新しい働き方として定着しつつあるクラウドソーシング、そして在宅ワーク。
自分の特技を活かしつつ、ある程度自由なスケジュールを組めるのも魅力です。
翻訳は特にクラウドソーシングに向いています。
ニュースなどの単発の仕事から、チラシの作成、一冊の本の翻訳まで多彩です。
世界中に窓が開いているウェブの発達により、多言語で扱いたいと考える企業や人が増えています。
クラウドソーシングで翻訳に挑戦してみましょう。報酬や収入についてのモデルを紹介します。
フリーランス翻訳 年収の相場
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フリーランスで翻訳をしている人の年収相場は、おおむね以下のようになります。
200万円から300万円が40%、300万円から500万円が30%、500万円以上が30%です。
だいたいの割合ですが、平均的なウェブライターより年収相場は高いと言えます。
一文字の単価平均は?
業態にもよりますが、イメージしやすいので一文字当たりの単価平均を紹介します。
一文字あたり10円の相場が過半数です。
クラウドソーシングが発達する以前には一文字あたり30円とかなり高額でしたが、
翻訳業に参加する人も増えたため、単価の下落傾向が見られます。
たとえば一文字10円で案件を請け負った場合の収入例は、以下の通りです。
プロの翻訳家が1日に翻訳する文字数はだいたい2,000文字です。
1日の収入は、2,000文字×10円 =20,000円くらいになります。
月に20日の稼働をしたとして、40万円前後なので、年収としては翻訳家の平均の480万円前後となります。
書籍翻訳は高額
書籍を一冊丸ごと翻訳する際には、報酬は印税を伴う場合があるので、高額になります。
このような実務翻訳家の平均年収は500万円前後になります。
一般書の場合よりも専門書の翻訳が高額です。
医療や特許に関わる実務翻訳の場合だと、年収が1千万円を超える人も珍しくありません。
※売り上げに応じた報酬制は多くのクラウドソーシングで禁止しています。
クラウドソーシングサービス上で流通する業務は、払いきりの案件です。
クラウドソーシングで翻訳するなら
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多くの案件が提案されているクラウドソーシングサイトを利用した場合には、
以下のような案件内容や、報酬内容が多くあります。
仕様書やマニュアルの翻訳
海外製品のマニュアルの日本語訳、またはその逆の作業を単発で請け負います。
一般的なマニュアルページ数は10ページ前後です。
1ページの文字数平均は1,000文字前後です。
このような単発は、一般的商品や商材ならページあたり10,000円前後、
専門的な内容を伴う場合は50,000円前後になる場合があります。
海外ニュースの日本語訳
海外で話題になったニュースを手短にまとめる記事作成の仕事があります。
記事元をチェックし、日本語で200文字から500文字にコンパクトにまとめ直します。
ひとつの記事の単価はさまざまですが、200文字記事で200円から500円前後です。
10記事や20記事をまとめて請け負い、継続的な仕事をこなすことが可能です。
ゲームシナリオの日本語訳
高収入を目指すなら、ひとつのゲームやアニメの作品翻訳を丸ごと請け負うような案件が適しています。
たとえばアニメやゲームなどの作品丸ごとの翻訳です。
シナリオ一冊、文字にして4万から5万語を引き受けます。
翻訳のセンスが求められます。
アニメ、ゲームなどの雰囲気にあわせた言語的なセンスが必要です。
報酬は20万円から30万円前後になる場合があります。
言語によっても報酬に差がつきます
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英語は日本に浸透している第二言語なので、多くの人がそれなりの翻訳を行う下地があります。
注目されるのは、目覚ましい経済活動を行っている中国で使用される中国語です。
翻訳家が少ないという希少性があり、英語に比べると報酬はやや高額になる傾向があります。
中国語記事の翻訳相場
中国語の新聞の翻訳、または日本語の記事を中国後に翻訳する仕事があります。
長めの記事を1,000文字から1,500文字程度に、コンパクトにまとめます。
1件おおむね1,000円から1,500円の報酬になります。
ニュース記事は毎日発生するので、
このようなニュース記事の翻訳はコンスタントな案件になる場合が多くあります。