業務効率化
公開日: 2019.01.09 / 最終更新日: 2024.03.20

【具体例あり】ノンコア業務とは?アウトソーシングの重要性や注意点もやさしく解説

今回はノンコア業務について解説します。ノンコア業務の意味や定義、コア業務との違いなどを把握することにより、アウトソーシングの検討がしやすくなるでしょう。この記事では、アウトソーシングに向いているノンコア業務の例やおすすめの外注先も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもノンコア業務とは?

「利益に直接つながらない業務」のこと

ノンコア業務とは、企業活動において利益に直接つながらない業務のことを言います。一般的な企業では、事務・経理・秘書・総務などといったバックオフィス業務が代表的なノンコア業務といえます。また、業態によって違いはありますが、データ処理や問い合わせ対応、在庫管理などの業務もノンコア業務に含まれます。

業務自体が利益を生まないため、ノンコア業務で優れたパフォーマンスを発揮しても経営陣から注目されにくかったり、業務改善の優先度が低かったりするケースも少なくありません。専門性が比較的低く定型業務や単純業務が多いことがノンコア業務のひとつの特徴ですが、企業を運営する以上は避けて通れない業務でもあります。

業務改善を疎かにするとコア業務を圧迫することにもなりかねないため、企業の生産性向上にはノンコア業務の効率化が大きなポイントとなります。ノンコア業務の業務改善を検討する企業が増えているのもそのような理由からと考えられます。

コア業務とノンコア業務の違い

ノンコア業務の改善を検討するならば、まず自社の「コア業務」と「ノンコア業務」を切り分けて明確にしてみましょう。コア業務とノンコア業務の大きな違いは以下のとおりです。

【コア業務】
企業の利益に直接つながる業務。社員の成果につながる業務であり、外部要員ではなく所属社員がやるべき業務。営業部→クライアントとの商談、人事部→面談・面接、企画・マーケティング部→集客の戦略立案・施策の仮説検証・データからの分析などの業務が該当する。【ノンコア業務】
企業の利益に直接つながらない業務。社員の成果につながりにくい業務であり、必ずしも所属社員がやらなくてもよい業務す。営業部→資料作成・新規顧客リスト作成、人事部→面談者との日程調整・給与計算、企画・マーケティング部→請求書対応・SNS運用などの業務が該当する。

コア業務は、企業の商品やサービスの企画開発、セールス、サービス提供などといった、「企業が成り立つための個性や特徴を担う業務」のことをいいます。「コア業務以外はノンコア業務」とシンプルに考えてみるとわかりやすいでしょう。

企業の生産性を上げるためには、業務をコア・ノンコアに分け、社員がコア業務にかけられる時間を増やすことがカギです。以下の資料では、コア業務を外注したことで業務効率化に成功した企業の成功事例を紹介していますので、参考にしてみてください。
【無料ダウンロード】成功事例から紐解く チームの生産性がアップするポイントとは

ノンコア業務をアウトソーシングする重要性


ノンコア業務の業務改善を行うことで生産性の向上が期待できる一方、すぐには改善に着手できない、コア業務に注力するためノンコア業務の改善にリソースを割けないという企業もあるでしょう。そのような場合にはノンコア業務の「アウトソーシング(外部委託)」がおすすめです。

ノンコア業務を専門的に請け負う企業やサービスのほか、フリーランスや個人に依頼できるサービスもあり、外部リソースを活用できる選択肢は以前より増えています。ここでは、ノンコア業務をアウトソーシングするメリットを2つ紹介します。

スピーディにノンコア業務を効率化できる

ノンコア業務のアウトソースを専門的に請け負っている企業は、いわばその業務のプロ集団です。自社でノンコア業務を最適化する場合は、使用しているシステムを見直したり、業務プロセスを見直したり、人員調整を行ったりと、手間と時間がかかってしまうことも少なくありません。

しかし、アウトソース専門の企業やクラウドソーシングなどのサービスは、このような悩みを抱えた企業に最適なソリューションを提供することで利益を得ているため、業務ノウハウや高スキルな人材が揃っています。信用できる委託先の選定と入念な打ち合わせは欠かせませんが、一気にノンコア業務を効率化することができるでしょう。

コア業務へ集中できる社員が増える

アウトソーシングによって自社のノンコア業務リソースを大幅に削減できるため、その分の人員をコア業務に充てられるのも大きなメリットです。コア業務に集中できる社員が増えることで生産性が向上するだけでなく、社員のモチベーションアップや時間外労働の減少などの効果も期待できます。

アウトソーシングに適したノンコア業務とは


ノンコア業務をアウトソーシングするコツは、確実に成果が得られる業務と外注した方が良い業務を精査しながらコア業務とノンコア業務を振り分け、その後に外注を行うことです。ここではアウトソーシングに適した業務の例を紹介します。

バックオフィス系の業務

企業ごとに違いが生じにくいバックオフィス業務は、ノンコア業務の代表格です。アウトソーシング自体が初めての企業であれば、バックオフィス業務から外注を進めてみるとスムーズでしょう。定型化できる業務が多いだけでなく、RPA等を用いて大量の情報をスピーディーに処理するなど、独自のシステムやノウハウを所持している外注先も多いため、ニーズに合ったアウトソーシングがしやすい業務といえます。

代行業務

問い合わせ対応やコールセンター業務、製品販売後のアフターサポート業務などの代行もアウトソーシングに適しています。信頼できる代行業者を見つけて上質なサービスを提供してもらうことにより、生産性や売り上げの向上に成功している事例は多数あります。

なお、自社のイメージやサービス品質、顧客のリピート率などを考慮した結果、コア業務とノンコア業務の線引きが難しくなってしまうケースもあるかもしれません。そのような場合は、アウトソーシングしやすい業務を最初に外部委託し、うまくいった場合は次に代行業務を委託、というように段階を踏んでみると良いでしょう。

ノンコア業務をアウトソーシングする注意点


ノンコア業務のアウトソーシングには、いくつかのリスクも存在します。ここでは、特に注意すべき点を紹介します。

個人情報、機密情報の取り扱い

ノンコア業務は売上に直結しない業務である一方、顧客情報や受発注の単価、自社の製品情報等、個人情報や機密情報といった重要な情報を扱う業務である点には注意が必要です。万が一情報漏洩やセキュリティ事故などが発生した場合、経営に多大な損失をもたらす問題に発展する恐れがあります。

そのため、外注先の情報管理体制や業務プロセス、セキュリティ対策などを事前に確認し、何らかの事故が起きた場合の補償内容もチェックしておくことがおすすめです。

ノンコア業務とコア業務の切り分け方

「ノンコア業務だと思ってアウトソーシングした業務が、実際には経営に大きな影響のある業務だった」という事態を招かないよう注意が必要です。

たとえば、「顧客との信頼関係を重視してセールスを行ってきた企業が、売り上げ拡大を狙ってセールス代行をアウトソーシングしたものの、委託先企業とのコンセンサスが不十分で顧客の信用を失ってしまった」というケースです。

このような失敗を回避するためには、コア業務とノンコア業務の切り分けを慎重に行うことにくわえ、アウトソーシングする際のリスクヘッジも含めて精査を行うことが重要です。判断が難しい場合、他社事例を参考にしたり、専門家に相談して意見を仰いだりするのも良い方法です。

関連記事:3年で売上10倍にするにはコア業務に集中できる環境が重要。ガイアックスの管さんが語るクラウドソーシングの向き合い方と活用法

BPOとクラウドソーシングの特徴

BPOは「業務プロセスごと外注」すること

BPO(Business Process Outsourcing)はアウトソーシングの一種で、自社の業務プロセスを外部の専門的な企業へ委託することをいいます。一般的なアウトソーシングは「業務を委託するだけ」ですが、BPOは「業務設計や業務の効果の分析、それをもとに業務効率化を行うプロセスまでをひっくるめて業務を委託する」ようなイメージです。

近年は、さまざまなアウトソーシングを請け負う専門企業が多数存在し、BPO業界と呼ばれるひとつの大きな市場を形成しています。アウトソーシングによるノンコア業務の改善を検討するなら、より高い付加価値を提供してくれる企業を選定し、そのメリットを最大限享受しましょう。

こちらの記事では、BPOサービス事業者の選定基準を紹介しています。導入事例なども紹介していますので、ぜひご覧ください。
関連記事:BPOサービスを導入するには?信頼できる事業者の選び方と活用事例

クラウドソーシングでは個人に発注できる

近年では、クラウドソーシング(※仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービス)で外部リソースを確保する方法が活用されています。従来のBPOは専門の企業へ業務委託する形となりますが、クラウドソーシングは委託先がフリーランスや個人になるため、委託期間やコスト面などが大きく異なることが特徴です。

BPOはいわば「部署をまるごと社外に設置する」ようなもので、高い効果は期待できるものの、そのぶんコストはかかり、長期間依頼することが前提となります。一方で、クラウドソーシングは小ロットの業務から委託でき、依頼内容や料金、納期などを柔軟に相談できるため、多くの企業が外注の窓口として活用しています。

ノンコア業務の外注なら「クラウドワークス」がおすすめ

ノンコア業務を外注したい場合、クラウドソーシングサービスを利用する方法がおすすめです。なかでも日本最大級の「クラウドワークス」は登録者数480万人を超えており、休職・転職中の経理担当者や、バックオフィス業務を得意とする人材などが多数登録しています。

リモートでの業務委託契約になるため、社員を雇用する際にかかる費用(福利厚生費や賞与、交通費など)がかからず、コストを抑えて経理代行などを外注できます。繫忙期のみ経理業務を委託したり、中長期的に事務代行を依頼したりなど、必要な業務を必要なタイミングで依頼することも可能です。また、NDA(秘密保持契約)を締結できるため、勤怠情報や売上データといった社外秘の情報を渡す場合でも安心して利用できます。

【クラウドワークスでの発注事例】
・事務代行(データ入力や資料の整理、リサーチ業務など):時給1,000円前後
・経理代行(仕訳や記帳、領収書の精算、給与計算など):時給1,000~1,500円
・秘書代行(スケジュール管理や各種書類作成、問い合わせ対応など):月額3~15万円

クラウドワークスの使い方や事例、発注相場がわかる資料を無料でダウンロードする

クラウドワークスのサービス資料
サービス特徴、活用事例、発注相場などを紹介しています。

本資料ではクラウドワークスの特徴、事例、使い方、ワーカーの属性、発注相場などサービスの情報をまとめています。

【こんな方におすすめ】
・サービスを詳しく知りたい
・外部人材の活用を検討したい
・発注相場や事例を知りたい

クラウドソーシングTimes編集部
クラウドソーシングTimes編集部です。クラウドソーシングの最新事例からマーケティングや業務効率化などの企業活動に役立つ情報をお届けします!

コメントは受け付けていません。