外注ノウハウ
公開日: 2022.11.08 / 最終更新日: 2024.01.04

【2024年】アラビア語翻訳の料金相場

アラビア語は中東諸国や西アジア、北アフリカなどの広範囲で話されており、英語・中国語・スペイン語に次いで、世界で4番目に母語人口が多い言語です。コーヒー、マッサージ、シャーベット、ライムなど、日本で使われている単語のなかにはアラビア語を起源とする言葉も多くあります。
今回は、アラビア語翻訳の料金相場や費用の決まり方、アラビア語翻訳を依頼する際のポイント、おすすめの依頼先を紹介します。

アラビア語翻訳の料金相場

アラビア語翻訳を外注する際は、「日本語1文字あたりの単価」あるいは「アラビア語1ワードあたりの単価」で翻訳料金を算出します。

・日本語の単価:1文字あたり10~18円
・アラビア語の単価:1ワードあたり20~35円

また、翻訳を依頼したい原稿の種類(一般文書・専門文書・公的文書)によって単価が変わるため、以下のような料金相場になります。

【翻訳依頼時の料金相場】 ※原稿用紙1枚(400文字/180ワード)の料金相場
◆一般文書(手紙、書籍、パンフレットなど)
日本語→アラビア語の翻訳:4,000~5,000円
アラビア語→日本語の翻訳:3,500~4,500円

◆専門文書(ビジネス文書、各種資料、学術論文など)
日本語→アラビア語の翻訳:5,000~6,000円
アラビア語→日本語の翻訳:4,500~5,500円

◆公的文書(申請書、契約書、証明書類など)
日本語→アラビア語の翻訳:6,000~7,000円
アラビア語→日本語の翻訳:5,500~6,500円

翻訳の依頼先によっては、「アラビア語→日本語の翻訳」よりも「日本語→アラビア語の翻訳」のほうが単価が安い場合もあります。翻訳を依頼できる会社・サービスについては、以下のページを参照してください。

関連記事:翻訳を依頼したい会社・サービス4選!依頼の流れや料金も解説

アラビア語翻訳の費用相場はどう決まる?

続いて、アラビア語翻訳の費用相場の決まり方を紹介します。

翻訳対象の分量(文字数・単語数など)

アラビア語翻訳の費用は、翻訳を依頼する原稿の分量(文字数・ワード数など)に応じて決まります。訳文(翻訳後の状態)の分量が予測できる場合であれば、翻訳が完了した後に「訳文の分量×単価」で費用を算出するケースが一般的です。訳文がどれくらいの分量になるか予測できない場合は、翻訳前の状態で「原文の分量×単価」として費用を算出します。

また、ミニマムチャージ(依頼の分量にかかわらずかかる最低料金)の有無によって料金が変わる場合もあります。
通常であれば、文字単価20円で400文字のアラビア語翻訳を依頼すると翻訳費用は8,000円です。しかし、ミニマムチャージを1万円に設定している依頼先の場合、上記の条件で翻訳を依頼するとミニマムチャージが適用されるため、翻訳費用は1万円となります。

翻訳の難易度

翻訳の難易度によって、日本語1文字(アラビア語1ワード)あたりの単価が変わることもあります。アラビア語は3億人以上が利用するメジャーな言語ですが、文法が複雑であること、翻訳者の人数が少ないことから、翻訳難易度は比較的高い傾向にあります(アラビア語の文法などについては後ほど詳しく紹介します)。
また、専門用語・固有名詞・人名・地名などが多い文書の翻訳には高度な知識やスキルが必要となるため、相場より費用が高くなることもあります。

納期

翻訳の納期によって費用が変わることもあります。短納期で依頼すると、納期に間に合うように複数の翻訳者をアテンドしたり、高スキルな翻訳者が担当するケースが多く、翻訳料金が割高になります。納期に応じて、1文字(1ワード)あたり3~4円程度の割増料金が適用される場合もあるため、余裕のあるスケジュールで依頼しましょう。

アラビア語翻訳の一般的な納期は、2000文字以内の原稿であれば「1~3営業日程度」、2000~1万文字の場合は「4~6営業日程度」が目安になります。

原稿の形式

翻訳を依頼する原稿の形式やフォーマットによって費用が変わる場合もあります。原稿の形式がテキストデータ(Word・Excel・PDFなど)の場合、ツールなどを用いて文字数・ワード数を自動カウントできるため、短時間で見積もりを作成できます。
一方で、手書きの原稿や音声データを渡して翻訳を依頼したい場合は、手動で文字数をカウントしたり、音声をテキストデータに書き起こしたりする手間がかかるため、料金が高くなります。
翻訳の依頼先によっては、「音声データは対応不可」のような制限を設けている場合もあるため、対応可能な原稿の形式を事前に確認しましょう。

また、アラビア語の文字には「右から左に書く(※数字のみ左から右に書く)」という特徴があり、翻訳後に文書のレイアウトを大幅に変更しなければならない場合もあります。原稿のレイアウトを大きく変えたり、作表・作図を訳文に合わせて編集したりなど、翻訳以外の作業が発生する場合は別途料金がかかることもあります。

校正やネイティブチェックの有無

ネイティブチェックとは、アラビア語を母国語とする人が訳文をチェックし、現地の人が読んでも違和感のないアラビア語に仕上げる作業のことです。文章の校正や文法・スペルなどのチェックが主な作業となり、通常の翻訳料金に加えて「ネイティブチェック料金」や「校正料金」が別途かかるケースが一般的です。

例えば、IT製品などの取扱説明書を翻訳する場合、技術に関する用語や機能名などの抽象的な単語が使われますが、専門用語や固有名詞をそのままアラビア語へ直訳をすると意味が通じないことがあります。専門的な文書や翻訳の正確性が求められる文書などの翻訳依頼をする場合は、ネイティブチェックを依頼できるか、追加料金はかかるかを確認しましょう。

アラビア語翻訳を依頼する際のポイント

ここでは、アラビア語翻訳を依頼する際のポイントをいくつか紹介します。

法定翻訳に対応しているか 

法定翻訳とは、翻訳の品質を国が保証する制度のことで、国から権限を与えられた一部の翻訳者のみ対応できます。法定翻訳が必要になるシチュエーションとして、サウジアラビア王国大使館・アラブ首長国連邦大使館・日本の出入国在留管理庁へ公的文書(戸籍謄本・住民票・会社登記簿ほか)を提出する場合が挙げられます。
また、各国の在日大使館から法定翻訳に対応できる翻訳会社(あるいは翻訳者)を指定されるケース、アポスティーユ(※1)や法定翻訳査証(※2)の取得を求められるケースもあります。

法定翻訳を依頼する場合は、法定翻訳者の指定はあるか、アポスティーユや法定翻訳査証の取得が必要かどうかについて、大使館や総領事館へ事前確認を行いましょう。

(※1)アポスティーユとは、ハーグ条約(外国公文書の認証を不要とする条約)にもとづく外務省の証明のこと

(※2)法定翻訳査証とは、原本の日本語と訳文のアラビア語が同じ内容である旨が記載された証明書のこと

文法や発音の地域差に対応しているか

アラビア語は、エジプトやスーダン、サウジアラビア、イラク、アラブ首長国連邦などの公用語であり、約27カ国で利用されています。「フスハー」「アーンミーヤ」の2種類に分類されることが大きな特徴といえ、両者には以下のような違いがあります。

【フスハー】
・文語(書き言葉)として新聞や書籍などで使用される
・正字法があり、基本的にアラビア文字はフスハーで書かれる

【アーンミーヤ】
・口語(話し言葉)として日常会話で使用される
・正字法がなく、基本的に文字で書かれることはない

日本語で例えると、フスハーは「標準語」、アーンミーヤは「地域ごとの方言」のような位置づけです。アーンミーヤには、イラク方言、レバノン方言、パレスチナ方言、エジプト方言、ハッサニア方言などの種類があり、それぞれの地域のなかでも文法や発音が若干異なります。

アラビア語翻訳を依頼する際は、異なる国や地域の人でも理解できるように標準語である「フスハー」へ翻訳するケースが一般的です。一方で、小説や演劇などをアラビア語へ翻訳する際は、口語表現である「アーンミーヤ」へ翻訳することもあります。そのため、アーンミーヤの翻訳を依頼する場合は、どの地域に合わせて翻訳してほしいかを事前に伝え、文法や発音の細かな違いに対応できる翻訳者を選ぶようにしましょう。

アラビア語翻訳の依頼は「クラウドワークス」へ

アラビア語翻訳の外注先はいくつかありますが、オンライン上で翻訳依頼から納品まで完了し、低コスト&スピーディに依頼できるクラウドソーシングサービス(※)を利用する方法がおすすめです。
なかでも業界最大手の「クラウドワークス」は登録ワーカー数が480万人を超えており、アラビア語翻訳を得意とするプロの翻訳者が多数登録しています。

登録ワーカーのプロフィールを見れば、アラビア語翻訳の実績や料金、得意とする翻訳文書の種類などを確認できるため、依頼する条件に合った人材を探すことができます。さまざまな言語の翻訳に対応できる人材も多く、日本語→アラビア語、アラビア語→日本語の翻訳だけでなく、英語→アラビア語、アラビア語→多言語などの翻訳も依頼可能です。

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また、映像翻訳・メディア翻訳・出版翻訳など、アラビア語翻訳を依頼する目的や用途に合わせて登録ワーカーを絞り込み検索することもできます。そのほか、アラビア語圏への旅行の際に使う日常会話(アーンミーヤ)の翻訳や、専門用語のネイティブチェック込みでビジネス文書(フスハー)の翻訳を依頼することも可能です。

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