外注ノウハウ
公開日: 2022.10.06 / 最終更新日: 2024.01.04

【2024年】イタリア語翻訳の料金相場

イタリア語は約6,000万人が利用するメジャーな言語で、翻訳者の人数も多いため、他言語より翻訳の単価が安い傾向にあります。
今回は、イタリア語翻訳の料金相場や費用の決まり方、イタリア語翻訳を依頼する際のポイント、おすすめの依頼先を紹介します。

イタリア語翻訳の料金相場

イタリア語翻訳を外注する際は、「日本語1文字あたりの単価」あるいは「イタリア語1ワードあたりの単価」で翻訳料金を算出します。

・日本語の単価:1文字あたり8~16円
・イタリア語の単価:1ワードあたり15~30円

また、翻訳を依頼したい原稿の種類(一般文書・専門文書・公的文書)によって単価が変わるため、以下のような料金相場になります。

【翻訳依頼時の料金相場】 ※原稿用紙1枚(400文字/180~200ワード)の料金相場

◆一般文書(手紙、書籍、パンフレットなど)
日本語→イタリア語の翻訳:3,000~4,000円
イタリア語→日本語の翻訳:2,500~3,500円

◆専門文書(ビジネス文書、経済新聞、学術論文など)
日本語→イタリア語の翻訳:4,000~5,000円
イタリア語→日本語の翻訳:3,500~4,500円

◆公的文書(申請書、契約書、証明書類など)
日本語→イタリア語の翻訳:5,000~6,500円
イタリア語→日本語の翻訳:4,500~6,000円

イタリア語→英語の翻訳は、英語1ワードあたり18~22円が相場です。翻訳する分量が180~200ワードの場合、平均して3,200~4,400円程度になります。日本語⇔イタリア語の翻訳と同じくらいの料金ですが、文書の種類によっては少し安く依頼できるでしょう。

また、翻訳の依頼先によっては、「イタリア語→日本語の翻訳」よりも「日本語→イタリア語の翻訳」のほうが単価が安い場合もあります。翻訳を依頼できる会社・サービスについては、以下のページを参照してください。

関連記事:翻訳を依頼したい会社・サービス4選!依頼の流れや料金も解説

イタリア語以外の翻訳料金や翻訳依頼のポイント、フリーランスへの発注費相場などについては以下の記事もあわせてご参照ください。
関連記事:翻訳費用の相場は?英語以外の言語やフリーランスへの発注費も紹介

また、翻訳代行の依頼も検討している方へは以下の記事もおすすめです。
関連記事:翻訳代行を詳細解説!サービス内容や料金相場から依頼先を選ぶには?

イタリア語翻訳の費用相場はどう決まる?

続いて、イタリア語翻訳の費用相場の決まり方を紹介します。

翻訳対象の分量(文字数・単語数など)

イタリア語翻訳の費用は、翻訳対象の分量(原稿に含まれる括弧やスペースなどを除外し、カウントした文字数・ワード数)に応じて決まります。
翻訳後にどれくらいの分量になるか予測できる場合は、「訳文の分量×単価」で費用を算出するケースが一般的です。訳文の分量が予測できない場合は、「原文の分量×単価」で費用を算出します。

また、ミニマムチャージ(最低依頼料金)の有無によって料金が変わる場合もあります。例えば、単価10円で400文字の翻訳を依頼すると、ミニマムチャージがない場合の翻訳費用は4,000円です。
一方で、ミニマムチャージを1万円に設定している依頼先では、翻訳費用が1万円以下の依頼にはミニマムチャージが適用されるため、一律で1万円の料金がかかります。

翻訳の難易度

翻訳の難易度によって費用が変わることもあります。
個人の手紙や書籍などの一般的な文書は、翻訳費用が比較的安い傾向にありますが、専門文書・公的文書は内容の調査に時間がかかり、文書そのものの難易度が高いため、翻訳費用が相場より高くなることもあります。
とくに、イタリア語で書かれた経済新聞には独特な言い回しや専門性の高い語彙が使用されることが多く、英語の表現が併用されるケースも少なくありません。
イタリア語翻訳のスキルだけでなく、翻訳対象となる文書に関する専門知識(金融・法務に関する知識など)も求められるため、専門文書・公的文書の単価は一般文書の単価の2倍ほどになる場合もあります。

納期

イタリア語翻訳を短納期で依頼すると、割増料金(基本料金の30~50%増など)が適用されるケースもあります。納期に間に合うようにスキルの高い翻訳者をアテンドしたり、翻訳の優先度を上げたりなどの特別な対応が必要となるためです。
急ぎでない場合は、余裕のあるスケジュールで依頼すると翻訳費用を抑えられます。

【通常納期の目安】
・2000文字以内:1~3営業日程度
・2000文字~1万文字:3~6営業日程度
・1万文字以上:要相談

原稿の形式

依頼側が用意する原稿の形式によって費用が変わる場合もあります。翻訳してほしい文書(原稿)をWord・Excel・PDFなどのテキストデータで用意すると、文字数・ワード数をツールでカウントできるため、比較的簡単に見積もりを作成してもらえます。
一方で、手書きの原稿や音声データの場合は、文字数をカウントしたりテキストデータに打ち直したりする手間がかかるため、翻訳料金が高くなることもあります。

翻訳の依頼先によっては、「手書き原稿は対応不可」といった場合もあるため、対応可能な原稿の形式や料金の違いを事前に確認しましょう。

校正やネイティブチェックの有無

ネイティブチェックとは、現地の人が読んでも違和感のないイタリア語に仕上げる作業のことです。イタリア語を母国語とする人が原文・訳文を見比べて、文法・スペルのチェックや、文章の校正をしてくれます。
例えば、イタリア語は主語を省略したほうが自然な文章になる場合があります。ネイティブチェックを依頼することで、細かい表現の違いなどを修正してくれるため、より自然なイタリア語になるでしょう。
校正やネイティブチェックを依頼したい場合、通常の翻訳料金に「校正料金」や「ネイティブチェック料金」が加算されるケースが一般的です。

また、翻訳のクオリティを高めるために、翻訳者・チェック担当者の二人体制で翻訳を行う「ダブルチェック」を導入している翻訳会社もあります。翻訳者が訳した文書をチェック担当者が確認し、訳文の表現が統一されているか、専門用語の翻訳が正しいかなどをチェックします。ネイティブチェックやダブルチェックがあると翻訳のクオリティを上げられるため、依頼可能かどうか、料金はいくらかを事前に確認しておきましょう。

イタリア語翻訳を依頼する際のポイント

ここでは、イタリア語翻訳を依頼する際のポイントをいくつか紹介します。

法定翻訳に対応しているか

法定翻訳とは、翻訳の品質を国が保証する制度のことです。国から権限を与えられた一部の翻訳者のみ対応できます。
イタリア大使館や日本の出入国在留管理庁へ公的文書(戸籍謄本・住民票・会社登記簿など)を提出する場合などに法定翻訳が必要となります。イタリア大使館から法定翻訳に対応できる翻訳会社(あるいは翻訳者)を指定されるケース、アポスティーユ(※1)や法定翻訳査証(※2)の取得を求められるケースもあります。
そのため、法定翻訳を依頼する際は、法定翻訳者の指定はあるか、アポスティーユや法定翻訳査証の取得が必要かなどの点について、イタリア大使館や領事館へ事前確認を行いましょう。

(※1)アポスティーユとは、ハーグ条約(外国公文書の認証を不要とする条約)にもとづく外務省の証明のこと

(※2)法定翻訳査証とは、原本の日本語と訳文のイタリア語が同じ内容である旨が記載された証明書のこと

文法や発音の地域差に対応しているか

イタリア語は、イタリア・バチカン市国・スイス・サンマリノなどの公用語で、クロアチアやスロベニアでも話されています。イタリア語が話される地域によって、文法や発音の違い、方言(以下参照)などがありますが、基本的には標準語のイタリア語へ翻訳すれば通じます。

【イタリア語の方言の例】
・ナポリ語
・シチリア語
・ヴェネト語
・トスカーナ語

ナポリ語・シチリア語については、標準のイタリア語とは文法や発音だけでなく単語の意味も異なることがあります。多くの翻訳会社は、イタリア語への翻訳=標準のイタリア語への翻訳であるため、シチリア語・ナポリ語への翻訳を依頼したい場合は、翻訳対応できるかどうかを事前に確認しましょう。

イタリア語翻訳を依頼できる会社・サービスや、翻訳を依頼する流れについては、以下のページでまとめています。

関連記事:翻訳を依頼したい会社・サービス4選!依頼の流れや料金も解説

イタリア語翻訳の依頼は「クラウドワークス」へ

イタリア語翻訳の依頼先はいくつかありますが、クラウドソーシングサービス(※)を利用すると柔軟な翻訳依頼ができます。
なかでも業界最大手の「クラウドワークス」には、イタリア語翻訳の経験豊富な人材やプロの翻訳者が多数登録しています。

登録ワーカーのプロフィールで、翻訳の実績や対応言語、海外在住歴、保有資格、料金などを確認できるため、依頼する条件に合った人材を探すことができます。さまざまな言語の翻訳者が登録しており、日本語→イタリア語(イタリア語→日本語)の翻訳だけでなく、英語→イタリア語、イタリア語→多言語などの翻訳も依頼可能です。

ネイティブも多数!イタリア語の仕事を依頼できるワーカー一覧を見てみる

シチリア語・ナポリ語の翻訳を得意とする人材や、イタリア語・日本語のバイリンガルの翻訳者も登録しているため、地域差に合わせた翻訳やネイティブチェックも依頼できます。また、イタリア語の通訳も依頼できるため、イタリア語での電話対応(問い合わせ・テレアポ・カスタマーサポートなど)の代行を依頼することも可能です。イタリア製の商品紹介動画の字幕翻訳や、ナレーション翻訳を任せたりなど、翻訳・通訳を依頼する目的に合わせて適した人材を探すことができます。

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