効果的なポスターを自社内で制作したい場合、多くの人に伝えたいメッセージを確実に届けるためには、どのような点に注意したら良いのでしょうか?ポスター制作のコツ、費用の目安、初心者にもおすすめのデザインアプリなどを紹介します。
ポスター制作のコツとポイント
最初に、ポスターを作る際に注意すべきポイントを紹介します。
目の動きを意識する
人間は何かを読むときに、無意識に同じパターンの目の動かし方をします。横書きの場合は左から右に読み、下に移動する「Zパターン」、縦書きの場合は上から下に読み、左へ移動していく「Nパターン」があります。ポスターでは、メインとなる文章の流れに合わせてビジュアルも見ることになるので、目の動きを意識した文章やビジュアルを戦略的に配置することが重要です。
効果的なコピーを配置する
ポスターの大きな役割はメッセージを伝えることです。言いたいことをインパクトあるひと言で表現したキャッチコピー、注目させるための語りかけるようなコピー、問いかけや呼びかけなど、人目を引いて印象に残るコピーを使うようにしましょう。
以下の記事ではコピーなどが話題になったポスターの事例を紹介しています。どのようなものが強いインパクトを与えるのか、イメージを膨らませてみましょう。
関連記事:採用ポスターの必要性とは?デザインの作り方やテンプレートを紹介
レイアウトのルールを守る
一般的には、「揃える」「まとめる」「余白をとる」が、レイアウトのルールとして知られています。文章を左揃えにするなどの「揃える」は、統一感が出て読みやすく、見やすくなります。情報量を「まとめる」と、理解度がアップ。「余白」は、すっきりとした印象を与え、見たくなる意識を高めることにつながります。初心者のポスター制作では、こうしたルールを考慮して作ることもポイントです。
シンメトリーにデザインする
センターで分けて、左右対称にするシンメトリーな配置・デザインにすると、安定感やまとまりが生まれます。必要な情報をセンターに配置しやすくなるため、メッセージが伝わりやすいです。
ポスター制作の費用相場とは
実際にポスターを作るとなった場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
ポスター制作費は、デザイン・コピー料、撮影費などの「制作費」と「印刷費」に分けられ、制作会社に依頼すると、さらに全体管理費やディレクション料、営業経費などがかかります。また、ポスターの仕様や枚数、撮影や写真レンタルの有無、有名人の起用の有無、著名なデザイナーやコピーライター起用の有無などにより、金額は大きく変わります。
例えばA社の場合、B2サイズはデザイン費のみで8万円~、印刷費は4万円程度(100枚)。B社の場合はデザイン費・印刷費込みで13万円前後(B2サイズ100枚)。簡単・スピーディを売りとしているオンライン印刷会社では、デフォルトのデザインテンプレートを使用すると、B2サイズのオフセット印刷100枚で1万7000円前後と、会社によって幅があります。
いずれも、仕上がりの質や内容、部数などにより金額が変わるため、かならず複数社から見積を取るようにしましょう。
ポスターを制作する方法とは
次に、自社でポスターを作る時に便利な方法をご紹介します。
ソフトやアプリを使って自作
ネット上では数多くのポスター制作ソフトやアプリを見つけられます。豊富なテンプレートや便利な機能が揃ったものもあり、手軽にポスターを制作可能です。
専門店やデザイン会社に外注
自社で作るのが難しい場合は、デザイン会社や印刷会社に依頼しましょう。プロが作るため、クオリティの高い作品を期待できます。
個人やフリーランスに依頼
クラウドソーシングサイトに登録しているフリーランスのデザイナーなどに依頼すると、企業に依頼するよりも低価格・スピーディに仕上げられる可能性があります。
ポスター制作で使えるソフト・アプリ
ポスター制作に必要な機能は、Adobe社のPhotoshopに代表される写真・イラストなどの画像編集機能と、同じくAdobeのIllustratorのような写真・図形・文字をグラフィカルに配置するレイアウト機能です。ここでは、この2つのソフトに近い機能を持つ便利なポスター制作ソフトを紹介します。
Inkscape(インクスケープ)
Illustratorに近いソフトが「Inkscape」です。図形の作成や操作、テキストの追加やレタリングなど豊富な機能を有しており、MacとWindowsの両方で使用できます。ダウンロードは無料。横書き文字に適しており、直感的に操作が可能なので、初心者からも支持を得ています。
GIMP(ギンプ)
画像加工と画像編集ができるフリーソフトの「GIMP」は、豊富な機能に定評があるソフトです。写真や画像のサイズ変更、文字の追加、色の変更、トリミングなどの機能のほか、レイヤーやマスクなどの高度な機能も使用できます。MacとWindowsの両方に対応しており、ユーザーが多いことから、さまざまなテクニックや操作方法がネット上に公開されています。
Canva(キャンバ)
「Canva」は、ウェブ上でデザイン作業が完結するオンラインサービスの中でも、世界中で多く利用されているもののひとつです。8,000点以上の豊富なデザインテンプレートが特徴で、初心者でも簡単におしゃれなデザインに仕上げることができます。メールサポートもあり、安心して利用できます。
ポスター制作はクラウドワークス
ポスターをフリーランスに依頼する場合、豊富なワーカーと実績を誇る「クラウドワークス」の利用がおすすめです。
ポスター制作が得意なデザイナー多数
約100万人のクラウドワーカーを誇る日本最大級のクラウドワークスには、ポスター制作の経験と能力を備えたデザイナーが多数登録しています。こちらのページでは、5万人以上のデザイナーの実績や評価を一覧で確認できます。検索機能を使うと、より希望に合ったクラウドワーカーを絞り込むことも可能です。
多数案から選ぶならコンペ形式
ポスターの具体的なイメージが決まっていない場合は、クラウドワークスの「コンペ形式」でアイディアを募集するのがおすすめです。コンペ形式にすると、提示したテーマに対して複数のデザイナー(クラウドワーカー)が任意で提案するため、たくさんの案を一気に集めることが可能です。その中に作品のテイストが自社のニーズに合うデザイナーがいたら、「スカウト」機能を利用して直接指名して依頼することもできます。
単発利用できて登録料は不要
クラウドワークスの登録や発注には料金が一切かかりません(一部のオプションを除く)。1度きりの単発利用も可能で、さらに、上で述べたような直接スカウトして依頼したいデザイナーがいる場合、指名料などもかかりません。
なお、「クラウドワークスの利用が初めてで依頼方法がわからない」「的確に効率よくクラウドワーカーを集めたい」などの場合は、「CWコンシェルジュ」の利用をおすすめします。CWコンシェルジュでは、より希望に合ったクラウドワーカーが見つかるようにサポートをしています。利用料は無料です。
まとめ
ポスターを制作する場合は、ネット上のフリーソフトを使って自分で作ることも可能ですが、高いクオリティを求めるならクラウドワークスの利用をおすすめします。クラウドワークスには多数のプロデザイナーが登録しており、企業に依頼するよりも、価格も納期も調整をしやすいのが魅力です。ぜひ検討してみてください。