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2016年9月期キックオフ、今期のスローガン 「無限大の挑戦」

2015.10.11

2016年9月期キックオフが終わりました。
創業4年、自分の意志で創業し上場し、社長業が苦しいのは当たり前、自己責任でやってる仕事なんだから泣くのは二流。そう思っていましたが初めて感動して泣きました。12015133_10154694085358532_6827389407696265431_o

2016年9月期キックオフ

キックオフは社員の皆さんのクラウドワークスへの想いがあふれ、チーム「クラウドワークス」としての一体感の中で、私の想像をはるかに超える時間が広がっていました。

半年前は影も形も無かった事業や役員が兼務するしかなかった事業に社員から責任者が起ちあがり、次々にコミットメントを発表していく。それを応援するチームの仲間たち。12113473_10154694082263532_7849065821813857517_o

年間で最も成果を上げた人を表彰する「年間MVP」や、行動指針から表彰される「CW8 AWARD」では

「社員一人一人が困難にぶつかってきたときにどう乗り越えてきたのか」10393929_10204150118027127_5349860221375022045_n

「そしてチームとして成果を上げるためにどのように取り組んできたのか」12105870_10204150118187131_3382651806698391745_n

そういうプレゼンが年齢や社歴に関係無く飛び出してきて、次々に表彰されていく。12068396_10154694085158532_692479740927215312_o

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その後、ユーザーの笑顔に貢献した話やユーザーへの感謝にあふれたムービー。12118963_621011781373359_6082617008489351998_n

ミッションである「”働く”を通して人々に笑顔を」が随所に体現され、本当に素晴らしい事業と組織であることを再確認し自然に涙にあふれました。12112207_621012074706663_6311899343106032760_n

私からも繰り返し、この1年で成果を上げた数々のチームの皆さんとキックオフをここまでのクオリティに仕上げた社員の皆さん、16年新卒のインターンの皆さんに感謝と感動を伝えました。

そして終わった直後、副社長の成田と
「組織が確実に一段上のステージに上がった。」
ということを確信し合いました。12118748_621011758040028_4770316880891900810_n

これまでのやってきたことの成果と、今年1年の圧倒的成長を確信できる実りのある時間でした。

2015年4月1日ごろの”HARD THINGS”

しかし、半年前は全く違う風景でした。

昨年の9月末29名だった社員は半年で50名増え80名となり、現在は110名を越えています。
急増する社員の中で事業や文化の状況は激変し不満が続出、うまく行かないチームが出始めます。
社員の幹部育成が急務となる一方で、その中で初めての幹部社員の退社。
社内に一気に不安が拡大し始める。

その中で第二創業を掲げ、私の時間の8割を内部に割き、幹部候補との1on1を繰り返し、大切にする文化の見える化を行い、8月9月はほぼ毎日幹部や幹部候補と飲みに行って対話を続けました。

しかし追い打ちをかけるように9月に入り、幹部候補の社員1名がさらに退社を突然通知。
役員から「彼の退社は少なからず吉田さんの言動が原因かと思います。」と言われる始末。

ベンホロウィッツ”HARD THINGS”のように、水が指の間から流れ落ちていく感覚。

一時は、じゃあ私がいるだけ迷惑なのか、副社長成田を社長にすれば解決するのか。
それならそれで良いよ、なんでも良いからクラウドワークスを何とかして前に進めたい。
そんな気持ちにさえなりました。

9月のB DASH CAMPでの気づき

そんな時に先日のB DASH CAMPという業界のカンファレンスに参加をして、10年前の上司であるドリコムの内藤社長や、C CHANNEL森川社長、セプテーニ・ホールディングス佐藤社長などにアドバイスを頂きました。

ドリコム内藤さん
「吉田さんのバランスの悪い性格は10年前からわかってる話(笑)。
そのことよりも、その副社長の成田さんのパフォーマンスを最大化できる環境が一番重要なのでは。
それが社長にすることなんだったらそれでも良いですけど、それが本当に本質なんですかね?」

セプテーニ・ホールディングス佐藤社長
「吉田さん会長・成田さんを社長にするのは全く時期尚早。
成田さんとの信頼関係は、圧倒的な利益の成果を通してしか生まれない。
社長・副社長としてタッグを組み真に成果を上げてから考えたら?」

C CHANNEL森川社長
「社長は、社員から嫌われるとか嫌われないとかは最も重要な話では無く、
社長の仕事は約束を守ること。約束を守ることに全ての時間を割くべきかと思いますね。」

ここが社長としての踏ん張りどころであり、副社長の成田と役員・社員の力を合わせて圧倒的に成果を出すために全力を尽くすべきタイミングということを再度噛み締めました。

この終わりの無い挑戦を必ず成功させる。そう思ってB DASH CAMPを過ごしました。

後日、B DASHでお会いした何人かの人に私の様子が明らかに変だった、と言われましたが、自分自身の現段階の能力への絶望と、どうにかして活路を見出したいという気持ちが混在している状態でした。すみません笑。

もがき続け、気付いたらみんなの力で第二創業の準備が整い、スタートラインに立っていた

その頃は毎日毎日、

「私がなんとかしないといけない」

「私がどう変わればいいんだ」

そんなことばかりを考えていたのですが、実は社員のみんなはそれぞれ自律して進んでいたのです。

それを本当に痛感し、みんなに感謝をした社員総会でした。各チームとしてのスローガンを独自に持って活動し困難な成果を達成する。時としてCWポーズとは違うチーム独自のポーズを決めて一体感を持つ。12045563_10154694084868532_5349754444094353601_o

困難を乗り切った方法を別のチームにもシェアして実践されるようになる。この半年の確かな成果をかみしめ、チームとしての自信に満ち溢れている。
気づけばそんなチームが続出していました。12132432_10154694084353532_5626850456520756350_o.jpg

その姿を見て、私はその成果に対して直接的には何もしていないと感じ、これが「組織」なんだと人生で初めて実感できたような気がします。
クラウドワークスは、気付いたら第二創業の準備が整い、スタートラインに立っていました。

個人からチームへ、理念から理念と数字の両立へ、そうしたことがいつの間にか進んでいたのです。富士山に何度か登ったことがありますが、目の前のとても辛い道を一歩一歩進み続けていたら、気づけば後ろには登ってきた風景が一面に広がっている。

そんな気持ちになりました。
この風景が2016年9月期のスタートラインで見えるとは思っていませんでした。

2016年9月期 スローガン「無限大の挑戦」

2016年9月期のスローガンは「無限大の挑戦」を掲げました。12094907_10154694081648532_4523999471141550060_o

働き方革命、個人の与信インフラを構築した後の世界はまだ見ぬ世界です。

今見えない世界へ無限大の挑戦をしよう。

1人1人が自分で見えていない世界へ無限大の挑戦をしよう。

新しい挑戦はリスクもあり、間違うかもしれない。

でも、皆さんはなんのためにクラウドワークスに集まりましたか?

新しい価値をもたらすためですよね。

新しい価値とは今はまだ現実になっていないものですよね。

であれば全員でまだ見ぬ世界への「無限大の挑戦」をしましょう。

副社長の成田修造も即座に無限大の挑戦を受けて組織テーマとして宣言。
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上場後、ともすると正論が支配しがちで「妥当性は?」「リスクは無いですか?」

という議論が増え、見えている成長だけを追い求めそうだったのでこのスローガンにしてみました。

しかし、奇しくも、その発表のキックオフで、私自身がまだ見ぬ世界を社員に見せてもらいました。

キックオフを通して、社員一人一人が、そして私自身も今期の業績への大きな自信をつかんだと思っています。

これを主催し仕上げてくれた石山さんをはじめとするキックオフチームに感謝です。12120147_10154694081198532_4457172435898876942_o

キックオフチームのお蔭で、このメンバーなら必ずやり遂げられるとさらに強く確信して今期をスタートさせることができました。

本当にありがとう。

今期の業績達成を通して更なる成長につなげ、20年で営業利益1兆円を通して働き方革命を成功させ、「”働く”を通して人々に笑顔を」を必ず実現しましょう。

みんなありがとう、今期「無限大の挑戦」でよろしく。12068921_10154694085898532_8398206627179472504_o

第二創業期において求められる人材像(クラウドワークスの場合)

2015.03.28

先日の成田さんの副社長就任はお陰様で大きな反響を頂きました。
多くが「期待してます!」「若手に挑戦の機会を創るのは良いですね!」
といった副社長就任を支援いただき、成田さんを応援するようなコメントでしたが、
いくつか、吉田が現事業から離れるというのは無責任ではないか、との意見がありました。

それは全くの誤解で、明確な事実として代表取締役も社長も私1名ですので、
成田さんがもし何らかの失敗をした場合には
(当たり前ですが)当然私の責任だと考えています。

なぜ私が今回の人事をしたのか。それはひとえに
クラウドワークスが第二創業として理念「”働く”を通して人々に笑顔を」を軸に
全く新しい組織を創っていく必要があると感じている
からです。

2014年9月末正社員29名から2015年4月には80名体制を予定しています。
事業拡大、市場拡大に向けて予定通り一気に投資を加速させています。

ここ半年で入社した50名を見ていると一人一人が凄く優秀で、やる気に満ち溢れていて、
今後の素晴らしい組織ができることを確信しています。

一方で、この50名は私や役員と一緒に働いたことがある人はほとんどいないわけです。
仕事を通しての信頼関係がまだ無い、という緊張感を持つぐらいが良いのではないか、と私は捉えています。

このタイミングがクラウドワークスの第二創業期であると明確に感じていて、今までの組織をいったんリセットして、新しい組織をゼロから創るつもりで4月1日から望みたいと考えています。

そして私として、社員1人1人と対話を重ね、なぜクラウドワークスに来てくれたのか、何をやりたいのか、を聞かせてもらい、そしてクラウドワークスとして大切にしている理念を伝え、今後のアクションを一緒に考え、末永く一緒に働いてもらうための素地を創りたい。

多くの事業課題は、優秀な人が信頼関係のあるチームを創ることで解決可能だと考えています。
だからこそ4月1日からは私は組織の文化創りに徹底的に集中する。(+長期の成長戦略、IRなどをやることは前の記事に書いた通り)

その中で、第二創業期において求められる人物像が明確になってきたので、
昨晩からの社内のメールを共有してみます。

36歳で人が離れていき1人になったあの孤独を考えると、
今1人1人が一緒に働いてくれていることに毎日感謝をしています。
皆さん本当にありがとう。
必ず理念「”働く”を通して人々に笑顔を」を通して、
1人1人毎日が充実してやりがいに満ち溢れている会社を創りたいと私は決意しています。

ユーザーの皆さま、株主の皆さま、
引き続き今後ともご支援のほどをよろしくお願いいたします。

以下成田からの全社宛メール

件名:「プロ野球大谷翔平を怪物にした花巻東高校の「目標達成用紙」」

https://newspicks.com/news/893396/body/
(※吉田補足。上記リンクをクリックするとわかりますが、大谷選手は夢を因数分解して具体的な行動目標81個を明確にしていいます。)

夢と目標と決意を区別する。

物事を因数分解して1つ1つ達成することで大きなことを成す。

大きな教訓ですね。
「私にはプロ野球選手という目標がありましたが、夢と目標と決意の区別がつかず、夢をかなえる秘訣が分かりませんでした。例えば『太ってきたので、痩せたい』というのは、目標ではなく決意。『今日はこれしかカロリーを摂らない』が目標。そうやって追っていくと、必ず結果が出ます。これって足し算や掛け算より、本来であれば小学生のときに教わらないといけないテクニックだと思います」

以下吉田から全社宛の返信

孫さんも以下のように25の項目を方針にしているね。

「自らの経営理念を支えるものとして「孫子兵法書」を紹介。その内容を25つの漢字にまとめ、中味をひとつひとつ解説していきました。」

http://logmi.jp/28963

最近、痛感するのは、
・上場まではorこの人数規模になるまでは、単一の目標、単一のスキルで集中して絞り込んで個として戦うことが求められていたと感じている。
・4月1日からは例えば以下の成田さんが提示したような複数の目標と複数の方針を併せ持ちながらバランスよく戦うことが求められていると感じています。
分かりやすいものでいうと、「理念」と「数字」の両立、とかね。
「個人(自分)」と「チーム(他者)」とか、「短期」と「長期」とか、複合的な要素がどんどん求められている。
全役員はより一層の徳を積む必要があり、謙虚に勉強する必要があり、目線を高く持つ必要がある。
以前に入社している社員の皆さんにはこれまでの活躍に改めて感謝を伝えると共に、
4月1日から”働く”を通して人々に笑顔を、を軸に全ての社員が改めて平等に、そして他者尊重でフラットに話し合い、そして他人に働きかけ、理念と自らの価値を波及させていくことで、新しい組織を創るつもりで臨んで欲しい。
4月1日からの人材評価における優先順位は以下のとおりだと考えています。
1.”働く”を通して人々に笑顔を、を他者に働きかけ、チームや会社全体に波及させられる人
2.”働く”を通して人々に笑顔を、を個人として体現している人
3.個人の仕事観で仕事をしている人
これは短期間で多数の人が入社してきている中でどうしても譲れないガイドラインだと考え、皆さんに提示します。
3年の中でCW8のようなものは提示したことはありましたが、
どうしても譲れないという形で提示したのは創業から恐らく初めてのことです。
それぐらいステージが変わり、第二創業である、と感じています。
人事チームとしては9月末までに理念を体現した形の人事制度に改善していくことを目標とします。
組織のステージによって求められるものは変化します。
その変化を捉えて、柔軟に変わること。柔軟に変わったとしても個人の大切にしている軸は変わらない。
例えば、F1やサッカー、フィギュアスケートのルールが変わることはよくある。
その変更に対して個別では100%の納得感は無いかもしれない。
けれども新しいルールの中で自分を表現し結果を出すのがプロフェッショナルということ。
理念は原則変化しませんが、ルールは組織の(主に人数とその人数が入社する速度に寄る)ステージによって変化すると考えています。
今は明確に変化の時です。ここからは本当に1人1人の力に掛かっています。ぜひ力を貸してください。お願いします。
吉田

クラウドワークス2013年新卒の成田さんを副社長にしました

2015.03.26

本日の取締役会で承認を受け、取締役の成田さんを副社長へ昇進させました。

彼はまだ25歳にも関わらず、彼を主体としたマーケティングチームでマザーズ上場を果たし、
現在では事業計画立案やマネジメントなど幅広く手掛けて成果を上げており、
取締役会でも全員一致での副社長昇進となりました。

今後、成田さんが現在の事業を全て管掌していくことになります。
25歳の青年としては大きな勝負になると思います。

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経営としては、意思決定スピードを最速にするために判断をしました。

現在常勤役員が取締役・執行役員で6名いますが、
気づけば話し合いが増えて、意思決定が遅くなっている局面があると感じました。

成田さんの仕事ぶりと成果を考えた時に、組織の更なる成長のためにも、
圧倒的に最速で攻め続けるためにも成田さんにジャッジを集約させることが
彼自身を成長させ、また組織を成長させられる、と考えています。

一方で組織の改編も行っています。
上場まで一定の体制を維持して走り続けていましたが硬質化している部分もあり、
定期的に変わり続けることを是とする文化を醸成したいという意思です。

今回の昇進は、一方で私の決意でもあります。

現事業の当面の目標である「2017年9月期に仕事の総契約額100億突破」は成田が担い、
私は今後の更なる成長戦略を打ち出していく役割になります。

上場会社3584社(日経新聞2015/1/6より、外国企業除く)の末席に立ってみて、
高校野球なら甲子園優勝、プロ野球なら日本一を目指すように、
トップを目指していきたいと思っています。

その中ではもっともっと別の圧倒的な成長カーブに挑戦し続ける必要がある。
今の成長カーブでは全然足りない。

私はその更なる成長カーブにコミットをします。
具体的には、
1.理念「”働く”を通して人々に笑顔を」を中心とした文化形成、人事制度構築
2.仕事の総契約額100億円達成以降の成長戦略
3.株主と対話型のIR方針の基礎作り
に集中していきます。

今週、元通産官僚・経済企画庁長官の堺屋太一さんと対話する機会がありました。

堺屋太一さんは、今日(2015年)の日本は第二の敗戦状態であると話されていました。

1100兆円の借金、歳出の4割以上が借入金、
高齢者の増加で年に3兆円近く増えることによる年金破綻、
インフラの少子化の危機、地方制度の行き詰まり等など・・・

戦後日本の終焉を迎え、新しい第三の日本を立ち上げる必要があると説いておられました。

クラウドワークスは、クラウドソーシングを通して、
個人の新しい働くインフラを提供し、その第三の日本を創ることに貢献したいと思っています。

そのように思った今回の人事ですので、ユーザーの皆さま、そして株主の皆さま、
チーム一同全力を尽くして「”働く”を通して人々に笑顔を」を実現して参りますので、
引き続き今後とも末永いご支援のほどを何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

リクルート社からクラウドワークスへご出資いただきました。

2014.08.08

先行して各メディアから流れていますが、リクルート社からのご出資をいただきました。

リクルート、クラウドソーシング事業参入 ベンチャーに出資http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ0704G_X00C14A8TJ1000/

クラウドワークス、リクルート投資子会社に第三者割当増資を実施、登録者数は20万人を突破
http://thebridge.jp/2014/08/crowdworks-got-fundraising-from-recruit-holdings

クラウドワークスに人材大手のリクルートが出資–相互にサービス連携へ
http://japan.cnet.com/news/business/35051920/

クラウドワークスがリクルートを割当先とした第三者割当増資——理由は資金ニーズより事業シナジー
http://jp.techcrunch.com/2014/08/08/jp20140808crowdworks/

リクルート社からの発表
http://www.recruit.jp/news_data/release/2014/0808_7734.html
「クラウドワークスは、今回の資金調達により、日本最大級のクラウドソーシングサービス『クラウドワークス』の追加開発と営業体制の強化を実行することで、さらなるサービス拡大へとつなげていく予定です。」

人材最大手のリクルート社がクラウドソーシング業界においてクラウドワークスを選んだことは象徴的な出来事であり、国内のクラウドソーシング業界のターニングポイントであると考えています。

今回の出資により、電通・リクルート・サイバーエージェント・デジタルガレージと各業界のNo.1と連携させていただくことになり、クラウドワークスは国内No.1はもとより各社のネットワークを活かして世界戦略へ布石を打っていくことになると思います。

私たちが手掛けているのは、個人にフォーカスをあてた21世紀の社会インフラであると考えています。企業の信用インフラが20世紀かけて構築されていったようにこれから100年かけて個人が働くための社会インフラが成長していく。

具体的には企業の場合、

・登記簿には資本金
・帝国データバンクには与信情報
・証券取引所は第三者が保証する信頼

といった与信インフラがありましたが、個人には従前ありませんでした。履歴書もある意味自称でしかない。だから個人の採用や仕事にはリファレンスという概念が重要でした。

そのような中でクラウドワークスにおいて人々は「100件受注して評価(5段階のうち)4.8、ありがとう数は300」などの明確な実績と信頼を積み上げていくことが可能になり、信用が可視化された個人については実際に企業からスカウトで仕事がくるようになっています。

この社会が進むと個人は社会的弱者では無くなり、個人として社会的信用が得られるようになり、人の働く選択肢が格段に広がる、そう考えています。

実際に我々の調査では、クラウドワークスを活用して働く女性の9割以上が「働く機会が増えた」と回答いただいています。

クラウドソーシングではたらくママが急増中、利用者の9割が働く機会の増加を実感 ~クラウドワークス、女性ユーザーを対象とした利用動向の調査結果を発表~
http://crowdworks.jp/press/?p=2870

そして我々が目指しているのは仕事だけではなく、個人にとっての「仕事」「教育」「社会保障」の3軸のインフラの整備です。創業以来一文字も変わらない我々のミッションである

『21世紀の新しいワークスタイルを提供する
~個の力を最大限活性化し、社会の発展と個人の幸せに貢献をする〜』

に向かって、リクルート社のご支援を新たに頂きながらチーム一同全力で邁進して参りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

「SoftBank World 2014」特別講演、無事終わりました!

2014.07.15

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「SoftBank World 2014」特別講演、無事終わりました。

実は孫さんの過去のプレゼンなどを見ながら準備に準備を重ね用意していたのですが、リハーサルで社員達から「堅い」「緊張している」との声を相次いでもらいました。

そのような中で、これはやはりありのままに振る舞うしか無いと思い立ち、導入でリハーサルの社員からの意見をそのままその場で共有して「すこし緊張していますので、ぜひ皆さま応援ください!」と言ってみたところ、会場で笑いが生まれ少し柔らかくなりリラックスして話すことができました。

そういう意味ではざっくばらんにフィードバックをくれる社員の皆さんに感謝です。良い仲間を持ちました。ここでありがとうを伝えておきます。

1,400名を超える申し込みの中で登壇

私のセッションだけで1,400名を超える申し込みという満席の会場の中で、午前中に基調講演で孫さんが話した同じ壇上に立たせていただき、クラウドソーシングを取り巻く社会的背景から入り、企業経営へのメリット、そして世界中の企業のオープンイノベーションの事例を述べた後、人々が時間と場所に囚われないクラウドワーキングを実現している具体例をお伝えさせていただきました。

そして、最後に起業に至ったここまでの経緯をざっくばらんに語らせて頂きました。

ドリコムでのこと、一回目の起業での失敗、いずれも非常に辛く、悔しく、そして反省し、学ぶことが多い出来事でした。一回目の起業の失敗の後に役員が私1人になったときに改めて何のために働いているかを考え抜いた末に、名誉やお金ではなく、人々に貢献して人々のありがとうを大切にしたい、という思いに至った経緯をお話させていただきました。

そしてクラウドワークスというサービスにもその思いを込めたいという考えから生まれた「ありがとうボタン」(※1年間で80万回のありがとうがやり取りされています。)の話をして、2周年記念イベントでクラウドソーシングで働くクラウドワーカーたちが集い「ありがとう」が交わされた写真で締めさせていただきました。

終了直後にいただいた温かい声

会場からは大きな拍手をいただき、中には共感していただき泣いた方もいらっしゃるとのお声をいただきました。頑張って準備して良かったと思っています。

以下、一部を転載します。

セッション参加させて頂きました。終盤の熱い思い、痺れました!クラウドソーシングがもたらす大きな可能性を再認識することができました。

クラウドワークス凄い。吉田さん(@yoshidaCW )のパーソナルストーリーは最後会場を熱くしたはず。

感動しました。苦難を乗り越えてハッピーの輪を創り出しておられ、本当に素晴らしいですね!

(弊社スタッフから)
そういった“人に焦点を当てた企業”がこれからの社会を牽引し、日本ひいては世界を動かしていくのだと実感いたしました。
私は、クラウドワークスで働いていることに誇りを持つと同時に、「働くを通して人々に笑顔を」の真意を忘れず、これからも精進していきます。

(株主から)
感動的なプレゼンで思わず涙ぐんでしまいました。孫正義とジャックマーの後の同じメインステージで大観衆の前での堂々たるプレゼンは本当に凄かった。

クラウドワークスが目指すのは、個人が働くための新しい社会インフラ

企業経営には「コストダウン」と「オープンイノベーション」という二つの大きなメリットをもたらすクラウドソーシングですが、一方で企業の発注量が積み重なれば、個人の実績と信頼も積み重なり、個人が働くための新しい社会インフラとなりえると考えています。

企業には、登記簿があり、帝国データバンクがあり、上場企業という信頼を客観的に担保する仕組みがある。

それに対して、個人にはこれまでそのようなものが無かった。クラウドワークスは仕事の実績や評価、そして「ありがとうボタン」を通して個人の信頼を蓄積し、個人の信用のインフラ創りに貢献していると考えています。

「21世紀の新しいワークスタイルを提供する」というミッションを掲げたクラウドワークスの挑戦は始まったばかりです。個人が働く上での新しい社会インフラは、企業経営にも大きなメリットをもたらします。

ぜひ皆さまと、300万社の企業へ新しい人材調達のあり方を、そして1億2千万人の人々に新しい働く機会を創出していきたいと考えておりますので今後とも末永いお付き合いのほどをよろしくお願い申し上げます。

最後に、このような貴重な機会をくださったソフトバンクの皆さまに改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました。

そして何より、このセッションを調整してくださったソフトバンクの徳永さんには、資料の構成やプレゼンのフィードバックなど当日まで様々な局面でご助言とご支援をいただきました。誠にありがとうございました。

※今回の講演の題名「クラウドソーシングでビジネスはこう変わる」と同名でダイヤモンド社から出版しています。今回の内容も含めて書いていますのでぜひご一読いただければ幸いでございます。
クラウドソーシングでビジネスはこう変わる(ダイヤモンド社)