外注ノウハウ
公開日: 2024.08.23 / 最終更新日: 2025.01.03

【2025年】英語ナレーションの相場はいくら?依頼の流れや注意点も詳しく解説

近年では企業のグローバル化が進んでおり、動画などにつける「英語のナレーション」を依頼するケースが増えています。今回は、英語ナレーションで依頼できることや料金相場、英語ナレーションを依頼する流れや注意点、おすすめの外注先などを紹介します。

英語ナレーションはどんなときに使える?

はじめに、英語ナレーションの用途やメリットなどを紹介します。

英語ナレーションの活用事例

英語ナレーションは、以下のようにさまざまな場面で活用されています。

・企業のPV(広告動画、採用動画など)
・観光地やホテルの宣伝動画
・商業施設、美術館などの音声ガイダンス

そのほか、eラーニングの学習教材、ビジネス資料のスライドなどを作成する際に、英語ナレーションを依頼するケースもあります。

英語のナレーションを使うメリット

英語のナレーションを使うメリットは、これまで情報を届けられなかったターゲット層(主に海外の人向け)に情報を発信できるようになることです。
例えば、訪日外国人に向けて観光地やサービスを紹介したり、自社製品のアピールポイントを英語で発信したりすることで、イメージアップや販路拡大につなげることができます。

英語ナレーションが注目される理由

英語ナレーションが注目される理由として、外国人の雇用が増加していること、インバウンドが活発化していることが挙げられます。また、海外の市場やユーザーをターゲットとする企業(輸出関連の企業など)が広告の訴求や商品のブランディングを目的に、英語ナレーションをつけた吹き替え動画を制作するケースも少なくありません。

字幕・吹き替え・ボイスオーバーなど、映像翻訳の基礎知識や費用相場などについては、以下のページを参考にしてください。

関連記事:映像翻訳の相場を紹介

【依頼先別】英語ナレーションの依頼料金相場

次に、英語ナレーションを依頼する際の料金相場を紹介します。

翻訳会社

翻訳会社は複数の翻訳者が在籍しており、日英・英日の翻訳だけでなく、さまざまな言語の翻訳にも対応しています(英語翻訳の料金は、日本語1字あたり14~25円程度)。
翻訳のクオリティを担保できることが大きなメリットで、専門分野(IT・医療など)の知識を持つプロの翻訳者や、ネイティブな英語表現に詳しい人材などを探すことも可能です。

すべての翻訳会社が英語ナレーションに対応しているわけではないため、事前に問い合わせてみると良いでしょう。

【スタジオで英語ナレーションを収録する際の料金相場】
・3時間コース(PV・CMなど、8分程度のナレーション収録):7~8万円
・1日コース(紹介動画や英語教材など、長尺のナレーション収録):10万円~

ナレーション事務所

ナレーション事務所は、プロのナレーターが多数在籍しており、バイリンガルや外国人のナレーターを探すことができます。英語の原稿をあらかじめ用意し、担当するナレーターに渡すケースが一般的ですが、英語翻訳も合わせて依頼できる場合もあります(英語翻訳の費用相場は日本語1字あたり10~15円程度)。

英語ナレーションをスタジオで収録する際の費用相場は翻訳会社と同等の金額が目安です。また、ナレーターの自宅などで収録・編集を行う「宅録」の場合、スタジオ利用料などが発生しないため、依頼料金が安い傾向にあります。

【宅録で英語ナレーションを収録する際の料金相場】
・原稿100単語(30秒)程度:3,500~5,000円
・原稿300単語(1分)程度:8.000円~1万円

ナレーターの費用相場や料金の内訳、依頼料金の決まり方などについては、以下のページで詳しく紹介しています。

関連記事:ナレーターへの依頼料金相場(依頼先別の料金比較あり)

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのことです。オンライン上で、依頼内容の相談・契約・音声データの納品・報酬の支払いなど、一連の流れが完結するのでナレーションを気軽に依頼できます。
フリーランスで活動するナレーター・翻訳者などが多数登録しており、翻訳のみ・ナレーションのみなど、関連業務を部分的に依頼することも可能です。

なお、フリーランスのナレーターは、自宅で収録・編集できるように「宅録」の録音環境や機材を整備しているケースが多く、他の依頼先よりコストを抑えて外注できます。

クラウドソーシングの料金相場や発注事例については、記事後半で詳しく紹介しています。

英語ナレーションを依頼する流れ

続いて、英語ナレーションの依頼から納品までの流れをそれぞれ紹介します。

①日本語の原稿を用意する

まずは、日本語の原稿を用意します。はじめから英語の原稿を作ると、漠然とした内容・薄い内容になってしまう可能性があるため、伝えたい内容を日本語できちんと整理し、それから英語翻訳を依頼するケースが一般的です。

なお、アニメなどの映像作品に英語のナレーションをつける場合、日本語の原稿(台本)作成をシナリオライターに依頼するケースもあります。

関連記事:シナリオライターへの依頼方法や費用を解説

②原稿を英語に翻訳する

日本語の原稿が完成したら、英語翻訳を依頼します。英語ナレーション用の原稿は、映像の動きや尺に合わせて英語のワード数を調整したり、聞き取りやすいフレーズを選別したりなど、映像翻訳ならではのテクニックが必要です。

そのため、英語の翻訳・ナレーションを別々の会社に外注する場合は、ナレーションで使う原稿の英語翻訳である旨を、翻訳の外注先へ事前に伝えておきましょう。

翻訳を依頼できる会社やサービスについては、以下のページでまとめています。

関連記事:翻訳を依頼できる会社・サービス4選!料金相場や依頼のコツも(動画解説あり) 

③英語ナレーションの依頼・打ち合わせ

英語ナレーション用の原稿を用意したら、外注先との打ち合わせを行い、映像の内容や用途に適したナレーターを選びます。例えば、広告動画の場合は、男性の落ち着いたトーンのほうが説得力や信頼性が高まります。一方で、学生や子ども向け動画の場合、明るくやわらかな女性の声のほうが安心感を与えられるでしょう。

④ナレーションの収録・編集

ナレーターを手配したら、英語ナレーションの収録・編集を行います。映像や用途とマッチするように、声の大きさやトーン、読むスピードなどを事前に伝えておきましょう。ナレーションの収録後に外注先が音声の編集を行うため、依頼側は納品された音声・音質をチェックし、問題があった場合は微調整をしてもらいます。

⑤納品、報酬の支払い

ナレーションの収録・編集が完了したら、音声ファイル(WAV形式、AIFF形式、MP3形式など)を受け取ります。多くの場合は指定したサーバーにアップロードされますが、記録媒体(CD-ROMなど)で納品されるケースもあります。成果物に問題なければ、銀行振込などで報酬を支払い、英語ナレーションの納品完了となります。

英語ナレーションを依頼する際の注意

英語ナレーションを依頼する場合、以下のような注意点があります。

ナレーションの用途によって料金が異なる

英語ナレーションを依頼する場合、掲載する媒体や用途(個人利用・商用利用)によって料金が大幅に変わる点に注意が必要です。一般的に、CMのように多くの視聴者に向けて発信する場合は、料金が高額になる傾向にあります。

また、収録スタジオの利用料、音声の修正費、データの編集費などが加算されるケースもあるため、事前に見積もりを請求し、英語ナレーションを依頼するとトータルでいくらかかるかを確認しておきましょう。

日本語に対応していないナレーターもいる

ネイティブな発音ができる人に依頼すると、現地で使われる言い回しや正しい発音で読み上げてくれるため、聞き手側に違和感がなく、内容も聞きとりやすいことがメリットです。

ただし、ネイティブスピーカーはナレーションの品質は高いものの、日本語が話せない場合もあり、意思疎通がうまく図れずにトラブルになることもあります。スムーズにコミュニケーションがとれるように、日本語を話せるナレーターに依頼するか、通訳を雇うようにしましょう。

おすすめの英語ナレーション依頼先

ここでは、英語ナレーションのおすすめの依頼先をいくつか紹介します。

株式会社アミット

株式会社アミットは、企業PVや観光地・施設の音声ガイド、教育・行政にまつわる動画など、幅広いジャンルの英語ナレーションに対応しています。原稿の翻訳から、録音スタジオの手配、ナレーターの派遣、ナレーション収録、動画編集まで、ナレーション収録に関する全工程をワンストップで依頼できることが特長です。また、英語だけでなく、中国語やベトナム語、フランス語、スペイン語などのさまざまな言語に対応できるナレーターが在籍しているため、多言語のナレーションを依頼することも可能です。

【料金の目安】※在籍ナレーターのランクなどによって料金は変動します
・英語翻訳の料金:1000単語あたり3万円~
・スタジオ収録1時間(動画の尺は5分)の場合:3~12万円
・スタジオ収録5時間(動画の尺は45分)の場合:5~25万円

株式会社ベストメディア

株式会社ベストメディアは、翻訳作業や英語ナレーションのほか、映像の字幕・吹き替え制作にも対応しています。原稿を渡すタイミングや収録前にチェックしておくことなど、ナレーション収録の進行管理やスケジュールについて、依頼者側に寄り添って最適なプランを提案してくれることが特長です。ナレーション収録のサポート体制が整っているため、はじめて英語ナレーション制作を外注する場合でも安心して利用できるでしょう。

【料金の目安】
※依頼内容によって料金が異なるため、問い合わせ・見積もり相談が必要です。

声の達人

株式会社トゥーエイトが運営する「声の達人」は、日本語・英語のバイリンガルや実績が豊富にあるナレーターなどが多数在籍しています。映像と音声の合成やBGM追加など、オプションメニューが豊富に用意されており、料金は比較的高めになりますが、クオリティの高い成果物が期待できます。声のタイプ(落ち着いた・明るいなど)や、得意ジャンル(企業紹介・館内アナウンス・音声ガイドなど)を選択すれば、要望に合ったナレーターを絞り込み検索することも可能です。

【料金の目安】
・英語の翻訳料金:1000文字以下の場合、1文字あたり20円程度
・ナレーター手配の料金:1~2時間で5~7万円
・宅録の料金:動画の尺が約1分で2万円~

VOICE MART

VOICE MARTは、日本人・外国人のナレーターが120名以上も登録している、ナレーター・キャスティング事務所です。経験豊富なナレーター・声優を探すことでき、イベントなどのMC(司会)を依頼することもできます。東京・関西に撮影スタジオを完備しており、映像制作もワンストップで依頼できることが特長です。そのほか、観光地・美術館・博物館などで使う英語ナレーションの音声ガイド制作サービスも提供しています。

【料金の目安】
・半日コース:ナレーター手配で4~5万円、スタジオレンタルで2万4,000円~4万5,000円
・1日コース:ナレーター手配で7~8万円、スタジオレンタルで4万8,000円~9万円
・宅録の料金:動画の尺が約1分で8,000円~

株式会社ジーアングル

株式会社ジーアングルは、映像やアニメーション、サウンド事業などを展開する会社で、翻訳や英語ナレーション、ネイティブチェックなどを依頼できます。収録スタジオが6部屋あるため、希望日時とスタジオの空き状況などを照らし合わせ、収録候補日をスムーズに提案してくれます。また、スタッフが収録に立ち合い、収録中の英語ディレクションや通訳を依頼することもできるため、英語ナレーションの読み方や声のトーンなど、細かな要望を反映したい方におすすめです。

【料金の目安】
・社内用の音声ガイド:約7万円~
・紹介動画や企業のPV:約9万円~
・音声広告やテレビCM:約14万円~

英語ナレーションの依頼なら「クラウドワークス」

英語ナレーションを依頼する場合、クラウドソーシングサービスを利用する方法がおすすめです。なかでも業界最大手の「クラウドワークス」は登録者数500万人を超えており、さまざまなスキル・実績を持つ人材が多数登録しています。

クラウドワークスを活用すれば、日本語・英語のバイリンガルや、英語ナレーションの実績が豊富にあるナレーターなどを広く探すことができます。

中国語・韓国語・スペイン語など、多言語に対応できる人材も登録しており、プロフィールを見ればナレーションの経歴がすぐにわかります。
気になる人材にはボイスサンプルをリクエストしたり、オンラインで面談を行ったりすれば、よりイメージに合うナレーターを探すことが可能です。

英語のナレーションを依頼できる人材は200名以上!実際のプロフィールはこちらからチェック

【クラウドワークスでの発注事例】
・英語翻訳(英語ナレーション用の原稿作成):1文字あたり6円〜
・ネイティブ英語が話せるナレーター募集(英語台本の朗読):動画1本あたり2,000円
・【帰国子女歓迎】会社説明の英語ナレーション:3~5分の動画で5,000円~1万円
・英語力を活かせる!現地での通訳、案内ガイド募集:2~4時間で1万5,000円~2万円
・オンライン会議での同時通訳を任せられる人募集:時給2,000円~
・外国人インタビューを撮影したyouTube動画の編集:動画1本あたり2,500円~

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クラウドソーシングTimes編集部
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