
ECサイトの見た目の美しさや印象の良さは、必ずしも売上につながるわけではありません。では、その理由はどこにあるのでしょうか?ここでは、売れるECサイトにするためのデザインのコツや参考にすべきサイト、依頼先などをご紹介します。
目次
売れるECサイトのデザインにするコツ
売れるECサイトをデザインするには、何かルールやコツがあるのでしょうか。
おしゃれなデザイン=売れるではない
売れるECサイトのデザインは、もちろん美しさや格好よさなどの見た目の印象も大事ですが、それよりも「買いたくなる」「売上につながる」デザインでなければなりません。さらに、訪問者のニーズに合わせたユーザビリティも重要で、「クリックして見る」⇒「回遊して検討する」⇒「利用する・購入する」の流れを促す導線づくりが売上に直結しやすくなります。
一目で何のサイトか理解できる
ECサイトでは、スクロールせずに見られる最初の画面となる「ファーストビュー」が重要です。一般的にはファーストビューを見て興味を抱かなかった場合、約7~8割が離脱するといわれています。そのため、何を売っているサイトなのかがすぐに判断できる、キャンペーン実施中などの訪問者にとってのメリットが一目で分かるなど、このファーストビューを意識したデザインにする必要があります。
ターゲットに合わせたデザインにする
ECサイトのデザインは、そのターゲットに合った配色やデザインにすることは最低限必要です。また、ターゲットが興味のあるキャッチコピーを使ったり、ターゲットに人気の商品を大きく扱ったりなど、ターゲット目線でレイアウトやデザインを行いましょう。
情報を整理する
たとえ伝えたいことがたくさんあるとしても、情報を詰め込みすぎるとかえってわかりづらくなってしまいます。情報を整理して不要なものや無駄なものはなるべく省き、メリハリのあるデザインに仕上げましょう。常にユーザーが知りたい情報、見たい写真などを意識して構成するようにします。
購入までの流れをわかりやすくする
ECサイトで一番大きく見せたいのは売りたい商品ですが、それを購入させるまでの流れをわかりやすくすることも売上につなげる重要なポイントです。それなので、購入画面で支払い方法を選択して個人情報を入力する部分なども、利用者がなるべく簡便に分かりやすく進められるようにしましょう。また、行動を促すボタンも視認性が高くわかりやすいデザインにし、配置場所にも配慮します。
回遊性を持たせる
購入するまでの導線をわかりやすくするほかのポイントとして、ひとつの情報を見たらそれに関連する情報を見やすくし、回遊性を持たせることも意識してください。自社サイト内にある、なるべく多くの情報を知ってもらうことで、自社や商品に対する理解促進、好感度向上につながります。
関連記事:ECサイトの売上を伸ばすには?方程式で重要なのは購入率!
参考にしたいギャラリーサイト
最近ではECサイトのデザインギャラリーも多数あるので、ぜひこれらのサイトも参考にしてみましょう。
シンプルデザインのギャラリーサイト
シンプルなデザインのECサイトを集めたギャラリーサイトでは、「MUUUUU.ORG」が提供するサイトや、「I/O 3000」のEC関連サイトデザイン一覧などが参考になります。シンプルで見やすかったり、画像を効果的に使っていたり、スムーズな操作性・機能性が際立っていたりするサイトがたくさん集められています。
インパクトがあるギャラリーサイト
インパクトあるデザインが集められているのが、ズロックの「ECサイトのWebデザイン」や、「W FINDER」のギャラリーサイトなど。ズロックには白を基調としたデザインのECサイトがたくさんあり、W FINDERには特徴的なレイアウトが目を引くサイトが多く集められています。
国内のECサイトのギャラリーサイト
国内のECサイトギャラリーとしては、「WEBデザインの見本帳」のデザインリンク集や、「EC | Responsive Web Design JP」がおすすめです。前者では、国内を中心としたポップ&カジュアルなECサイトが閲覧できます。後者はスマホやタブレット、PCなど、複数の画面サイズのサムネイルをひと目で確認できるので、サイトをレスポンシブデザインでつくる時の参考になります。
ECサイトのデザインの依頼先は?
ECサイトのデザインは、もちろん自分でつくることも可能ですが、ほかにはどのような選択肢があるのでしょうか。
スペシャリストが揃う制作会社
ECサイトデザインの依頼先としてまず挙げられるのは、各分野の専門家が集まるWeb制作会社です。制作会社にはデザイナーやコピーライター、プログラマーなど、システム関連を含めたそれぞれの分野の専門家が在籍しており、分業化されています。各分野のプロが自分の業務に集中して仕上げるので、よりクオリティの高いアウトプットを期待できます。
無料テンプレートで自作も可能
最近は、ECサイトで使える無料のHTMLテンプレートが多数出回っているので、これらを利用すれば自分で制作することも可能です。サイト作成のためのツールが完全装備されている「Listashop」や、革新的なデザインができる「aStar」、シューズコレクションのECサイトに対応する「Downy Shoes」など、その用途や希望するデザインテイスト、必要とする機能に合わせて選べます。
クラウドソーシングで外注する方法も
Web制作会社よりもコストを抑えられるにもかかわらず細かなコミュニケーションができるのが、フリーランスのデザイナーに頼む方法です。フリーランスを探す手段としてはクラウドソーシングなどがあり、一人ひとりのプロフィールや実績を事前にしっかりと把握できるところも魅力です。登録者にはECサイトデザインのプロも多数いて、1対1で対話できるので、細かなニュアンスの希望も伝えやすいなどのメリットがあります。
実際にクラウドワークスでフリーランスのデザイナーを探した企業様の事例はこちらです。
関連記事:自社のテイストに合ったデザイナーを確保するためにはコンペ活用が有効的:株式会社ハイサイド・コーポレーション
まとめ
ECサイトは美しければ良いわけではなく、買いたくなる・売りにつながるデザインでなくてはなりません。ターゲットであるユーザーのサイト内での行動を意識した、見やすくてわかりやすいデザインが重要です。ECサイトのデザインを集めたギャラリーもたくさんあるので、ぜひ参考にしてみましょう。