今回は、「フライヤーとは何か」について説明します。フライヤーの特徴、チラシやビラとの違い、デザインのコツなどを紹介するため、ぜひ参考にしてください。
目次
フライヤーの特徴
フライヤーとは
フライヤーとは、1枚の用紙に印刷された販促物(広告物)のことです。かつて飛行船から広告物をバラ撒いて宣伝する手法が使われていたことから、英語のflyer(空を飛ぶもの、飛行士)を語源としています。現代では、空から広告物を配布する行為は安全性の問題などで禁止されており、フライヤーはライブやイベントで配布する広告物や、店頭のお持ち帰り用のチラシなどを指す言葉となりました。
フライヤー・チラシ・ビラの違い
フライヤー・チラシ・ビラは同じような意味で使われており、明確な区別はありません。目的や用途によって呼び方が異なり、それぞれの利用シーンに適した用紙・サイズがあります。
【フライヤーの特徴】
目的:特定の人に見てもらえるように配布する
用途:ライブやイベントでの配布、ポスティングなど
用紙:しっかりとした厚手の紙に印刷されることが多い
サイズ:小さいものはA6サイズ(ポストカード程度)、大きいものでA4サイズ
【チラシの特徴】
目的:多くの人に知ってもらえるように広く配布する
用途:新聞広告の折込チラシ、ポスティングなど
用紙:コピー用紙くらいの厚さで印刷されることが多い
サイズ:A4サイズ、B5サイズなど
【ビラの特徴】
目的:人目につくところに掲示物として貼る
用途:イベントや寄席の宣伝など
用紙:フライヤーより薄い紙に印刷されることが多い
サイズ:A4サイズ~
販促物については以下の記事に詳しく説明があります。
関連記事:販促物とはなに?販促物の種類や例、デザインの作成方法を紹介!
フライヤーの用途
フライヤーには、次のような用途があります。
・ハンティング用(手渡しで配る)
・ポスティング用(ポストなどへ投函する)
・店頭設置用(持ち帰ってもらう)
イベントの告知、店舗の案内情報などが書かれており、場所や地域を絞った宣伝によく利用されます。受け取ってすぐに見たり、持ち帰ってから見たり、手にした人が好きなタイミングで見ることができるほか、宣伝の即効性も期待できます。
ポスティング用のフライヤー(チラシ)については、以下の記事でも詳しくまとめています。
関連記事:ポスティング用のチラシ作成のポイントは?デザインのコツを徹底解説
フライヤーとDMの使い分け
DMは「ダイレクトメール」の略称で、郵便などによって個人や法人へ直接送付する広告のことです。商品のカタログやサンプルの送付をDMで行う場合もあります。住所・氏名といった個人情報を入手していないと送ることができないため、すでに購買実績があるターゲットに対して用いられるケースが多く見られます。郵便やメール便で送付することから、A6~A4サイズが一般的です。
一方フライヤーは、ターゲットに個別で閲覧してもらうほか、不特定多数の目に触れさせることもできます。サイズはDMと同様にA6やA4などが多く、手に取りやすい大きさであることが重視されます。配布する際に受け取ってもらいやすくするために、人目を引くデザインにすることもポイントです。
DMについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
関連記事:DMとチラシの違いとは?おすすめデザインテンプレートも紹介!
関連記事:DMをデザインするコツとは?料金相場から企業事例まで詳しく紹介!
関連記事:DMの効果とは?効果測定方法や効果的な文章のコツを徹底解説!
フライヤーによく使われる素材とは
フライヤーによく利用される用紙はコート紙がほとんどです。コート紙とは青みがかった白色の紙で、光沢があるのが特徴です。光沢を抑えたフライヤーにはマットコート紙が使われている場合もあります。反射が少ないため、文字が読みやすいという利点があります。
コート紙やマットコート紙はインクの乗りが良く、写真などを印刷する際の再現性に優れているため、フライヤーだけでなくポスターや雑誌にも利用されています。比較的安価であることもポイントです。
以下の記事には、フライヤーやチラシの印刷について詳しくまとめてあります。
関連記事:印刷依頼の流れや料金は?印刷会社の選び方やおすすめの会社も紹介
魅力的なデザインのフライヤーを作るコツ
フライヤーのデザインには、3D風のデザインやレトロ感のあるデザインなど、趣向を凝らしたものが多数あります。フライヤーのデザインクオリティを高めると、「集客につながる」というメリットがあります。駅前や街中で配られているフライヤーのデザインが目を引くものであれば、思わず手に取ってしまう人も多いでしょう。
優れたフライヤーほど集客やブランディング効果が見込めるため、作成時には以下のようなポイントをおさえておくことが重要です。
キャッチーなタイトルやコピーにする
フライヤーのタイトルやコピーは、集客したい店舗やイベントの特徴が伝わるキャッチーなものにしましょう。フライヤーは熟読されるものではないため、インパクトのある短い言葉にすることもひとつの方法です。
情報の優先順位を可視化する
フライヤーは紙面の大きさが限られるため、伝えたい情報に優先順位をつけ、レイアウトを考えましょう。どのようなアクションを求めるかによって、どの情報を優先的に盛り込むかを考えます。
ビジュアルで世界観を伝える
写真やイラストなどのビジュアルを活用して、集客したい店舗やイベントの雰囲気を伝えましょう。一目見て、イベントなどのイメージが把握できるようなビジュアルだと効果的です。
さらに詳しくデザインのコツを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:チラシデザインのコツと参考サイトまとめ
また、外部へフライヤーやチラシの作成を頼みたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
フライヤーの作成依頼は「クラウドワークス」へ
フライヤーのデザイン制作を外注する方法はいくつかありますが、比較的安価に依頼できるクラウドソーシングサービス(※)を利用する方法がおすすめです。なかでも業界最大手の「クラウドワークス」は登録ワーカー数が480万人を超えており、フライヤーのデザインを得意とする人材やグラフィックデザイナーなどが多数登録しています。
登録ワーカーのプロフィールで、フライヤー作成の実績や過去に制作したデザイン、得意ジャンル、料金などを確認できるため、依頼する条件に合った人材を探すことができます。チラシやビラ、パンフレット、ポスターなどのデザインはもちろん、包装やパッケージデザイン、DTPデザインなども依頼可能です。
▶フライヤー、チラシの作成を依頼できる人材はなんと100,000名以上!プロフィール一覧を見てみる
フライヤーのデザインのみ・印刷のみなど、必要な作業を部分的に依頼することができ、デザインから印刷まで一貫して任せられる依頼先を探すこともできます。また、「コンペ形式」もあるため、複数のデザイン案を募集し、その中から気に入ったフライヤーデザインを選ぶことも可能です。
▶過去に開催されたフライヤー・チラシコンペの採用デザインを見てみる
(※)クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのこと