外注ノウハウ
公開日: 2022.05.12 / 最終更新日: 2025.01.03

【2025年版】サーバー関連費用の相場をまとめて紹介

Webサイトの運用、メール環境の保持などを行う際、不可欠なのがサーバーです。では、サーバーの構築や運用・保守を外注したい場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
今回は、サーバー関連費用の相場や内訳、料金を抑えるポイントについて紹介します。

サーバー構築費用の相場

はじめに、サーバー構築にかかる費用の種類と相場を紹介します。

費用の種類

相場

サーバー本体の価格

10~30万円程度

周辺機器の購入価格

5万円~

OS・ソフトウェアの設定費

3万円~

ネットワークの設定費

10~20万円程度

サーバー本体価格

まず挙げられるのが、ハードウェアとしてのサーバー本体価格です。基本的なオフィス利用(業務システムや連絡ツールの使用など)であれば小型のサーバーで足りることが多く、価格は10万円前後で済むケースがほとんどです。

もう少し容量の大きなサーバーが必要な場合(インターネットサービスの提供を行っている企業など)は20〜30万円、さらに高スペックなサーバーでは100万円を超す場合もあります。

周辺機器の購入価格

サーバーを稼働させるために必要なのがルーター、UPS(バックアップ電源)、モバイル端末やPCといった周辺機器であり、これらの購入費用を用意する必要があります。

【周辺機器の費用相場】
・ルーター:1〜5万円
・UPS:3〜8万円
・モバイル端末:5〜15万円

周辺機器の総額は、それぞれのスペックや必要台数によって異なります。設定用のモバイル端末やPCなどは、自社で保有しているものがそのまま利用できる場合、新しく購入する必要はありません。

OS・ソフトウェア設定費用

サーバーとOS、各種機器の接続設定を行う際にかかるのが、OS・ソフトウェア設定費用です。

設定箇所の数や難易度によって相場が変動し、サーバーの用途によって別途料金が必要になる場合もあるため、見積もり(自社の場合、いくら費用がかかるかという概算料金)を外注先に確認しましょう。

【OS・ソフトウェア設定費の相場】
・ファイルサーバー、プリントサーバーの設定のみ:3〜6万円
・メールサーバー、Webサーバーの構築:5〜10万円
・セキュリティ対策用のサーバー構築:25〜30万円

PCの初期設定などを行い、すぐに使い始められる状態にセットアップする「PCキッティング」については、以下のページで詳しく紹介しています。

関連記事:PCキッティング費用の相場

ネットワーク設定費用

オフィスで実際に使用する端末(PC、タブレットなど)をサーバーと接続するには、ネットワーク設定が必要です。オフィスの規模や接続端末数によって費用は異なりますが、端末台数が25台以下であれば10〜20万円程度が相場です。

なお、無料のWi-Fiではなく、有線でネットワークを構築したい場合、15~20万円ほどの追加費用(LANケーブル本体の購入費、配線工事・ハブ設置の外注費など)がかかると想定しておきましょう。

サーバー運用保守費用の相場

サーバーは24時間365日安定した稼働が求められるものであり、トラブルが即業務に影響してしまいます。そのため、構築後には万が一のトラブルに備えた運用・保守が必要です。
サーバーの運用・保守では、主にログチェック(日次・月次)やトラブル時の1次対応などを行います。

サーバーの運用・保守にかかる費用は、サーバー構築費の10〜15%が目安です。30万円で構築したサーバーであれば、月額3万〜4万5,000円ほどが相場になります。

サーバー構築費用の決まり方

サーバー構築の費用はどのように決まるのでしょうか。価格を抑えるポイントとあわせて紹介します。

サーバーの種類、スペック

サーバーは使用目的によって種類やスペック、価格帯が異なり、本体価格だけみても10万円〜100万円超と幅があります。

また、サーバーをクラウドにするのかオンプレミス(自社内設置型)にするのかによっても費用は変わります。クラウド型に比べ、オンプレミスは自由なサーバー構築が可能な反面、初期費用や維持費用が高額になるというデメリットもあります。自社の状況に合ったスペックや種類のサーバーを選びましょう。

オンプレミスとクラウドの違い(物理サーバーと仮想サーバーの違い)や、サーバーを低コストで運用する方法などについては、以下のページを参考にしてください。

関連記事:AWSとは何か?初心者向けに基礎から徹底解説!

サーバーの用途

サーバーの用途によって必要な台数やスペックが異なり、サーバー構築にかかる費用にも影響します。サーバーの用途を明確にすると、自社に必要なサーバーを探しやすくなり、外注先との打ち合わせ・見積もりといった工程もスムーズに進むでしょう。

サーバーの種類

用途

Webサーバー

HTMLファイル、画像などを保管する

DNSサーバー

端末ごとのIPアドレスとドメインを紐付ける

メールサーバー

メールの送信・受信を行う

ファイルサーバー

テキストや画像、動画のファイルを管理・共有する

データベースサーバー

さまざまなデータの保管・追加・編集を行う

なお、サーバーの用途によってはIT導入補助金を申請できるケースもあり、数万円~300万円程度の補助金を活用できれば、大幅なコストカットが期待できます。補助金の書類作成、申請代行を外注したい場合は「行政書士」への依頼を検討しましょう。

関連記事:行政書士への依頼費用相場

想定ユーザー数

構築したサーバーへ接続する端末の台数が多いほど、かかる費用も大きくなります。自社・関連会社など、サーバーを使用して業務を行う人数(ユーザー数)が多い場合はその分だけ端末の用意が必要となるため、まとまった費用を見込んでおきましょう。

最低ユーザー数やユーザー数の上限が設定されているソフトウェアもあるため、サーバーへ接続する端末の台数やユーザー数をできるだけ正確に把握しておくことが重要です。

人件費

サーバーの設計や構築の担当者へ支払う人件費は、アサインするエンジニアの階級や人数によって金額が変動します。

また、サーバー構築にかける期間の長短も人件費を大きく左右します。少人数・長期間でサーバー構築を行う、大人数・短期間で行う、高単価のエンジニアへ依頼して少人数・短期間で行うなど、構築したいサーバーの種類や予算に応じて適した方法を選択しましょう。

サーバー関連業務の依頼は「クラウドワークス」へ

サーバー構築を行う際は、設置・設定といった初期業務にくわえて、構築後の運用・保守まで見越しておく必要があります。多くの工程や異なるスキルが必要となるため、複数の外注先に依頼して費用が高額となるケースも少なくありません。
サーバー構築に関する業務をまとめて(または一部分だけを)依頼したい、特定のサーバーに精通した人材を探したい、サーバー構築のプランや期間を相談したいなど、幅広いニーズに応えられるのがクラウドソーシングサービス(※)です。

なかでも、日本最大級の「クラウドワークス」には500万人を超えるワーカーが登録しており、さまざまなスキル・実績を持つ人材が多数登録しています。サーバーやOSの種類、スキルなどで人材を絞り込むこともでき、得意分野や経歴・受注歴なども確認できるため、依頼したい業務とのミスマッチを防げます。

【クラウドワークスでの発注事例】
・サーバー構築&運用を任せられるシステムエンジニア募集:月額10~30万円
・仮想サーバー(AWS)の環境設計、サーバー構築の代行:月額40~60万円
・Shopifyによる越境ECサイト制作:月額30~50万円
・W2を用いたECサイトのサーバー移行:予算5万円以内
・自社サイトの改善、データ分析を任せられるITエンジニア募集:時給1,500~3,000円

(※)クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのこと

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また、必要な人数を必要な期間だけ契約可能なうえ、オンライン上でスピーディーに仕事を発注できるため、コストカットにもつながります。サーバー構築だけでなく、サーバー移行・Webサイトの制作・業務システムの導入などの業務を幅広く依頼できる点もメリットです。

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