​「社長いかがでしょう」の落とし穴


(本記事は、他サービスで記事投稿後、サービス終了に伴って保存のために転載したものになります。)

最近、二度ほど社内でチームメンバーに注意やアドバイスをしたことがあったので

何かの役に立つかと思って書いてみます。

 1.UX(ユーザーエクスペリエンス)改善提案の際に


ある短期インターンのUX改善の成果発表会で、発表の最後のスライドに

「吉田社長、いかがでしょうか?!」

という文言で終わっていたことがあって、

非常に違和感があったのでアドバイスをしたことがあります。

クラウドワークスでは、全社員の共通言語として「UX改善」を掲げています。 現在のウェブサービスの多くは基本的にはコモディティ化しており、

テクノロジーやデザインでの差別化は困難であり、

徹底的なUX(ユーザーエクスペリエンス)改善のみが差別化に繋がると考えています。

そういう意味では、社長やインターン、あるいは開発、マーケ、管理という役職に関係無く、

ユーザー体験について一番考え抜いた人が偉い、という文化にしています。

その文化の中では、偉い人は必ずしも社長では無い。

社長を向いて仕事をするのではなく、いかがでしょう?と聞くべき相手は、

ユーザについて最も議論している現場のメンバーだと思っています。

そんな話をしました。

社長一人のカリスマで動く時代は終わりを告げ、

一人一人が当事者意識を持ってユーザーについて毎日真剣に考える。

その積み重ねをした組織が強い、と考えています。

2.表示崩れの対応


年明けの全社員での仕事始めは1月6日でした。

めでたいことにちょうどこの日にユーザー数が10万人を突破しました。

お恥ずかしい話ですが、9万人から10万人というのは表示の桁数が増えるので、

サイトの場所に寄っては表示が崩れるところが発生しました。

レイアウトのアルゴリズムがしっかりしていれば全く問題の無い事象のはずなだけに

この事態は早急に改善するように社内でメールのやり取りがされていました。

しかし、その事象が発生して修正依頼をされてからデザイナーが修正を終えたのが6時間後。

しかも修正を終えると、ウェブサイトというのはデプロイという反映作業が必要なのですが

その依頼の際に

「Aさん、お手すきの時にデプロイをお願いします。」

というメールを出していて猛烈に注意しました。

誰を向いて仕事をしているのか、という話です。

作業自体は実は数分、数十分の世界でした。

ユーザーだけを向いていれば、

1.ユーザーから見て表示が崩れているのは未熟なサービスと受け止められる。

2.一刻も早く作業をしたほうがよい

3.一刻も早く反映作業をしたほうがよい

という話になると思っています。

上記の業務依頼メールの「お手すきの時に」というのは、

気を遣っている相手が社内のAさんであって、ユーザーではない。

毎日緊張感を持ってユーザーに集中すべきはずなのに、

ユーザーに気を遣うのではなく、社内の人に気を遣う。

これは大切にする点がブレまくっている、という注意をした次第です。

 

上記いずれの例も示しているのは、仕事における最終的な目的が意識できているかどうか、

だと思っています。

仕事における最終的な目的は常に一つしか無く

「そのサービスのユーザーに喜んでもらえるか」

だと思っています。

その中で「社長いかがでしょう」という言葉が出た時は、

ともするとユーザーを向いていない可能性があるるので要注意だと思っています。

新CTOとして大場光一郎さんが参画しました!


皆さま、明けましておめでとうございます!
2013年はNTTやソニーなど大企業のクラウドソーシング活用が加速した年でした。

テレビ東京は「ワールドビジネスサテライト」だけでなく別に特番を組んで頂き、
NHKでは「クローズアップ現代」「朝イチ」でも取り上げられ、
クラウドソーシングの認知がさらに進んだと感じております。

現在、クライアントは2万社を超え、会員は先ほど10万人を突破いたしました!

新CTOとして大場光一郎さんが参画しました!


クラウドワークスは今年3年目を迎え新しい経営のフェーズに入ります。
そのような中、新CTO 兼 執行役員として大場光一郎さんが参画しました!

大場さんは、最近の著作として
「たのしい開発 スタートアップRuby」 (技術評論社、共著)
「Ruby on Rails逆引きクイックリファレンス 」(毎日コミュニケーションズ、共著)
などがあり、RubyおよびJRubyの発展に貢献されたエンジニアであり、
Ruby業界だけでなくオープンソース業界で広く知られている方です。


大場さんとの出会いはRubyWorld Conference


大場さんとの出会いは、2年前に島根県松江で開催されたRubyWorld Conferenceです。

RubyWorld Conferenceは基本的にはエンジニアコミュニティのイベントです。
私は当時エンジニアにフォーカスを当てたクラウドソーシングの立ち上げに必死で
エンジニアでも無いのに単身で参加をして非常に心細かったのですが、
その中で大場さんは初対面でも非常に気さくに接していただきました。

大場さんは、弊社株主のフリーランスエンジニアである瀧内元気さんとも既知の仲
ということもあり、島根名物のしじみ汁を食べながら仲良くさせて頂いた事を覚えています。

RubyWorld Conferenceでは光栄なことに講演の機会も頂き、
Ruby業界の方々に当時まだまだ未熟なクラウドワークスの活動について
ご紹介させて頂く貴重な場となりました。
(※クラウドワークスは全てRubyで開発されています。)

そして2年を経たある日久しぶりにご連絡を頂いてお会いさせて頂き、
意気投合してクラウドワークスへの参画を決めていただきました。

大場さんの奥さんである大場寧子さんも業界で知られたエンジニアであり、
実は寧子さんの起業のきっかけになったのは、私がドリコム在籍時に企画されていた
「Drecom Award on Rails」(先述の瀧内元気さんが企画)
で優勝されたことだったとのことで、色々なところで繋がりを感じています。

CTOが交代する意味:会社の成長に合わせて個人の役割を柔軟に変化させる


昨年までCTOだった野村は開発担当取締役として引き続き実務の責任者として活躍します。

これは私自身の考えである

「役職は一つの役割に過ぎない。

 会社の成長に合わせて、必要な人材が変わり、
 それに合わせて個人の役割が変わることは自然なことであり、

 私でさえも会社の成長に追い付いていなければ社長を降りる可能性がある、
 というぐらいの気概で役員を務めていきたい。」

ということを具体的に体現した交代と考えています。

この考えは、創業時より役員全員に繰り返し話しており、
ベンチャーでありがちな「創業役員が実態とかけ離れて権利だけを握る」
ということが無いように心がけています。

そもそも創業役員って
・株主で
・取締役で
・執行責任者で
ってそんなのは組織が大きくなれば3つともできなくなるのは当たり前だと思います。

だからこそ創業時からそういう話をしていた結果、今回のスムーズな交代となっています。

大場さんには、中長期的な視点に立ったエンジニアリングのビジョンを創って頂き、
クラウドワークスが本当にお世話になっているRubyとオープンソースのコミュニティへの還元にも努めていただきたいと考えております。

弊社の開発チームにおいてCTO経験者はこれで4名となっています。
(※CWのCTO経験者2名、他社のCTO経験者2名)
実務からオープンソースコミュニティへの貢献まで行える分厚い開発チームとなってきました。

オープンな未来を創りたい


大場さんが入社された本日朝にスピーチをして頂き、
弊社に興味を持って頂いた点の一つとして
我々が大切にしている「オープン」の思想に共感して頂いたということがあります。

私が日頃から熱烈に尊敬しているのは、
まつもとゆきひろさんが創ったRubyという言語のオープンソースとしての発展
githubの組織運営の仕方などの、情報をオープンにして個人が最適化していく世界です。

20世紀以前に生まれた国や会社という枠組みから解き放たれ、
21世紀はインターネットによって個人と個人が繋がる未来が広がっている。
インターネットによって個人の側から社会の再構築をして、新しい社会を創りたいと考えています。

クラウドワークスのミッションである「21世紀の新しいワークスタイル」も、
クラウドワークスが監視をするような会社の代替物を創るのでは無く、
中長期的には個人が自由に情報にアクセスをして改善していくようなオープンソースな未来を標榜しています。

実際にクラウドワークスの社内は情報共有のルールが幾つかあり、
以前の記事でも触れましたが、社員に対して平等に情報がオープンであることを徹底しています。

今回の大場さんの参画をきっかけに、クラウドワークスのエンジニアリングを加速させ、
オープンな未来の創造に向けて大きな一歩を踏み出せたらと考えています。

大場さん、よろしくお願いします!

2014年1月6日、新CTO大場さん、旧CTO野村さんとみんなで記念撮影