
皆さんは、有名企業のロゴの意味を考えたことがありますか?企業ロゴは企業にとってアイデンティティを示すもので、他社との差別化には欠かせません。また、効果的なかっこいいロゴを作りたいと思っている人も多いでしょう。今回は企業のロゴの役割や意味、作り方のコツについて解説します。
目次
企業のロゴの役割とは?
ロゴはコーポレートアイデンティティを表すものです。「企業のシンボル」という言い方もできるでしょう。一般的に名刺やWebサイト、各種広告などに掲載されます。企業の理念や文化を表現した独自のロゴは、企業のブランディング・他社との差別化には欠かせません。また、認知度や信頼性の向上、ビジョンの共有にも役立ちます。
かっこいい企業のロゴの一覧と意味とは?
スピードを意味する「ナイキ」
出典元:ナイキ
ナイキのロゴは、社名の由来でもあるギリシャ神話の勝利の女神「ニーケー(Nike)」の翼をモチーフにしていると言われています。名称は「スウッシュ (Swoosh)」。躍動感やスピード感を表現しており、1971年に商標登録されました。
複雑なロゴにした「コカ・コーラ」
出典元:コカ・コーラ
コカ・コーラのロゴは、最初から現在の形をしていたわけではありません。実は、コカ・コーラの長い歴史の中で、ロゴデザインは幾度となく変化してきました。1886年に作成されたロゴは非常にシンプルなものでしたが、現在はより複雑なデザインに生まれ変わり、インパクトを強めています。
若者へのアピールが始まりの「アップル」
出典元:Apple
アップルのロゴマークには、「コンピュータを温かく親しみやすい存在にしたい」という願いが込められています。ちなみに、リンゴマークの右側がかじられている理由を知っている人は少ないでしょう。多くの説が存在しますが、「他の果物と間違わず、一目でリンゴだと分かるようにしたかった」ということです。
三角星を象徴とした「メルセデス・ベンツ」
出典元:メルセデス・ベンツ
メルセデス・ベンツのロゴは、三角星を象徴としています。実は、これは単なる星ではありません。「陸・海・空」を表しており、「それぞれの世界でモビリティーの発展を進めていく」という意味を持っています。
ロゴを単純化した「マクドナルド」
出典元:マクドナルド
マクドナルドのロゴは、イニシャルの「M」が由来ではありません。イリノイ州シカゴ郊外のマクドナルド第1号店に建てられている「2つのゴールデンアーチ」がモチーフになっています。ゴールデンアーチがモチーフになる以前は、複雑なロゴデザインでした。
赤いラベルで想起させる「リーバイス」
出典元:リーバイス
リーバイスのロゴは、赤い背景に白い文字で、ブランドイメージをシンプルに伝えていると言えるでしょう。ジーンズのウエスト部分に貼られている初期のロゴは、「馬が引っ張っても破れない」という意味を持ち、ジーンズの頑丈さを表現しています。
先進的なイメージをもたせる「グーグル」
出典元:Google
グーグルのロゴは、三原色(青・赤・黄)で構成されています。しかし、「L」だけが三原色に当てはまっていません。実は「L」が緑色になっているのは「グーグルはルールにとらわれない」という経営哲学が込められているからです。
シンプルさを追求した「マイクロソフト」
出典元:マイクロソフト
最も有名なソフトウェア会社であるマイクロソフトのロゴは、シンプルさを追求しています。2012年には、25年ぶりに新しいロゴに生まれ変わりました。ウィンドウズで馴染みのある4色を使用し、ブランドバリューをアピールしています。
3本の線を設定した「アディダス」
出典元:アディダス
アディダスのロゴは4種類あることを知っていましたか?いずれのロゴにも、有名な「3本線」が使用されています。この「3本線」は、創業当初に靴を補強するために装着された「3本のバンド」をモチーフにしています。
人魚のイラストが有名な「スターバックス」
出典元:スターバックス
スターバックスのロゴに描かれている女性は、女神ではありません。ギリシャ神話に登場するセイレーン(人魚)です。創業者の1人がノルウェーの木画版に描かれているセイレーンを見つけ、ロゴに採用しました。以来、ブランドの象徴として使用され続けています。
有名企業風のロゴを作れるジェネレーターとは?
「ロゴを作ってみたいけれどイメージが湧かない」「有名企業風のロゴを作成してみたい」と思ったことはありませんか?企業ロゴジェネレーターを使うことで、好きな文字列のロゴを無料で作成することができます。
使い方はシンプルで、企業ロゴを選択し任意の文字を打ち込むだけです。遊び感覚でロゴのイメージを掴むことができるので、ロゴの作成を検討している人は、ぜひ使ってみてください。
ロゴを作成する方法は?
ロゴを作成する方法は、主に3つあります。
自社で作成する
自社でロゴを作成する場合は、社内公募などの方法がとられることが多いでしょう。様々な技術や知識を持つ社員から、多くのアイディアを集めることで、自社のイメージに合うロゴデザインを作れるかもしれません。
外部に依頼するよりもコストを抑えられる上、打ち合わせなどもスピーディーに進められます。しかし、最低限のノウハウがないと、効果的なロゴを作成することは難しいと言えるでしょう。
制作会社に依頼する
ロゴの作成を外部の制作会社に依頼する企業も多いです。専門性の高いプロに依頼することで、クオリティーの高いオリジナルロゴを作成ができます。ただし、デザイン制作会社を選ぶ際は必ず実績などを確認するようにしてください。会社ごとに得意分野は異なるので、自社のブランドイメージに合う制作会社に依頼しましょう。
クラウドソーシングを活用する
クラウドソーシングを活用しロゴ制作を外注化する企業も少なくありません。一般的に、制作会社に依頼するよりもコストを抑えられる場合が多いです。個人のデザイナーを募集し、多くの提案を集め、その中からデザインを選ぶという方法もあります。登録しているデザイナーが多いクラウドソーシングサイトを利用してみましょう。
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企業のロゴを作成するときのポイントとは?
最後に、企業ロゴを作成するときのポイントを紹介します。
意味やストーリー性を持たす
企業ロゴは、コーポレートアイデンティティを示すものです。よって、様々な意味や想いが込められていなければなりません。ロゴが持っているストーリーが濃いほど、対外的な印象も強くなるでしょう。企業のコンセプトや経営理念が伝わりやすくなり、ブランディングにも役立ちます。意味やストーリー性が弱いロゴを使用している場合は、新しいロゴの作成を検討してみてください。
様々な状況で使えるようにする
企業のロゴは、様々な状況で使用されます。名刺やWebサイト、各種広告に掲載されるだけに限りません。例えば、いくらカラフルなロゴでも、白黒の紙に印刷すれば単色になってしまいます。白黒になったときに印象が薄れてしまうようなロゴは、使い勝手が良くありません。どのような状況で使っても見栄えが悪くならないように、シンプルで力強いデザインにしましょう。
色の持つ効果に注意する
ロゴの作成において、「配色」は非常に重要な要素です。微妙な色の違いでも、人が持つ印象やイメージは大きく変わってきます。自社のブランドイメージを最大限に表現できる色を選びましょう。また、他社との差別化を図る上でも、ロゴの「配色」は大事です。競合他社のロゴカラーと被らないように、入念な事前調査を行ってください。
フォントの権利関係を調べる
既存のフォントを使用して企業ロゴを作成する場合は、フォントの権利関係に注意しましょう。ライセンス情報を必ず調べ、商業利用は可能なのかどうか、フォントの加工は許可されているのかどうかチェックしてください。フォントの提供元の規約を確認せずに企業ロゴを作ってしまい、後々損害倍書を受けたという事件も多いです。
アプリのアイコンも同時にイメージする
新しく企業ロゴを作成する場合は、アプリのアイコンも同時にイメージするとよいでしょう。スマートフォンの普及に伴い、スマートフォンアプリを作る企業が増えています。自社のロゴをアプリアイコンに活用することができれば、ブランディングにおいて絶大な効果を発揮します。ロゴ作成を外注化する際は、アイコンの作成も一緒に発注するとよいかもしれません。
まとめ
企業のロゴの役割について徹底解説しました。企業の理念や文化を表現した独自のロゴは、自社のブランディング・他社との差別化には欠かせません。当記事で紹介したロゴ作成のポイントを参考に、効果的な企業ロゴを作ってみてください。