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公開日: 2022.01.21 / 最終更新日: 2023.12.12

【料金・対応OSがわかる】AIでイラストを自動生成できるツール・サービス8選

AI(人工知能)がイラストを自動生成するツール・アプリ・サービスを利用すると、コストを抑えながらクオリティの高いイラストを作成できます。今回は、AIイラストの自動生成ツールやイラストメーカーなどを紹介します。オリジナルのキャラクターを作りたい・SNSのアイコンを作成したい・イラストを使った資料を作りたいといったとき、ぜひ参考にしてください。

AIイラストとは

 

 

 

 

AIイラストとは、人工知能の技術を用いて生成したイラストのことです。まずは、AIイラストの作り方やビジネスシーンでの活用事例などを紹介します。

AIイラストの作り方

AIイラストを作る場合、まずはさまざまな種類の素材(写真・イラスト・絵画など)をAIへ大量にインプットします。各素材の特徴や画風、描き方の法則などをAIに解析・学習させることで、AIが新たな画像を生成できるようになるという仕組みです。

実際にAIイラストを作るときは、AIイラストの自動生成ツールを利用するケースが一般的で、生成方法は「txt2img」と「img2img」に大きく分かれます。

・txt2img:キーワードや文章を入力し、AIイラストを自動生成する方法
・img2img:参考画像をアップロードし、AIイラストを自動生成する方法

例えば、さまざまな「時計」のイメージを学習したAIの場合、「青色の高級感のある腕時計」のようにキーワードを与えると、指示通りの特徴の時計のイラストを自動生成します(txt2img)。
また、自分の顔写真を自動生成ツールにアップロードし、その画像をもとにイラスト化する(似顔絵のようなタッチにする・キャラクター化するなど)といった使い方も可能です(img2img)。

AIイラストの活用先

AIで作成したイラストは、ビジネスシーンで活用できます。例えば、自社のオリジナルキャラクターをAIで自動生成して既存商品とコラボしたり、グッズ化して販売したりなどすれば、ブランディングや販促活動につながります。また、SNSやオウンドメディアからキャラクターを通して新商品の魅力や使用方法を伝えれば、ユーザーの興味・関心を惹くのに役立ちます。

そのほか、顔写真の代わりにAIイラストをX(旧:Twitter)やThreadsなどのSNSアイコンとして活用したケースや、商品の開発者・広報の担当者をAIでイラスト化してホームページに掲載し、親しみやすさや注目度を高めることに成功した事例もあります。

企業キャラクターの作成・活用については以下の記事にも詳しくまとめてあります。
関連記事:人気の企業キャラクターはどう作る?効果的な作り方や成功のコツとは

また、よく知られる企業がAIを導入した事例については以下の記事で紹介しています。
関連記事:AI活用のメリット・デメリットとは?企業による導入事例も紹介
関連記事:ビジネスにおけるAI活用法とは?分野や企業での事例も合わせて紹介

AIイラストの自動生成ツール

AIイラストの自動生成ツールとは、参考画像をアップロードしたり、キーワードを入力したりすることで、AIが自動でイラストを生成してくれるツールのことです。イラストを自分で描けない人でもイラストを作成することができ、ツールを利用すればAIの専門知識も必要ありません。
また、自分でイラストを描ける場合であっても、苦手な部分(背景・オブジェクトなど)をAIに生成してもらい、自作イラストの素材にするといった使い方も可能です。

AIイラスト自動生成ツールの選び方

AIイラストの自動生成ツールを選ぶ場合、まずは料金と使える機能の兼ね合いを確認しましょう。無料のツールであっても十分な機能を搭載しているものもありますが、イラストの生成回数が制限されるなどのケースがあります。AIイラストを作る際には、1回でイメージ通りのイラストを生成できるとは限らず、複数回生成し直すことも珍しくありません。
有料のツールやプランであれば、イラスト生成回数の制限がなかったり、複数枚のイラスト候補を同時に生成してくれたりなど、使用可能範囲が広がります。

また、イラストのサイズを変更できるかどうかも重要なポイントです。ツールやアプリによっては、縦長のみ・正方形のみなど、イラストのサイズや形状が限定されるケースもあります。看板などへ使用するために大きいサイズのイラストを作成したい場合や、縦横比・サイズを指定されたイラストを作成したい場合などは、用途に応じて画像サイズを調整できたほうがよいでしょう。

AIでイラスト作成ができるツール、サービス類 

AIイラストを作成する際は、AIイラストを自動生成できるツールやアプリ、Webサービスなどを使うと便利です。ここでは、おすすめのツール類の特徴や使用料金などを紹介します。

Toongineer Cartoonizer

Toongineer Cartoonizer」は、アップロードした写真を自動でイラスト化できるツールです。顔写真をアニメ風のイラストに数秒で変換でき、動植物や風景を漫画のようなトーンに変えることも可能です。月3枚までは無料でイラストを生成でき、さまざまな写真(自撮り・集合写真・風景など)をワンクリックでイラスト化できるため、SNSのアイコンや似顔絵イラスト、漫画の素材を作りたい場合などに活用されています。

【Toongineer Cartoonizer】
・使用料金:650円~(定額制の場合:月額5,200円~)
・対応OS:Chrome・SafariなどのWebブラウザがあれば、基本的に全てのOSで使用可能

CHARAT(キャラット)

似顔絵メーカーの「CHARAT(キャラット)」は、アバターやオリジナルキャラクターを作成できるソフトです。画風やテイストごとにさまざまな種類のソフトが用意されており、髪型・目・服装などのパーツを組み合わせるだけでイラストを作成できます。
作成したアバターやキャラクターは基本的に商用利用ができ、SNSのアイコンなどへも利用可能ですが、グッズ化して商業販売することは禁止されています(詳しくは利用規約を確認してください)。

【CHARAT】
・使用料金:無料(インストール不要)
・対応OS:iOS 10以上、Android 9以上、Safari・Google Chrome

PitzMaker(ピツメーカー)

イラストを作成できるアプリの「PitzMaker(ピツメーカー)」には、組み合わせ可能なパーツ(目・輪郭・髪型など)や、素材(服装・小物・背景など)が豊富に用意されています。作成したキャラクターの着替えやメイクができる機能もあり、オリジナリティの高いキャラクターの作成が可能です。
キャラクターに吹き出しを入れて自由にセリフを書くこともできるため、キャラクターを漫画のように活用することもできます。

【PitzMaker】
・使用料金:ダウンロード無料(アプリ内課金あり)
・対応OS:Android 5.0以上

Crypko(クリプコ)

Crypko(クリプコ)」は、アニメ風の2Dキャラクターを自動生成する法人向けサービスです。深層学習(ディープラーニング)やブロックチェーンの技術を活用し、クオリティの高いオリジナルキャラクターを自動生成することができます。
作成したキャラクターは、なめらかな動きをつけたり好みに合わせて編集したりしながら、よりイメージに近づけることが可能です。

【Crypko】
・使用料金、対応OSなどは問い合わせが必要

ACartist

ACartist」は、アートやデザインのスキルがなくてもイラストを自動生成できるサービスです。「ユーザーがアップロードした画像と、ACartist内に用意された写真とをミックスする」という方法によって、アーティスティックなイラストを自動作成します。
最大2,000pxのサイズに対応しており、画像の組み合わせ次第でさまざまな作品が生まれるため、活用範囲が広がります。

【ACartist】
・使用料金:無料
・対応OS:不明

PhotoDirector(フォトディレクター)

PhotoDirectorは、さまざまな加工機能を搭載した写真編集アプリです。自分の顔写真をアップロードするだけで、本人の特徴を反映したAIイラストを生成できます。また、不要物を消せるオブジェクト除去機能や、スリム補正ができる小顔機能など、写真加工に使える便利なツールも多数搭載されています。おしゃれなフィルターやフレーム、アニメーション素材などの種類も豊富にあるため、インスタ映えする写真を作りたい場合にもおすすめです。

【PhotoDirector】
・使用料金:ダウンロード無料(アプリ内課金あり)
・対応OS:iOS 13.0以上、Android 6.0以上、macOS 11.0以上(Apple M1以降のチップを搭載したMac)

LINE AIイラストくん

LINE AIイラストくんは、LINEで「友だち追加」をするだけで利用できるサービスです。LINE上で、生成したいイラストの説明文やキーワードを入力すれば、クオリティの高いAIイラストを生成できます。生成可能な画像のモードは、イラスト・人物・風景の3種類が用意されています。1日3回までは画像生成が無料で、商用利用も可能なので、SNSのアイコンやアバターを作ったり、AIイラストの下絵を制作する場合などに活用されています。

【LINE AIイラストくん】
・使用料金:無料(有料プランの場合:月額1,980円~)
・対応OS:不明

Fotor(フォター)

Fotorは、Web上で使えるAIイラストメーカーです。キーワードを入力すれば数秒でAIイラストを生成でき、3Dイラスト・アニメイラスト・写実的なイラストなど、さまざまなスタイルに対応しています。また、友人や家族、ペットなどの写真を使用し、ユニークなアニメキャラクターを作成することも可能です。基本的な加工機能(明るさの調整・フィルターの追加など)から、デザイン性の高い機能(ぼかし・コラージュなど)まで搭載しています。

【Fotor】
・使用料金:無料(有料プランの場合:月額2,660円~)
・対応OS:Windows 10以上、macOS 10.13以上、Android 6.0以上

これらのツール・サービスを使ってイラストを作成するほか、アマチュアのイラストレーターへ費用を抑えてイラスト作成を依頼する方法もあります。
関連記事:アマチュアイラストレーターへの依頼料金相場

AIでイラストを作成する際の注意点は?

続いて、AIでイラストを作成するにあたって注意すべき点を紹介します。

好みの画風やテイストに対応していない場合がある

AIイラストの自動生成ツールごとに、認識できるモチーフや再現可能なタッチ、対応画像のフォーマットなどが異なります。アニメ風の人物しか作成できない・アップロードした画像のみ加工可能といった制限があるケースが多いため、注意が必要です。さまざまなスタイル(好みの画風やテイスト)に対応しているツールを選べば、より完成イメージに近いイラストを生成しやすくなります。

イメージ通りのイラストを作るのが難しい場合は、イラストレーター・デザイナーなどにイラスト制作を依頼する方法もあります。イラストの依頼先や料金相場、イラストを依頼する流れについては、以下のページを参考にしてください。

関連記事:イラスト依頼ができるサイト6選!

著作権や商用利用の可否がツールによって異なる

多くの場合、作成したAIイラストはSNSに投稿したり、アイコンなどの素材として使ったりなど、さまざまな用途で使用できます。ただし、AIイラストを商用利用できるかどうかは、AIイラスト自動生成ツールやアプリによって異なり、ツールごとに細かな規約があるので注意が必要です。
また、AIイラストの販売を禁止しているツール・アプリもあります。例えば、ゲームやライトノベルなどの作品に利用する場合のみ販売可能など、作成したAIイラストの用途が制限される場合も少なくありません。
AIイラストの自動生成ツール・アプリなどによって、販売の可否や条件が異なるので事前に利用規約を確認しましょう。

AIに詳しい人材(AI人材)の確保が必要

AIイラストの生成は、自動生成ツールを使えば簡単にできますが、AIイラストのクオリティを高めるには専門知識が必要です。日本国内には、AI人材(AIに関する技術者・研究者・実務経験者など)が少ない傾向にあり、人材不足が深刻な課題となっています。
AIをビジネスに活用したいと考えている場合は特に、長期的かつ有用なプランを提案できる人材が必要になるため、AIに精通したリソースを確保しておくことが望ましいでしょう。AIによるイラスト作成の例では、使用ツールの選定や作成したイラストの運用・展開方法なども行える人材が必要です。

AI人材の不足に関して、さらに詳しい対処方法や政府の施策などを知りたい方は、以下の記事もあわせてご参照ください。
関連記事:AI人材不足に対処する方法とは?政府の施策や企業がとるべき方法

AIでのイラスト作成は「クラウドワークス」へ

AIでのイラスト作成を検討している場合、クラウドソーシング(仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービス)を利用する方法もあります。

なかでも業界最大手の「クラウドワークス」には、デザイナーやエンジニア、ITコンサルタントなどさまざまな人材が登録しているため、イラスト作成の依頼・AI人材の確保のどちらの面でも活用することができます。

イラスト作成を依頼したい場合は、登録ワーカー(デザイナー・イラストレーター・漫画家など)の実績やスキル、得意ジャンルなどを事前に確認し、イラストのサンプルを送付してもらうことが可能です。イラストを依頼できるワーカー一覧から探す場合、AIでのイラスト作成に対応しているかどうかプロフィールからチェックでき、必要に応じてメッセージのやり取りをすることもできます。

イラスト作成を依頼できるワーカーの一覧を見る

AI人材を探したい場合は、職種や仕事カテゴリ、スキルからワーカーの絞り込みを行うと便利です。AI関連の仕事を依頼できるワーカーは多数いるため、選定に迷った場合は実績や評価の高い「プロクラウドワーカー」へ依頼する方法もあります。

AI関連の仕事を依頼できるワーカーの一覧を見る

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