撮影を依頼するポイントは?相場金額やカメラマンの選び方も解説!

イラスト制作を外注する際の注意点や費用相場、事前に準備することなどについては、以下のページでまとめています。

関連記事:イラスト外注時の相場は?発注時の準備や注意点などを解説

パンフレット作成の外注先と費用の傾向


次に、パンフレットをつくる際の外注先別の費用の傾向を紹介します。

【外注先別費用相場】

パンフレット作成の費用相場
デザイン会社 35~80万円
総合代理店 30~70万円
印刷会社 15~30万円
個人(クラウドソーシング) 5万円~(印刷費などは別途発生)

デザイン会社

グラフィックデザインを専門とした会社は、デザイン力が優れているのが魅力です。実績やノウハウ、クオリティ、サポート体制など総合力が高いと言えます。費用相場はデザイン会社の規模や知名度によって異なりますが、一般的なA4サイズ8ページ分のパンフレットで、ディレクションやデザイン制作、印刷・配送まで含めると35~80万円前後となります。

総合広告代理店

パンフレット制作を総合広告代理店に頼む場合、実務はデザイン会社や印刷会社に外注し、代理店は管理業務を行うのが一般的です。管理費以外にも、デザインや印刷費にマージンが上乗せされるので割高になります。

パンフレット作成だけではなく、テレビCMやWeb施策など、ほかのコミュニケーション施策と合わせたクロスメディアを相談する場合は、広告代理店に依頼すると良いでしょう。相場は、小規模企業で30~55万円、中規模企業では50~70万円前後となります。

印刷会社

印刷会社は、デザイン会社や総合広告代理店に比べて費用が安いことが特長です。自社工場を持っている場合が多いため、パンフレットのデザイン制作・印刷・配送をワンストップで依頼できます。依頼内容や発注部数によりますが、印刷会社への依頼費用は15~30万円ほどが相場です。費用が比較的安くスピーディーに依頼できますが、原稿作成や細かなデザインには対応していないことが多く、テンプレートからデザインを選ぶのみという場合もあるため、事前にデザイン制作の依頼可能範囲を確認しましょう。

個人(クラウドソーシングなど)

企業に依頼するほかに、クラウドソーシングなどを利用して、フリーランスのデザイナーやエディターなどに依頼する方法もあります。大勢に業務を委託できるクラウドソーシングは、今では多数の会社がサービスを提供しています。

各社のプラットフォームには、あらゆるジャンルの専門家やセミプロなどが登録しており、それぞれのクラウドワーカーの実力や評価を確認してから依頼することができます。このようなクラウドソーシングをうまく利用することで、企業に外注するよりはコストを抑えることも可能です。

たとえば、業界最大手「クラウドワークス」の「パンフレット作成の仕事・依頼を探す」をみると、不特定多数の人から複数の提案を募る「コンペ形式」という依頼方式では、3~5万円前後が相場になっています。また、特定のクラウドワーカーに依頼する「プロジェクト形式」という依頼方式においても、5,000円や1万円前後での発注も少なくありません。

ただし、このようなクラウドワーカーに依頼する場合、印刷の工程は自社で行うか、印刷会社に依頼することになるケースもあります。

なお、パンフレット以外のデザインの相場を以下の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。

関連記事:各種デザインの発注相場は?料金の考え方や費用を抑えるコツを紹介

デザイナー目線で見る!パンフレット作成を失敗しないために必要な3つの前準備とは

外注でのパンフレット制作を成功させるコツ


パンフレットを外注するときは、発注側と受注側で以下の情報を共有しておくと、効率よく作業が進みます。

イメージやラフ案を提示する

つくりたいデザインのイメージを伝えるには、実際のデザイン例や、インターネット上にある参考例、スケッチしたラフ案などを見せるようにします。口頭だけではイメージが伝わりづらいため、視覚的に情報を共有するほうがお互いの齟齬も無く、スムーズに作業を進めることが可能です。

原稿の内容を用意しておく

パンフレットの原稿作成は工数のかかる作業であり、パンフレットの品質を左右する重要な要素でもあります。会社案内のパンフレットであれば、自社の事業内容や提供サービスなどへの知識も必要になるため、原稿作成を外注するとヒアリングだけでも時間がかかります。原稿の代筆やキャッチコピーの提案を依頼した結果、想定より費用が高額になるケースも少なくありません。

外注コストを抑えたい場合は自社で原稿などを用意するか、スムーズに打ち合わせが進むように原稿の下書き(パンフレットに掲載する概要や訴求したい内容、アピールポイントなど)だけでも用意しておきましょう。

修正回数と追加費用を確認する

パンフレット作成時には、文字や色の修正、レイアウトの変更などが頻繁におこります。見積りを受け取ったときに、基本料に含まれる修正回数、追加で修正した場合の費用などを事前にきちんと確認しておきましょう。また、無駄に費用をかけないためにも、修正依頼はなるべく一度にまとめて行うのがコツです。

パンフレットの作成依頼なら「クラウドワークス」

フリーランスに依頼できるクラウドソーシングサービスの中でも、「クラウドワークス」は業界No.1のユーザー480万人が登録しているプラットフォームです。希望のクラウドワーカーが見つかりやすいだけでなく、以下のようなメリットもあります。

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多くの案から選定できる

クラウドワークスで仕事を依頼するには、「プロジェクト形式」「コンペ形式」「タスク形式」という3つの方法があります。パンフレット作成を依頼するのであれば、多数の人からアイディアを集めることができるコンペ形式がおすすめです。

コンペ形式とは、依頼したいパンフレットのイメージや仕様を伝えて、それに合うデザインを不特定多数のデザイナーから募る形式です。集まった案の中から気に入ったものを絞り込み、その作品に報酬を支払います。企業よりもコストを抑えられるところが魅力です。

【クラウドワークスの発注事例】
・キャンペーンやイベント用パンフレットの表紙デザイン作成:8,000円(コンペ形式)
・パンフレットなどの広告物のキャッチコピー提案:1,000円~1万円(コンペ形式)
・パンフレットで使うロゴ制作(入稿用データ対応必須):1万円(コンペ形式)
・A3サイズパンフレットの表紙・裏表紙のデザイン制作:5万円(コンペ形式)
・2つ折りパンフレットのカバーフォルダのデザイン作成:7万円(コンペ形式)
・パンフレットの原稿代筆、訴求文の作成:文字単価0.5~2円(プロジェクト形式)
・パンフレットやチラシのデザイナー募集:時給1,000~1,500円(プロジェクト形式)

各依頼方式の違いについてはこちらから

細かい要望を伝えられる

コンペ形式は、クラウドワーカーに提案してもらうまでは質疑応答レベルのやりとりのみのため、具体的な行程や金額、納品日などを打ち合わせしながら進めたいのであれば「プロジェクト方式」がおすすめです。

プロジェクト方式は、登録しているクラウドワーカーの評価や実績、場合によっては事前テストを行ってクラウドワーカーを絞り込み、契約します。その後は打ち合わせをしながら作業を進めるので、細かな要望を伝えることができ、納期なども自由度が高いのが魅力です。

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まとめ

パンフレットの作成は、外注する仕事の内容やクオリティ、印刷部数などによって費用相場が大きく変わります。費用をなるべく抑えたいのであれば、クラウドワークスなどを利用してパンフレットのデザイン制作や原稿作成などを依頼し、印刷会社へ印刷・配送を依頼する方法がおすすめです。たくさんの案から絞れるコンペ形式が利用できますし、気に入ったデザイナーがいればそれ以降も継続的に依頼できます。ぜひ検討してみてください。

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