クラウドソーシングサイトを利用して仕事を依頼する場合には、やはり人気のあるジャンルでの掲載だと人目に多く触れ、応募人数も多くなり、適切な人材に巡り合う可能性が高くなります。人気ジャンルでは大量の応募があるので、大口の作業依頼にも適しています。
国内最大級のクラウドソーシングサイト、クラウドワークスを例にとって、どのようなジャンルが発注者、受注者の双方に人気があるのか紹介します。
記事、Webコンテンツ作成は人気のトップ
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ブログ記事や広告記事の作成は、クラウドワークスの仕事ジャンルではダントツのトップです。
「ライティング」カテゴリーには、常時1,000件前後の案件が掲載されています。
ブログ記事案件数は平均200~300件、Webコンテンツ作成は700件前後、翻訳は200件前後など、文章を書くジャンルの案件が特に目立ちます。
タスク作業と呼ばれる公募式案件では、3,000件を超える案件が常時、掲載されています。タスク案件の中身も、データ入力やアンケート回答などライティングの要素が多く、ブログやホームページに掲載される記事の書き手(ライター)、更新作業の多いデータ収集などのカテゴリーは、ひときわ人気職種となっていまっす。
ブログやホームページに多くのユーザーを呼び込んで、長く愛用してもらうためには、やはりクオリティの高い記事の継続的な掲載が必要となるため、常に需要があるようです。書き手もまた、初心者歓迎の案件を探しやすいため、相場は低い傾向にあっても活発に受発注が繰り返されるカテゴリーとして確立されています。
イラスト・グラフィックも堅調
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新しいキャラクター制作の依頼や、デザインの発注もまた、クラウドワークスの人気カテゴリーです。掲載数は常時400~500件と豊富にあり、中でもデザイン作成は300件近くあり、依頼の大半を占めています。
初回の依頼では、応募者全員で競合をするコンペ形式が一般的です。応募されてきた作品の中から、最終的に採用された作品に報酬を支払う仕組みです。デザイナーを気に入り、継続的な関係を構築できるようになったら、スカウトなどのプロジェクト形式に切り替えて専属デザイナーとして案件を発注していく事も可能です。
インターネット全盛の現代では、やはり人目を引く斬新なデザインや、需要の喚起となる真新しいグラフィックは、常に高い需要のあるカテゴリーとなっています。才能やセンスのある人材を広く募集するには、利用者の多いクラウドソーシングサイトが適しています。
プロフェッショナルへの依頼も システム開発・ネットショップ構築
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アイディアを形にしてくれるプロフェッショナルな人材を探す場としても、クラウドソーシングが有効です。立ち上げたばかりの会社のホームページを手掛けてくれるプロや、システムの入れ替えのサポーターなど、スポットでの活躍を期待できます。
高度な専門技術が必要とされるシステム開発の案件は、常時100件前後の掲載があります。ホームページ制作も依頼としては人気が高く、150件~200件の掲載が見られます。流行りのネットショップ構築も隆盛で、常時200件近い募集が掲載されています。
新しく起業する人も増える一方で、企業のアイディアを形にしてくれる初期の人材探しは、何かと手間がかかり、費用の面でも経営に大きくのしかかります。クラウドソーシングサイトが活用される背景には、イニシャルコストの削減や、専門分野だけを外注に出したい業務単位の切り割り、平均的な相場よりやや安価に発注可能となる点などが、クラウドソーシングを活用する理由となっているようです。
ただし、専門的であるからこそ受注者の選定は厳しいものとなります。間違いのないようシステムを構築してもらうためには、あまりにも安価で場当たり的な依頼は、事業のスタートや継続性を阻害する原因となるケースも、少なくありません。
クラウドソーシングでの募集は平均より安価な傾向にありますが、しっかりとした仕事をしてもらうためには、このような専門業務では、双方が納得のいくやり取りと契約を行うのが重要となります。