広告チラシなどのポスティングは専門の事業者へ依頼することができますが、依頼できる仕事・料金の決まり方などは事業者によって異なります。今回は、ポスティング依頼時の注意点や料金相場、おすすめのポスティング業者などを紹介します。
目次
ポスティング業者に依頼できること
一般的に、ポスティング業者には以下のような仕事を依頼できます。
チラシの配布
ポスティング業者には、広告チラシなどの配布作業(いわゆるポスティングに該当する作業)を依頼できます。チラシの枚数が多い場合・配布エリアが広い場合などは、ポスティング業者に依頼したほうが費用対効果が期待できます。
チラシのデザイン、印刷
チラシの配布だけでなく、デザイン・印刷を依頼することもできます。様々な配布物(ポスター・紙袋・のぼり旗・横断幕など)に対応しているケースもあるため、チラシ以外のデザイン・印刷・配布なども依頼可能です。
なお、チラシのデザインや印刷に対応していないポスティング業者もあるため、依頼できる内容を事前に確認しましょう。
配布エリアの絞り込み
ポスティング業者によっては、反響率(反応率)の高いエリアに関するノウハウやデータを持っており、配布エリアの相談に応じてくれるケースがあります。チラシのターゲット層に合わせて、配布エリアを絞り込んだり、配布する時間帯を調整したりできるため、効率的・効果的にポスティング作業を行うことができます。
ポスティング時に行うべき施策については、以下の記事をご参照ください。
関連記事:ポスティングの効果が出ない理由を検証!反応率アップには何が必要?
クレーム対応
ポスティングを行うと「敷地内に落ちてるチラシを回収してほしい」「チラシが濡れていたため他の郵便物も濡れてしまった」「投函禁止なのに配布されていた」などの要望やクレームが寄せられることがあります。
ポスティング業者によっては、こういったクレームへの対応を依頼できる場合があります。また、侵入禁止・投函禁止の建物をデータ化しており、クレームにつながるポスティングは行わない方針の業者もあります。
ポスティング料金の決まり方
次に、ポスティングの料金はどのように決まるか紹介します。
チラシの配布方法
一般的なチラシの配布方法は、ローラー配布(指定エリア内の住宅すべてに配布する方法)と、セグメント配布(指定エリア内の住宅のうち、ある条件に該当する住宅に絞って配布する方法)に分かれます。セグメント配布のほうが単価は高くなる傾向にありますが、チラシのターゲット層へ効率的に配布できるというメリットがあります。また、併配(他社のチラシなどと同時に配布すること)を利用すると料金が安くなるケースもあるため、見積の段階で確認しましょう。
チラシのサイズ、枚数
ポスティング料金はチラシの大きさにも左右されます。二つ折り・三つ折りなどのチラシは「チラシを広げた状態のサイズ」で計算され、封筒に入っているチラシは「チラシを広げたサイズ+封筒のサイズ(長3封筒=A4サイズなど)」で料金を計算します。
印刷費については、依頼枚数が多くなるほど料金が安くなる場合もありますが、ポスティング料金は人件費が大半を占めるため、チラシの枚数によって1枚あたりの単価が変わることは基本的にありません。
配布期間
チラシを配布する日数に応じて設定料金を変えている業者もあります。同じサイズ・枚数であっても、配布期間を長く設定すれば他のチラシとの併配が可能になるため、設定料金が安くなる傾向にあります。
「配布期間が3~5日間」である場合、指定エリアへの配布完了目安はおよそ3日間です。必ずしも5日間かけて配布するわけではなく、任意の3日間を使って配布することが一般的です。
ポスティング料金の相場
ここでは、ポスティング料金の相場を紹介します。
ローラー配布の場合、一般的なチラシ(A4サイズまで)は1枚あたり約3円~4円、大きめのサイズ(A3・B3など)は1枚あたり約4円~6円が相場です。チラシのサイズや枚数にもよりますが、セグメント配布を依頼する場合は1枚あたり約5円~10円が相場になります。
なお、配布スタッフの人件費もポスティングの料金設定に影響するため、時給が高い地域(首都圏など)はやや割高になります。東京都で3,000部のローラー配布を依頼した場合、基本料金は2万1,000円(1枚あたり約7円)程度が相場といえます(A4サイズ1枚あたり約2円~3円として、印刷費も加算)。
ポスティングを依頼する際の注意点
ポスティングを依頼する際はいくつか注意点があるため、依頼前に確認しましょう。
対応エリア・枚数が限定される
ポスティング業者は「地域密着型」の事業者が多いため、東京都内のみ・大阪府エリア限定・名古屋近辺のみなど、対応エリアが限定されることがあります。また、少数のスタッフで運営している場合は、配布する枚数が多いと対応できないケースもあります。そのため、自社が希望する配布エリア・枚数に対応しているかを依頼前に確認しましょう。
管理体制や作業クオリティが不十分な業者もある
ポスティング業者の中には、在籍スタッフの管理・研修(DVD研修・実施研修など)が不十分な業者も見られます。依頼側は「本当にチラシを配ったかどうか」のチェックが難しいため、管理体制や作業証拠の提示(GPSによる配布状況の確認・配布報告のレポートなど)がきちんとしている業者へ依頼することがポイントです。
必要コストが見極めにくい
先ほども紹介したように、ポスティング料金は配布方法やチラシのサイズなどに応じて変わり、オプション料金(配布エリアや期間を限定する費用など)が発生するケースもあります。必要費用が不明瞭な状態で依頼すると想定外のコストがかかる可能性があるため、依頼前に見積を請求して料金の総額(基本料金+オプション料金)を確認しましょう。
おすすめのポスティング業者3選
ここでは、おすすめのポスティング業者の特徴・強みなどを紹介します。
株式会社ポスネット
業界品質No.1を掲げる「ポスネット」は、全国各地(仙台・東京・名古屋・広島など)にグループ会社があります。GIS(地理情報システム)のデータを活用しており、配布エリアの相談なども可能です。チラシのほか、小冊子・フリーペーパー・カタログ・ティッシュなどの配布を依頼することもでき、厳しい採用基準を満たしたスタッフがポスティングを担当します。
株式会社アドワールド
大阪発のポスティング会社「アドワールド」は、日本ポスティング・クオリティー大賞を2年連続で受賞した経歴があります。大阪市内(約124万世帯)・大阪府の市町村(約383万世帯)がメインの配布エリアですが、全国各地(東京・兵庫・愛知など)のポスティングにも対応しています。チラシ配布以外に、新聞折込・サンプリング・DMの封入作業・同梱広告なども依頼できます。
ポストサービス
株式会社Genesisが運営する「ポストサービス」は、リーズナブルな価格設定が特徴です。ポスティング以外に、デザイン・印刷・マーケティング調査なども請け負っており、チラシの制作とポスティングを同時に依頼することもできます。
通常は名古屋エリア(愛知・岐阜・三重・静岡など)を中心に配布を行っていますが、出張キャラバンによる全国各地(北海道から沖縄まで)のポスティングにも対応しています。
ポスティングの依頼なら「クラウドワークス」
ポスティング業者のほか、クラウドソーシングサービス(仕事を依頼したい人・探している人をマッチングするサービス)を利用してポスティングを依頼することもできます。
中でも、業界最大手のクラウドワークスには400万人を超えるワーカーが登録しており、「チラシ配り」という仕事カテゴリで絞込検索すれば、全国各地へのポスティング人材を探せます。
チラシのデザインや印刷、ポスティング後の効果測定などの実績が豊富な人材も数多く、ポスティングにかかわる幅広い業務の依頼が可能です。また、ポスティング時の禁止事項の通達(チラシ廃棄厳禁など)や配布先の詳細な条件指定(ガレージのある一軒家のみに配布するなど)、配布後の反響率に応じた個別ボーナスの設定などもクラウドワークスのシステム上で行える点もメリットです。
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まとめ
ポスティング業者には、様々な仕事(チラシの配布・デザイン・クレーム対応など)を依頼できます。チラシの配布方法・サイズ・期間などによって設定料金が変わるため、事前に依頼内容を相談して見積を作成してもらいましょう。なお、管理体制・作業クオリティなどが不十分な業者もあるため、依頼先を選ぶ際には注意しましょう。