マーケティング
公開日: 2020.11.17 / 最終更新日: 2020.11.24

LPO・EFO・CROの違いは?Webマーケに必須の3要素を解説

LPO・EFO・CROは、Webサイトの最適化を行う際に知っておきたい3用語です。効果的なWebマーケティングを行うために、それぞれの意味や差異、目的などを正しく把握しておきましょう。この記事では、LPO・EFO・CROの基本事項にくわえ、具体的な実施方法や必要スキルなども紹介します。

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LPO・EFO・CROの意味と違いは?


LPO・EFO・CROはすべてWebサイトの最適化に関連する言葉であり、最適化の対象がそれぞれ異なります。まずは基本的な意味を説明します。

LPOはランディングページの最適化

LPOは、ランディングページの最適化(Landing Page Optimization)のことを指します。ランディングページとは、広義では「サイトの訪問者が一番に見るページ」のことをいい、狭義では「Web広告・検索結果・SNSなどから訪れるユーザーを、購買行動につながるアクション(問い合わせ・資料請求など)へ誘導するためのページ」のことをいいます。

LPOを行う際には、ユーザーの需要を的確に分析し、より大きな利益を生むようにランディングぺージを改善する必要があります(具体的な方法は後ほど紹介します)。

EFOは問い合わせフォームの最適化

EFOとは、エントリーフォームの最適化(Entry Form Optimization)です。エントリーフォーム(問い合わせや注文の際にユーザーが情報入力を行う箇所)へ到達するユーザーは、Webサイトで扱う商品やサービスに興味を持っている場合が多いため、EFOはマーケティングにおいて重要な施策であるといえます。

CROはサイト全体の最適化

コンバージョン率の最適化(Conversion Rate Optimization)を指すCROでは、Webサイトの全体的な改善を行います。LPOやEFOがサイトの一部に対するアプローチであるのに対して、CROではサイト全体を俯瞰する必要があります。そのため、Webサイトを構成する各ページの訪問者数やアクション数などを詳細に調査し、その結果をもとに複合的な分析・改善が行われます。

LPO・EFO・CROそれぞれの目的や方法は?


LPO・EFO・CROはそれぞれどのような目的で行われるのでしょうか?方法の例とともに解説します。

ターゲット設定の明確化が重要なLPO

LPOの目的は、ユーザーを購買アクションへと導くランディングページの効果を最大化することです。そのためには、ターゲット層の設定を明確に行うことと、ユーザー(=ターゲット)の需要を見極めることが重要といえます。

LPOの例としては、ランディングページに設置されているコンテンツのデザインやキャッチコピーを修正する、ユーザーの求める情報が目に留まりやすいレイアウトにする、ページ内の画像を変更するなどの方法があります。

ユーザーの離脱を防止するEFO

EFOの目的は、ユーザーの途中離脱を防ぐことです。前述のように、エントリーフォームへ到達するユーザーは商品・サービスに関心を持っている場合が多いにもかかわらず、エントリーフォームそのものの使いにくさによってサイトを離れてしまうケースがあります。

エントリーフォームからのユーザー離脱を防いで購買アクションへ結びつける方法として、フォーム画面のレイアウト(入力項目の数や配置など)の改善、入力補助機能の導入、入力時の画面遷移回数の検討などが行われます。

企業戦略にもかかわるCRO

CROは、Webサイト自体の成果を最大化することを目的に行われます。企業が運営するWebサイトの成果は、売上・ブランディング・企業イメージなどさまざまな面に影響を及ぼすものであり、企業戦略と深くかかわるものであるともいえます。

効果的なCROのためには、先に挙げた各ページの訪問者数・アクション数のほか、ユーザーの動線や滞在時間などのデータも収集・分析します。また、最適化の具体例として、ページの階層構造改善、情報量・レイアウトの見直し、コンテンツ数の増減などが挙げられます。

なお、LPO・EFO・CROのいずれについても、ある要素に関して2パターン(もしくはそれ以上)の比較検証を行う「ABテスト」を取り入れるケースが多く見られます。ABテストの目的ややり方はこちらの記事をご覧ください。
関連記事:ABテストとは?目的・やり方・注意点・成功事例などをまとめて紹介

LPO・EFO・CROを行う際に必要なのは?

続いて、LPO・EFO・CROを実施する際に必要となる知識やスキルを紹介します。

デジタルマーケティングの知識

インターネットの普及によって人々の消費行動が多様化した結果、オンラインのデータを活用する「デジタルマーケティング」が広く行われるようになりました。デジタルマーケティングでは、オンライン上におけるユーザーの嗜好や動向を調査・分析して戦略を立てる必要があるため、Webとマーケティング双方の知識を持っていることが望ましいといえます。

また、Webサイト・SNS・インターネット広告などをユーザーとの接点として購買行動を喚起するためには、収集すべきデータを見極め、適切に分析し、最適化を行う経験やノウハウも必要です。

総合的な理解力・分析力

LPO・EFO・CROを正しく理解し、総合的な視点でWebサイトの最適化を実現する能力も必要です。ランディングページやエントリーフォームに対する表面的な知識だけではなく、それぞれを関連付けて分析し、コンバージョン率の向上・利益の最大化を目指すための具体策を提案できるリソースを確保すると良いでしょう。

LPO・EFO・CROの知識やスキルを持つ人材を確保するには?


上記のような知識・スキルを持つ人材が社内にいない場合、クラウドソーシングサービスを活用するとスムーズな人材確保がしやすくなります。日本最大級のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」には、LPO・EFO・CROに関する知識・スキル・経験が豊富な人材が多数登録しており、プロフィールの情報から絞り込んで検索することができます。

業務の依頼方式は3種類あり、意見交換をしながらLPO・EFO・CROを実施したい場合や長期的な依頼が見込まれる場合にはプロジェクト形式、複数のクラウドワーカーの提案力を確認したい場合はコンペ形式、効果測定のためのテストなどを行いたい場合はタスク形式など、業務に応じて選択できる点もメリットです。

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まとめ

LPO・EFO・CROは、いずれもWebサイトの最適化に関する用語であり、Webマーケティングに必要な施策といえます。それぞれの意味や目的を理解するとともに、実施に適したリソースを確保することも重要です。自社に知識・スキルを持つ人材がいない場合は外部サービスの利用なども検討しつつ、効果的なWebマーケティングに生かしてみてはいかがでしょうか。

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伊藤孝介
セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。 マーケティング系ライター歴5年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。

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