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公開日: 2023.05.09 / 最終更新日: 2024.01.04

【2024年最新】コンサルタントの費用相場はいくら?契約形態・業界別に比較!

コンサルタントへ依頼をする場合、契約内容などによってトータル費用が大きく変わるため、依頼シチュエーション別の費用相場を知りたい方も多いでしょう。そこで今回は、コンサルタントにかかる費用の算出方法や料金相場の一覧、コンサルタントの費用に差が出る理由、自社に合ったコンサルタントの選び方などを紹介します。

目次

コンサルタントにかかる費用の算出方法

コンサルタントにかかる費用の算出方法はじめに、コンサルタントにかかる費用を算出する際のポイントを紹介します。

コンサルタントのスキルレベル

コンサルタントのスキルレベルによって、コストパフォーマンスの良し悪しが決まります。例えば、実績のあるコンサルタントに依頼すると、成果が期待できる反面、かかる費用は高くなる傾向にあります。一方で、費用を抑えるために報酬単価の安いコンサルタントに依頼すると、成果が出るまでに時間がかかり、結果的にコストが高くつくこともあります。

コンサルティングの期間

依頼する業務量・範囲を決めてから、コンサルティングの契約期間で見積もりを算出する方法もあります。コンサルタントの契約形態によりますが、定期的なアドバイスのみ依頼する場合はコストを安く抑えられるでしょう。一方で、施策の実行や効果測定、アフターサポートなどをトータルで依頼すると契約期間が長くなり、その分費用が高くなります。

その他の費用

そのほか、システム開発費システム導入費などが発生するケースもあります。これは、ITコンサルタントにコンサルティングを依頼した際などに、自社の課題解決やペーパーレス化のために新システムの導入が必要な場合があるからです。また、コンサルティングに伴う出張旅費や、諸経費(調査・分析・研修などの費用)がかかることもあります。

コンサルタントの費用相場【種類別】

コンサルタントの費用相場【種類別】コンサルタントの費用相場は、契約形態の種類ごとに異なります。以下で、それぞれの契約形態の特徴や費用相場を紹介します。

契約形態

費用相場

顧問契約

月額20~50万円

時間契約

1時間あたり5,000円~

成果報酬型

売上の◯%など

プロジェクト型

月額10~100万円

職種特化型

月額3~10万円

業種特化型

応相談

①顧問契約(アドバイザリー契約)の費用相場

顧問契約の費用相場は月額20~50万円程度で、固定報酬を毎月支払う「定額報酬型」であることが一般的です。依頼する側の企業規模や従業員数などによって契約料が変わるため、費用相場に幅があります。月1~2回の訪問や電話やメールでの相談を通じて、中長期的なサポートを依頼でき、1年以上の長期契約も可能です。重要な会議(役員会・経営会議・株主総会など)にアドバイザーとして出席してもらうケースもあります。

②時間契約・スポットコンサルの費用相場

時間契約・スポットコンサルの費用相場は、1時間あたりの下限金額が5,000円程度といえます。費用の上限はないため、有名なコンサルタントの場合は1時間あたり10万円を超えるケースもあります。依頼する際は、「100時間契約」のように事前に稼働時間を決める場合と、実働後に稼働時間を計算し、請求金額を算出する場合があります。オンラインでの相談に対応している場合は、簡易的な相談であれば数千円などで安く依頼できることもあります。

③成果報酬型コンサルタントの費用相場

成果報酬型の費用相場は、契約内容によって大きく異なります。コンサルタントを雇用したことで得た成果に対し、一定のマージンを支払う契約形態だからです。例えば、「売上の〇%分」「新規顧客の獲得人数×〇万円」のように、事前に条件を決めて契約します。成果が得られなかった場合でも、最低限の手数料は支払うというケースが一般的です。M&A、営業代行、助成金・補助金獲得など、成果がわかりやすい案件で採用されています。

④プロジェクト型契約の費用相場

プロジェクト型の費用相場は、プロジェクトの規模によって費用が大きく異なります。ソフトウェアの導入代行のみであれば月額10~30万円程度、戦略立案から導入サポートまで任せる場合は月額50~100万円程度が費用の目安です。コンサルティングにおいてはあまり一般的な契約形態ではないものの、IT分野や人事制度などのコンサルティングで採用されることがあります。

⑤職種特化型コンサルタントの費用相場

職種特化型の費用相場は、月3~10万円程度です。バックオフィス業務(経理・総務・人事など)や営業、マーケティングなど、業務範囲を限定したコンサルティングを依頼できます。士業の有資格者(公認会計士・税理士など)やキャリアアドバイザーが担当することが多く、コンサルタントによっては月10万円以上の費用がかかるケースもあります。

⑥業種特化型コンサルタントの費用相場

業種特化型の費用相場は、業種によって費用(成功報酬)が異なります。飲食業であれば30~40%、製造業であれば10~40%程度が成功報酬の相場です。特定の業種に絞ってコンサルティングを行うため、業界の実務経験者がコンサルタントをしていることが多く、職種ではなく、業種(住宅・不動産・保険・飲食など)に特化していることが特徴です。

コンサルタントの費用相場と内訳【企業規模別】

コンサルタントの費用相場と内訳【企業規模別】続いて、コンサルタントにかかる費用の内訳について、企業規模別にそれぞれ紹介します。

企業の規模

費用相場

大手コンサルティング会社

①顧問契約:月額100万円〜

②プロジェクト型:年間1億円程度

小規模コンサルティング会社

①顧問契約:月額3~5万円

②プロジェクト型:年間120~400万円程度

③時間契約:1時間あたり1万5,000円~3万円程度

独立系コンサルティング会社

①顧問契約:月額20~30万円

②プロジェクト型:年間180~550万円程度

③時間契約:1時間あたり3~5万円程度

大手コンサルティング会社の場合

大手コンサルティング会社は人的リソースやノウハウを活かし、さまざまなコンサルティングに対応していることが特徴です。日本全国に支社があったり、グローバル展開していたりする場合もあります。所属するコンサルタントの人数が多いため、依頼内容によっては分野ごとのエキスパートが協力し、複数人のコンサルタントで業務を請け負う場合もあります。

【大手コンサルティング会社の費用相場】
・顧問契約:月額100万円~
・プロジェクト型契約:年間1億円程度
・時間契約・スポットコンサル(※):1時間あたり10万円~

(※)大手コンサルティング会社は、時間契約・スポットコンサルでの契約には対応していないケースが多い傾向にあります。

小規模コンサルティング会社の場合

小規模コンサルティング会社の場合、1名のコンサルタントが課題に対応するケースが一般的です。コンサルタント自身の経験をもとにコンサルティングを行うため、自社が依頼したい内容とコンサルタントのスキルがマッチする場合は、高い費用対効果が期待できます。

【小規模コンサルティング会社の費用相場】
・顧問契約:月額3~5万円程度
・プロジェクト型契約:年間120~400万円程度
・時間契約・スポットコンサル:1時間あたり1万5,000円~3万円程度

独立系コンサルティング会社の場合

独立系コンサルティング会社は、国内で独立してコンサルティングを行う会社です。主に、中小企業のサポートを請け負っており、日本の商習慣に精通した人材や、業種に特化したコンサルタントなどが在籍しています。コンサルティング会社ごとに得意とするジャンル・分野が異なるため、自社の業種や課題に合っているか事前に確認する必要があります。

【独立系コンサルティング会社の費用相場】
・顧問契約:月額20~30万円程
・プロジェクト型契約:年間180~550万円程度
・時間契約・スポットコンサル:1時間あたり3万円~5万円程度

コンサルタントの費用相場【業界別】

コンサルタントの費用相場【業界別】ここでは、業界別のコンサルタントについて、それぞれの特徴や費用相場を紹介します。

業界別

費用相場

ファイナンシャルコンサルタント

月額30~60万円

人材コンサルタント

月額10~50万円

財務コンサルタント

月額30~60万円

経営コンサルタント

月額20~100万円

戦略コンサルタント

月額30~60万円

ITコンサルタント

月額40~60万円

労務コンサルタント

月額5~10万円

ファイナンシャル系コンサルタント

月額10~20万円

ファイナンシャルコンサルタント

ファイナンシャルコンサルタントの費用相場は、月額30~60万円程度です。FP(ファイナンシャル・プランニング)などの有資格者がコンサルタントを担当するケースが多く、不動産や保険制度などの幅広い分野について相談できるため、費用相場が高い傾向にあります。依頼範囲が広いと高額になりますが、スポットで依頼すればコストを軽減できます。

人材コンサルタント

人材コンサルタントの費用相場は、月額10~50万円程度です。人材雇用の戦略立案や媒体の選定のみであればコストを抑えられます。一方で、面接や選考への同席、社内研修の企画・立案などをトータルで任せる場合は、50万円以上になるケースもあります。実務の代行を依頼すると高額になるため、内製化できる業務は自社で対応しましょう。

入社後の人材育成に関するコンサルティングの場合、キャリアコンサルタントへ依頼すれば、能力開発・キャリア設計などのアドバイスを受けられます。キャリアコンサルタントの特徴や料金相場については、以下のページを参考にしてください。
関連記事:キャリアコンサルタントの料金相場

財務コンサルタント

財務コンサルタントの費用相場は、月額30~60万円程度です。税理士や会計士などの有資格者がコンサルタントを担当するケースが多く、業界ごとの科目や決算期への対応を依頼することもできます。自社の財務が健全とアピールできれば、社内・社外からの評価向上につながるため、未来への投資として財務コンサルティングを依頼する場合もあります。

経営コンサルタント

経営コンサルタントの費用にはやや幅があり、月額20~100万円程度が相場です。依頼内容によって金額が左右され、経営戦略の相談役のようなポジションであればコストを抑えられます。一方で、株主総会や役員会などへ出席してもらったり、経営方針の立案だけでなく、マーケティングや導入サポートまで依頼する場合は比較的費用が高くなります。

飲食店の開業サポートや経営改善に関するアドバイスなど、実店舗のコンサルティングについては以下のページで詳しく紹介しています。
関連記事:飲食店にコンサルタントは必要?役割や料金相場、メリットなど解説

戦略コンサルタント

戦略コンサルタントの費用相場は、月額30~60万円程度です。顧問契約(あるいは成功報酬型)の契約形態が多く、コンサルタントの得意分野における戦略立案であれば、高い費用対効果が期待できます。一方で、どんな戦略があるかベースから提案してほしいなど、コンサルタントに任せる範囲が多い場合は、その分費用が高額になります。

ECサイトを運営している場合、集客対策や売上向上、サイト構成の最適化などの戦略についてアドバイスを受けられます。ECコンサルタントの特徴や料金相場については、以下のページを参考にしてください。
関連記事:ECコンサルは何をしてくれるの?料金や比較するポイントは?

ITコンサルタント

ITコンサルタントの費用相場は、月額40~60万円程度です。アプリ開発やシステムのセキュリティ対策などを依頼するケースが多く、コンサルティング会社の規模やプロジェクトの難易度などによって費用が変わります。自社用のソフトウェア開発をトータルでサポートしてもらう場合は、料金が1.5~2倍程度になるケースもあります。

Webコンテンツ制作(ホームページの構築・自社サイトの解析など)に関するコンサルティングについては、以下のページで詳しく紹介しています。
関連記事:Webコンサルティング費用はいくらが妥当?内容別の料金相場も紹介

労務コンサルタント

労務コンサルタントの費用相場は、月額5~10万円程度です。社労士・弁護士が個人でコンサルタントを請け負う場合と、士業系事務所が担当する場合があります。労務に関するアドバイスのみであれば比較的安く依頼できますが、年金事務所・健康保険協会の手続き代行や労使交渉といった実務を依頼する場合は、料金相場の2倍以上かかるケースもあります。

ファイナンシャル系コンサルタント

ファイナンシャル系コンサルタントの費用相場は、月額10~20万円程度です。ファイナンシャルプランナー・中小企業診断士が在籍するコンサルティング会社や、会計事務所・税理士事務所などに依頼できます。契約形態は顧問契約が多いため、中長期的な目線での課題解決(会計・法務に関するアドバイスや申請代行など)を依頼したい場合に適しています。

コンサルタントの費用に差が出る仕組みやポイント

コンサルタントの費用に差が出る仕組みやポイントここでは、コンサルタントの費用に差が出るポイントについて紹介します。

コンサルタント会社の実績

実績のあるコンサルタント会社の場合、依頼料金のベースがあらかじめ高めに設定されていることがあります。料金が高い分、情報収集能力や提案力などに長けており、少ない稼働時間で効果的なサポートが期待できます。ただし、料金が高い=実績があるとは限らないため、複数社の料金や対応範囲を確認し、コストパフォーマンスを比較・検討しましょう。

コンサルタントの報酬単価

担当となるコンサルタントの報酬単価は、費用に大きく影響します。契約形態によりますが、かかるコストは「報酬単価×契約期間」で算出されるため、報酬単価が安いコンサルタントを選べば、必ずしもトータルの費用が安くなるわけではありません。報酬単価に見合う仕事をしてくれるかどうかでコンサルタントを選ぶようにしましょう。

コンサルタントの契約期間

コンサルティング会社によっては、長期契約では料金の割引が適用される場合があります。ただし、コンサルティング契約の期間が長いと、その分コストが増えるので注意が必要です。最初から長期契約をするのではなく、まずはスモールステップで依頼し、課題の効果測定をして継続すべきかどうかを検討しましょう。

コンサルタントの人数

プロジェクトに関わるコンサルタントの人数が多いほど、コストも高くなります。効率的に業務を進めるために複数のコンサルタントがチームを組むこともあり、外部の開発会社やフリーランスエンジニアを使うことになれば、その分の委託費用もかかります。コンサルタントの人数は依頼内容や範囲によって変わるため、見積もりの際に外注先に相談しましょう。

依頼内容の難易度

プロジェクトの難易度が高い場合、実績や経験豊富なコンサルタントが必要になり、その分コストが高くなります。新規事業の開発プロジェクトでは、専門分野(市場調査、マーケティング、コストカットなど)のコンサルタントとそれぞれ契約するケースもあります。コストを抑えたい場合は、社内で対応できる業務は内製化し、依頼範囲を限定しましょう。

自社に合ったコンサルタントの選び方

コンサルタントの費用に差が出る仕組みやポイント担当するコンサルタントによって、課題の達成率や成果が変わります。以下のような手順を踏み、自社に適したコンサルタントを選びましょう。

解決したい課題を洗い出す

まずは、コンサルタントに相談したいことを整理しましょう。例えば、自社の抱える課題やその課題の原因、達成したい成果などを洗い出します。コンサルタント側からすると、相談者がどのような課題を解決したいのか、何をゴールにしているかが分かるとコンサルティングに取り組みやすいため、それぞれ説明できるようにまとめておきましょう。

依頼内容を明確化する

自社の課題を整理したら、コンサルタントへの依頼内容をより明確化します。この際に、課題を社内で解決するのは難しいか、自社のリソースで対応できる範囲はあるかを検討しましょう。コンサルタントへの依頼範囲を限定すれば、その分費用を抑えられるため、依頼する業務と自社で対応する業務を分けることが重要です。

コンサルタントとの相性を確認する

コンサルタントを選ぶ際は、担当となるコンサルタントとの相性が重要です。相性が合わずにコンサルタントを選び直すことになると、無駄なコストが発生してしまいます。以下のような点を考慮し、コンサルタントとの相性が良いかどうかを事前に確認しましょう。

・話をきちんと聞いてくれるか
・質問や相談へのレスポンスが早いか
・わかりやすく説明してくれるか
・業界や職種への理解があるか
・長く付き合える人柄か

コンサルタントの人柄は書面でのやり取りだけでは判断しにくいため、電話や面談で会話をしたりすることで、自社との相性を判断しましょう。

コンサルタントの依頼なら「クラウドワークス」へ

コンサルタントを探す場合、クラウドソーシングサービス(※)を利用する方法がおすすめです。日本最大級の「クラウドワークス」は、さまざまな経歴を持つ人材が登録しており、業種や職種に特化したコンサルタントや特定の有資格者を探すことができます。M&Aアドバイザリーや、Web系のコンサルタント(SEO対策・ECサイト運営に詳しい人材)などの幅広い人材がいるため、自社の依頼内容に適した人材を見つけられるでしょう。

【クラウドワークスの掲載案件の例】
・飲食店のコンサルティング(Uber Eatsのデリバリー戦略の策定など):5~10万円(コンサルティング回数などは要相談)
・キャリアコンサルティング(女性向けの転職サポートなど):時給2,000~3,000円
・医療系コンサルティング(診療報酬の分析、算定要件の精査など):月額20~60万円

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まとめ

コンサルタントにかかる費用は、契約形態や依頼期間などによって異なります。まずは、コンサルタントに依頼する目的や業務範囲、達成したい成果を明確にすることが重要です。フリーランスのコンサルタントを活用する方法もあるため、コストパフォーマンスを比較・検討したうえで、自社に合うコンサルタントを選びましょう。

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クラウドソーシングTimes編集部
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