今回は、Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)の値段や料金プランの違い、Photoshopを安く購入する方法、Photoshopの代替ツールなどをまとめて紹介します。
目次
Photoshopの値段と料金プラン
はじめに、Photoshopの値段(以下、すべて税込価格)と料金プランの違いをそれぞれ紹介します。
※本記事で紹介しているPhotoshopの値段は、2023年2月時点のものです。また、利用者のステータス(個人、法人、学生・教職員、教育機関)によって各プランの値段が異なります。ここでは、個人が利用する場合のPhotoshopの値段と料金プランを紹介します。
Photoshop単体プラン
【Photoshop単体プランの概要】
・月額2,728円(1年分を一括で支払う場合、年額2万8,776円)
・デスクトップ版、iPad版のどちらも利用可
・クラウドストレージ:100GB
Photoshop単体プランは、Photoshopを使って画像編集をしたい方向けのプランです。画像にテキストやエフェクトを追加したり、画像を合成してアートワークを作成したりできます。そのほか、スケッチ&ペイントアプリの「Adobe Fresco」も利用できるため、描画やペイントなどの編集にも適しています。
フォトプラン
【フォトプランの概要】
・月額2,178円(1年分を一括で支払う場合、年額2万6,136円)
・デスクトップ版、iPad版のどちらも利用可
・クラウドストレージ:1TB
フォトプランは、Photoshopに加えて、画像の検索や整理ができるソフトウェア「Lightroom」「Lightroom Classic」も利用できるプランです。Adobe Frescoは利用できませんが、単体プランより値段が安いことが特徴です。さまざまなデバイスに対応しており、クラウドストレージの容量が多いため、大量の画像を編集・管理したい場合に適しています。
Adobe CCコンプリートプラン
【Adobe Creative Cloudコンプリートプランの概要】
・月額6,480円(1年分を一括で支払う場合、年額7万2,336円)
・デスクトップ版、iPad版のどちらも利用可
・クラウドストレージ:100GB
Adobe CCコンプリートプランは、他のプランの全機能が搭載されており、さらに20を超えるCreative Cloudアプリ(Adobe製品)を利用できるプランです。以下のようなAdobe製品を利用できるため、さまざまなクリエイティブ制作(画像、イラスト、動画、アニメーション、Podcastなど)で活用できるでしょう。
・Photoshop
・Lightroom
・Illustrator
・InDesign
・Premiere Pro……など
デザイナーにおすすめの組み合わせ
デザイナーには、画像編集に適したPhotoshopと、イラストなどの編集に便利なIllustrator(イラストレーター)を組み合わせて利用する方法がおすすめです。「Photoshop単体プラン」「フォトプラン」ではIllustratorを利用できないため、Illustratorや他のAdobe製品も使いたい場合は、Adobe CCコンプリートプランの購入を検討しましょう。
サブスクリプション型のPhotoshop CCと買い切り型のPhotoshop Elementsの違い
Photoshop CC、Photoshop Elementsの主な違いは、以下のとおりです。
【Photoshop CC】
・サブスクリプション(月額数千円~)
・プロ向けのソフトウェア
Photoshop CCは、プロのデザイナーやクリエイターも業務で利用するハイスペックなソフトウェアです。月額料金は発生しますが、アップデートは完全無料で、サブスクリプション契約をすればパソコン2台までソフトウェアを利用できます。
【Photoshop Elements】
・買い切り型(定価1万9,580円)
・初心者向けのソフトウェア
Photoshop Elementsは、デザイナーなどの個人(アマチュア)向けのソフトウェアです。Photoshop CCよりシンプルな機能を搭載しているため、Photoshopの基本的な機能のみ利用したい場合や、簡単な画像編集を行いたい場合に適しています。
※Photoshop Elementsについては、記事後半で詳しく紹介しています。
Photoshopを安く購入する方法5選
ここでは、Photoshopを安く購入する方法を紹介します。
Adobe(公式)の割引セールで購入する
Adobeの公式サイトでは、Photoshopなどの割引セールを実施している場合があります。セールの開催期間中は、Adobe製品が約20〜40%の割引価格で販売されるため、購入を急いでいない場合は割引セールを待ってもよいでしょう。なお、割引セールは不定期(数日~1週間ほどの期間で、年に7~8回ほどが目安)で開催されています。
Amazonの割引セールで購入する
Amazonのタイムセール(初売りセール、プライムデーなど)で、Adobe製品の割引キャンペーンを開催している場合があります。セールの開催時期によって販売価格は異なりますが、定価と比べて約10~30%ほど安く購入できるケースもあります。
学生・教職員プランで購入する
Adobeの料金プランは、利用者のステータス(個人、法人、学生・教職員、教育機関)によって値段が異なります。例えば、Adobe CCコンプリートプランは、個人の場合は月額6,480円ですが、学生・教職員(※)の場合は月額1,980円(次年度以降は月額3,278円)で利用できます。
※学生や教職員として各種プランを利用する場合、プラン加入の際に、学生証や在学証明書、学校が提供する電子メールアドレスなどが必要になります。
スクールパートナープログラムに参加する
Adobeのスクールパートナープログラムとは、Adobe製品の使い方などを学べるトレーニングサービスのことです。受講者としてプログラムに参加すると、Photoshopなどを受講者向けの特別価格で購入できます。(※プログラムの受講料は別途かかります。)
無料体験版を利用する
PhotoshopなどのAdobe製品をお試しで使いたい場合は、7日間(※)の無料体験版を利用する方法があります。さまざまなAdobe製品を無料で利用でき、操作方法や使い心地などを確認してから購入するかどうかを検討できます。
なお、製品によって異なりますが、無料期間が終了すると自動で有料版に切り替わるケースもあるため、お試しで利用したい場合は無料期間中に解約手続きを行いましょう。
(※)無料体験の期間は、Adobe製品によって異なります。7~30日間の無料期間が設定されており、解約したい場合はAdobeのアカウントページから解約手続きを行います。
Photoshopの代替ツール
ここでは、Photoshopの代替ツールをいくつか紹介します。
GIMP(ギンプ)
GIMPは、無料で使える画像加工ツールです。さまざまなOS(Windows・Mac・Linux・iOS・Androidなど)で利用でき、レンズの傾きによる遠近法の歪みや画像の細かい修正などができる「補正モード」という機能があります。また、画像加工や補正に必要な機能(レタッチ・画像合成などの機能)も搭載されており、プラグインで機能を拡張することも可能です。
Canva(キャンバ)
Canvaは、無料で使えるグラフィックデザインツールです。公式サイトにアクセスし、会員登録をすれば、25万点を超えるテンプレートや、5GBのクラウドストレージなどを無料で利用できます。クリエイティブ制作に適した機能やテンプレートが豊富にあるため、以下のようなさまざまな用途で利用されています。
・画像編集(一般的な写真、サムネイルなど)
・動画編集(YouTubeのOP・EDなど)
・ロゴ制作(名刺、ホームページなど)
・デザイン制作(ポスター、チラシなど)
・アイコン制作(SNS、Webサイトなど)
※無料プランで十分な機能を利用できますが、プロ向けの有料プランもあります。
Photoshop Elements(フォトショップ エレメンツ)
Photoshop Elementsは、Photoshopの主な機能をまとめたソフトウェアです。定価1万9,580円の買い切り型で、初心者の方でも使いやすいようにPhotoshopよりシンプルな機能を搭載しています。
例えば、被写体の選択・移動・拡大・縮小や、背景の差し替え、顔のパーツの調整などをクリック操作で実行できます。また、61種類のガイド付き編集機能があるなど、画像加工のスキルを習得をするためのサポート体制も整っています。
Photoshopの画像編集を依頼・外注する手も!
Photoshopを使った画像編集やデザイン制作などを外注したい場合は、クラウドソーシングサービス(※)を利用する方法がおすすめです。なかでも業界最大手のクラウドワークスは、Photoshopの使用経験が豊富なデザイナーやイラストレーターが多数登録しています。
▶Photoshopの仕事を依頼できる人材は100,000名以上!実際のプロフィールを見てみる
依頼したい仕事内容・納期・予算などをシステム上に掲載し、条件とマッチする人材からの応募を待ったり、絵柄やタッチが好みに合うデザイナーをスカウトしたりできます。また、コンペ形式でも依頼できるため、予算を決めたうえで複数のデザイン案を募集し、その中から気に入った作品を選ぶことも可能です。
登録者数が480万人を超えるクラウドワークスではPhotoshop関連の案件も多く見られ、いずれも受注者・発注者がスムーズにマッチングしています。
【実際に発注されたPhotoshop関連案件の例】
・Photoshopを使った画像編集&SNSの運用代行:時給1,000~2,000円(継続)
・Photoshopを使った新店舗のロゴデザイン制作:3万円(単発)
・自社のオリジナルキャラクターのデザイン案募集:5万円(コンペ形式)
(※)クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのこと
▶クラウドワークスの使い方や事例、発注相場がわかる資料をダウンロードする
まとめ
Photoshopを購入するか検討している場合、まずは無料体験版を利用する方法がおすすめです。さまざまなAdobe製品の無料体験版が提供されているため、無料期間中にお試しで利用してみましょう。また、簡単な画像編集やデザイン制作であれば、代替ツールでも十分に活用できるため、用途に合わせてPhotoshopを使うかどうかを検討してください。