LINEスタンプは、メッセージのやりとり中に喜怒哀楽を表現したり、リアクションをしたりするのに欠かせないアイテムです。今では一般のクリエイターによるLINEスタンプも増えていますが、作成時にはいくつか注意点があります。今回はLINEスタンプの作り方やポイント、使えるソフトやアプリを紹介します。
目次
LINEスタンプの作り方・販売方法
LINEスタンプは、既定の画像サイズを遵守すれば一般的なペイントソフトで作成が可能です。作成したら「LINE CREATORS MARKET」にクリエイター登録を行い、スタンプをアップロードします。運営の審査に通れば、App Store/Google Playでスタンプの販売が開始できます。
スタンプが購入されると、販売価格から手数料が30%引かれた金額のうち50%がクリエイターに支払われる仕組みになっています。簡単なステップで自作のLINEスタンプを販売できることから、利用者が増加しています。
さらに詳しい作り方や販売のルールなどは以下の記事にまとめてありますので参照してください。
関連記事:オリジナルLINEスタンプの作り方や審査基準は?申請・販売のルールも解説
LINEスタンプの作成時に覚えておきたいこと
自作のLINEスタンプを販売したい場合、公式運営会社の審査を通過しないといけません。LINEスタンプの審査ではイラストのクオリティを査定されるわけではなく、ガイドラインに則って作成されているかどうかをチェックされます。スタンプのサイズや個数などの条件を満たしていることがポイントとなるため、作成前に確認しておきましょう。
画像数とサイズ規定
審査を通過するためにはガイドラインに沿った以下の3種類の画像を用意する必要があります。
・メイン画像(1個):横240px × 縦240px
・スタンプ画像(8個/16個/24個/32個/40個):横最大370px × 縦最大320px
・トークルームタブ画像(1個):横96px × 縦74px
メイン画像とは販売するスタンプの一覧を示した画像のことで、どのようなスタンプが含まれているのか一目でわかるようにするためのものです。
スタンプ画像は実際に使用するスタンプの画像を指し、トークルームタブ画像はLINEのトークルームから確認できるスタンプ一覧画像のことです。
なお、アニメーションスタンプやメッセージスタンプなどは、通常のスタンプと画像数やサイズが異なるため、制作ガイドラインをよく確認しておきましょう。
▶LINE CREATORS MARKET「制作ガイドライン」
スタンプの画像ファイル形式は、すべてPNGです(アニメーションスタンプを除く)。解像度は72dpi以上、カラーモードはRGBに設定し、背景は透過にしなければいけません。さらに、画像の外枠とイラストとの間には、10px程度の余白が必要になります。
著作権に関する規定
LINEスタンプを自作する際、著作権を侵害するようなデザインは避けなければいけません。たとえ意図的でなかったとしても、著作権の侵害に該当するとみなされてトラブルに発展するケースもあります。
著作権については以下の記事に詳しくまとめてあるため参考にしてください。
関連記事:知らないと危険!アイコン使用・作成で著作権侵害になるものとは
LINEスタンプを作成できるソフトは?
PCで作成する場合
LINEスタンプはPNGファイルを読み込み、保存できるペイントソフトであれば作成可能です。AdobeのPhotoshopやIllustratorがあれば十分ですが、どちらも有料ソフトのために用意できない人も多いでしょう。代替えとなるフリーソフトには「FireAlpaca」や「GIMP」「Inkscape」があります。
・FireAlpaca
WindowsにもMacにも対応しているペイントソフトで、利用者も多いツールです。FireAlpacaをダウンロードし、イラストを作成、透過PNGデータで書き出せばスタンプが完成します。
・GIMP
Windowsに対応しているソフトで、レイヤー機能やエフェクト機能も充実しています。
・Inkscape
こちらもWindowsにもMacにも対応しているペイントソフトです。Illustratorと似たような機能を有しており、写真のようにリアルなイラストも描くことができます。
また、スキャナーがあれば、紙で描いた絵をPCに取り込んでスタンプ作成できます。もしスキャナーが用意できるのならば、紙にペンで描いたイラストをPCに画像ファイルとして取り込み、それをペイントソフトで立ち上げ、デジタルでラインをしっかりとって画像にするという方法もあります。
スマートフォンで作成する場合
「LINE Creators Studio」や「Shuttle Sticker for LINEスタンプ作成」などを使用すると、スマートフォンでも手軽にスタンプ作成ができます。
・LINE スタンプメーカー
スタンプ作成から審査申請、販売までできるアプリです。手書きのイラストだけでなく写真もスタンプにできる上、スキャナーも必要ないため、利便性に優れています。
・Shuttle Sticker for LINEスタンプ作成
自作のイラストをカメラで撮影するだけで、ワンステップで背景を透過でき、簡単にスタンプが作成できるアプリです。アプリ自体は無料で使えますが、申請用ファイルの出力に400円かかります。
・背景透過
iOSユーザーの方にはこちらの無料アプリもおすすめです。写真のままではスタンプの申請に通らないため、写真を参考にイラスト化する必要があります。このアプリでは、写真画像をLINEスタンプ向きの画像へ簡単に加工することができます。
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まとめ
今回紹介したようなソフトがあれば、LINEスタンプを作成・販売することが可能です。まずは無料ソフトを使ってみて、気に入った作品ができたら申請してみると良いでしょう。
以下の記事では、企業が活用できるLINEスタンプや作成方法などを詳しく紹介しています。LINEクリエイターズスタンプ販売の流れもまとめているため、ぜひ参考にしてください。
関連記事:LINEスタンプ作成の費用とは?企業が低コストで制作する方法