チーム運営
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公開日: 2019.06.28 / 最終更新日: 2020.08.14

組織の課題の見つけ方とは?分析に使えるフレームワークも解説

働き方改革が進む中で企業を存続・成長させるためには、組織の課題を見つけ解決していくことが必要です。そこで、組織課題としてよくある例をはじめ、組織力向上のために管理職ができること、課題を整理するためのフレームワークを解説します。

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組織の課題とは?


組織の課題とは「組織の理想と現実の差を埋めるための具体的なアクション」を意味します。組織の現状を把握し目標との差を分析したうえで、浮かび上がった問題点を解消するために行う対策が「課題」です。

従業員の積極性や自主性を養うためにも、組織の管理者は課題を組織内で共有させなければなりません。組織一丸となって課題を解決することは、企業の利益や発展につながるだけでなく、従業員一人ひとりの成長にもつながります。

組織の課題としてよくある例


組織の課題としてよくある具体例を紹介します。

人材育成の効果がみられない

人材育成に悩んでいる企業は多いでしょう。OJTや社外・社内研修に力を入れてみても、優秀な社員を育てることはなかなか難しいです。多忙がゆえに部下の育成に手が回らない管理職が多いのも事実です。

「自分の成長が感じられない」「キャリアプランが見えない」との理由で退職を決める若手も少なくありません。このような場合、人材育成方法の見直しをすることが大きな課題となります。

戦略や理念などが全員に浸透しない

経営戦略や経営理念が社員全員に浸透していなければ、企業のさらなる成長は見込めません。それどころか、皆がバラバラの方向を向いている結束力の弱い組織になってしまいます。やりがいや目的意識が薄れていけば、退職率も上がることになります。経営層と従業員が違う方向を向いているのであれば、戦略や理念を組織全体に浸透させるという課題に取り組むべきでしょう。

次世代のリーダーがいない

少子高齢化や労働力人口の減少が進み、外部環境が目まぐるしく変化するなか、既存の事業を延命させるだけでは企業の未来はありません。企業を存続・発展させるには、新しい経営戦略を描き、あらゆる環境変化に対応できる次世代リーダーが必要不可欠だと言えます。そのため、優秀な次世代リーダーの育成を課題に挙げている企業は多いです。

組織力向上のために管理職ができること


組織力向上のために管理職ができることを紹介します。

プレイヤー目線をやめる

時と場合にもよりますが、管理職に求められる仕事は前線での作業ではなく組織の管理です。しかし、プレイヤー意識を捨てられない管理職者は少なくありません。本来の管理業務を疎かにしないためにも、管理職は現場の担当から外れることが望ましいです。担当していた業務は部下に任せ、部下の育成に力を入れるようにしましょう。

成功例だけでなく失敗例も共有

組織を活性化させるために、成功例を組織内で共有させている管理職は多いことでしょう。成功するためのノウハウが浸透すれば組織全体の生産性が上がり、チームの結束力も高まるものです。

しかし、組織力を底上げするためには、成功例だけでなく失敗例も共有させなければなりません。失敗例から見えてくる反省点や課題をチーム全員で認識できれば、業務のレベルや質は上がり、メンバー一人ひとりに積極性が生まれます。

部下一人ひとりと向き合う

管理職は、部下に対して動機付けを行い、部下の力を最大限に引き出す必要があります。たとえ給与を上げたとしても、部下のモチベーションもそれに伴って上がるとは限りません。大切なのは会社への満足度や仕事の充実度です。

部下がやりがいを持って仕事に臨めるよう、部下一人ひとりと積極的に向き合い、コミュニケーションを取るようにしましょう。

職場環境の改善

組織力を向上させるためには職場環境の改善も欠かせません。長時間労働が日常化し、休暇も満足に取得できないような環境では、当然従業員のモチベーションは下がり続けます。従業員のワークライフバランスを考慮したうえで、勤怠管理制度や職場のルールを見直しましょう。また、過ごしやすいオフィス環境を整え、従業員にかかるストレスを減らすよう心掛けてください。

組織活性化をする具体的な方法はこちらの記事で紹介しています。
関連記事:組織を活性化させるためには?取り組み方法や成功事例を徹底解説!

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組織の課題の整理で使えるフレームワークとは


組織の課題を整理する際に使えるフレームワークを紹介します。

組織マネジメントでの基礎は「7S」

組織マネジメントでは、「組織の7S」という基礎的なフレームワークが使われることが多いです。これはマッキンゼー社が提唱したフレームワークであり、具体的には以下の7つの経営資源を指します。

戦略(Strategy)
組織(Structure)
システム(System)
スキル(Skill)
人材(Staff)
社風(Style)
価値観(Shared Value)

 
上記の「7S」を分析し、組織の課題を洗い出してみましょう。

ハードの「3S」の内容

「組織の7S」のうち、「戦略・組織・システム」を「ハードの3S」と呼びます。「ハードの3S」は、管理者の意思次第で比較的容易に構築・変更することが可能なので、課題が見つかれば迅速に解決できます。

「ハードの3S」を動かす場合は、戦略、組織、システムの順番でアプローチしてください。たとえば、新サービスを展開する場合を考えてみましょう。まずはサービスを展開する戦略を考え、適した組織を編成した後、適したシステムを構築することになります。

ソフトの「4S」の内容

「組織の7S」のうち、「スキル・人材・社風・価値観」を「ソフトの4S」と呼びます。「ソフトの4S」は「ハードの3S」とは異なり、管理者の意思があっても容易に構築・変更することはできません。課題が見つかっても、解決までには時間を要します。

中でも、価値観の構築・変更はとても難しいです。「企業理念を全社員に浸透させる」という課題を持っている企業は、短期間ではなく長期間での計画を立てるようにしましょう。

組織マネジメントはリーダーシップとは異なる

組織マネジメントはリーダーシップとは異なります。リーダーシップとは、組織にビジョンや目標を示し、メンバーを率いていく能力です。一方で組織マネジメントとは、組織を管理すること。メンバー一人ひとりの能力が最大限発揮されるよう、戦略を考え、適切なマネジメントを行います。

組織マネジメントでは、管理能力はもちろん、課題を見つけ解決に導く能力や人材育成能力などが求められます。リーダーシップを発揮しながら組織マネジメントを適切に実行できる管理職を目指してみてください。

中間管理職の役割や心得はこちらの記事で紹介しています。
関連記事:中間管理職が果たすべき役割とは?社内での存在意義と心得を解説

まとめ

組織の課題に関する基本的事項に触れた後、課題を整理するためのフレームワークについて徹底解説しました。組織の課題を整理したい場合、「組織の7S」を分析し課題を洗い出す方法が効果的です。ぜひ当記事を参考にして、組織の課題に対処してみてください。

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にしすん
早稲田大学商学部卒業後、コンサルティング会社で人事業務を担当。新卒・中途採用全般に携わる。 その後、フリーランスとして独立。WebマーケティングやWeb広告の分野で活躍中。マーケティング・金融・会計・人事労務など、幅広い知識を持つ

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