中期経営計画「働き方革命」と「クラウドスコア構想」

2017.11.16
上場時に掲げた総契約額100億円が今期見えたこのタイミングで中期経営計画「働き方革命」と「クラウドスコア構想」を発表しました。
数値目標は2020年総契約額400億円、EBITDA20億円、そして早期に総契約額1000億円突破を目指します。
クラウドスコア構想は「働き方革命」に基づき、
1.ブロックチェーン技術:プラットフォーム外のP2P取引を想定
  AI:働き方の自動化、および個人の信用スコアリング

2.個人のための新しい与信インフラ:AIスコアリング「クラウドスコア」

3.個人の新しい経済圏「クラウド経済圏」=「シェアリングエコノミー」+「Fintech」

4.個人へ届ける報酬額1.7兆円(日本人平均年収422万円×40万人)を達成

を通して、個人のための新しい社会を構築し、
ミッション「”働く”を通して人々に笑顔を」を提供することを目指しています。
中期経営計画に基づき昨日、今日と早速多くのリリースが出ており、記事にもして頂いています。

1.ブロックチェーン技術:プラットフォーム外のP2P取引を想定 / AI:働き方の自動化、および個人の信用スコアリング

・また、AIの取り組みはサービス改善にも利用されており、人工知能学会で発表しておりますので詳細は中期経営計画P22をご覧ください。

2.個人のための与信インフラ:AIスコアリング「クラウドスコア」

・クラウドソーシング業界初の取り組み、報酬前払いサービス開始
日本経済新聞
働き手に「報酬前払い」、クラウドワークスが融資で
こちらは家入さん率いるCampfire社と提携して実現しています。

・AIスコア・レンディング「クラウドキャッシュ」を年内開始~クラウドソーシング業界初・仕事の完了前の報酬受取を可能に~

・クラウドワークス、中期経営方針として「クラウドスコア構想」を発表 ~「報酬の記録」が個人の信用となる世界の実現へ~キャプチャ

報酬データを貯めるためのタイムカードシステムは特許を取得、知財戦略も着々と進めています。
・オンラインで稼働時間をカウントできるアプリ「CWタイムカード」の特許を取得 時間単価制契約の急成長を支える

3.個人の新しい経済圏「クラウド経済圏」=「シェアリングエコノミー」+「Fintech」

1社の買収と、2社の子会社設立、2社の投資を発表しています。いずれもシェアリングエコノミー、Fintech領域の進出です。

特に電縁社はクラウドワークスとしては大型の9.6億円の買収(今回はその67%を取得)し、EBITDA約1.3億円の取り込みと共にブロックチェーン開発で連携していく予定です。

株式会社電縁の子会社化に関するお知らせ~ブロックチェーン領域で連携し「クラウド経済圏」の形成を加速~rere_DSC_3671

 急成長事業を分社化、「株式会社ビズアシ」設立のお知らせ
23634222_1493420834081472_2132817489_oバケーションレンタル事業を展開する株式会社トマルバへの出資のお知らせ 個人の報酬最大化に向けてシェアリングエコノミーへの投資を加速
そして最後にビッグニュースとして、元GREE CFOの青柳さんに社外取締役となってもらう予定です。上場前のGREEから時価総額数千億へ達する躍進の過程や海外展開など、我々がこれから挑戦するあらゆる世界の経験をお持ちで今後の経営のアドバイスをいただく予定です。
2018年9月期は「働き方革命」で総契約額100億円を突破し、2020年総契約額400億円、そして次の総契約額1000億円に向けて急ピッチで進めて参りますので引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
中期経営計画「働き方革命」はこちらからご覧ください

2016年ありがとうございました

2016.12.31

クラウドワーカー・クライアントをはじめとするクラウドワークスに関わっていただける皆さま、2016年本当にありがとうございました。

個人的には5周年記念のクラウドワークス感謝祭イベントで、普段会えないクラウドワーカーの皆さまと一堂に集い、皆さまの生活や仕事の話、クラウドワークスを活用している話を伺えたことが何よりも嬉しかったです。

順調にクラウドワーカーの皆さまへお支払いする報酬額=総契約額は伸長しており、日々クラウドワーカーの皆さまと着実に新しい世界を創っていっていることを実感しております。

300名以上のクラウドワーカーが一堂に集まった感謝祭
15272218_10206541357766626_2945247199765394170_o

新しい働き方を実践しているキングコング西野さんもイベントに駆けつけてくださいました。
西野さんの新しい仕掛けは今も毎日ワクワクさせていただいていて、本当に素晴らしい生き方、働き方を実践していると感じています。お互いの理念に共感しあっている盟友です。

15025613_1003614953095318_8255869062158442356_o

プロスポーツ選手の為末大さんには基調講演で話していただきました。プライベートでも一緒に大地の芸術祭のオフィシャルサポーターを通して仲良くさせて頂いており、ご縁をいただいたオイシックス高島先輩に感謝です。
15095531_1003428036447343_1716647200607303818_n

満席のヒカリエホールの中で、為末さんの基調講演は圧巻でした。
2016-11-15-16-43-47

副社長の成田も、最年少クラスの上場企業経営者として八面六臂の活躍を見せています。
15129408_1003614713095342_8283059936501717863_o

会場で積極的にクラウドワーカーの皆さまと対話する成田
15042053_1003615383095275_1188499616319808344_o-1

そしてフィナーレでの記念撮影、皆さまの笑顔が印象的でした。
15068360_1003610476429099_7253758634668315061_o

クラウドワーカー一人一人の夢を描いたボード
15025244_1003615566428590_6467783326518698636_o

より詳細なイベントレポートはこちらにありますのでご一読いただければ
https://crowdworks.jp/workstyle/?p=862

イベントを終え、感極まって涙する宮本と小林の笑顔が心に残りました。
2016-11-15-20-04-41-1

最後は感謝祭責任者だった高橋を胴上げして労をねぎらう。イベント業者に外注せずにすべて自分たちの手で創り上げ、ワーカーの皆さまにお届けできたことは大きな喜びでした。
15039660_1003613546428792_2090411062526804703_o

そして、先日の年内最終日での締め会の集合写真。「働き方革命」の実現に向けて大きく前進し、それを社員一人一人が実感した一年だったと思います。
15732635_1045220352268111_4578621121360974782_o

本年も残りあとわずかですが、関わっていただける皆さま本当にありがとうございました。

必ず営業利益1兆円を通してビジョン「働き方革命」を成功させて個人のための新しい社会インフラを実現し、ミッション(理念)「”働く”を通して人々に笑顔を」を届けていきたいと考えています。

良いお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

吉田 浩一郎

抜擢人事と社長室新設

2016.07.01

本日、2名の新執行役員を発表しました。

1名は入社5ヶ月足らずの熊井を執行役員に抜擢し、副社長の成田と共に全社マネジメントに。

そしてもう1名は、JAXA宇宙科学研究所で研究をしていたこともある弓山を執行役員CTOに抜擢しました。

入社数か月の社員を執行役員に、そしてクラウドワークス三代目のCTO誕生、と大きなジャッジを行いました。

10bc2ac084fe8957860f999e4d00df3d

詳しいプロフィールはこちらを参照ください。
クラウドワークス 役員紹介

抜擢人事の意図

抜擢人事の意図を一言で言うと、「組織における新しい挑戦を奨励」するためです。

昨年2015年4月に第二創業を掲げ、当時は組織の人数としても急成長を遂げていたため、GM(部長)クラスも社歴の浅いメンバーからの抜擢が当たり前に行われていました。

そこからこの1年戦い抜き、成果を上げたチームを通して、新しいリーダーが誕生してきました。その中でまずは組織固めを行うために、この1年は大きな組織変更をせずある程度メンバーをわざと固定させ、同じメンバーでの議論、同じチームメンバーでの議論を深めることを行ってきました。

その成果は大きくあり、創業メンバー中心の経営陣から、上場後に入社したGM主導による経営が円滑に実行されるようになり、各チームとしても成果に向かったアクションが取りやすくなっていきました。

一方で私の中で違和感が大きくなってきたのは、同じメンバーで長時間議論してきた反動として、新しいジャッジを行う時に、

「今のチームメンバーが全員納得行くかどうか」
「今の経営陣が全員納得行くかどうか」

といったすり合わせ文化が生まれてきたところがあり、調整に時間がかかる局面がでてきました。

我々の目指す「働き方革命」を通した営業利益1兆円計画を考えると、まだまだスクラップアンドビルドが必要なタイミングであり、積極的な人材登用をもっともっと行っていくことが大切だと考え、今回の抜擢人事を行いました。

新しい社員であっても目線が高ければ全社統括の人材として登用する。

社歴に関係無くエンジニア二アリングの未来を創る力があれば、CTOとして抜擢する。
※本記事文末に追記しましたので、ご参照ください。

クラウドワークスは過去にとらわれず、挑戦を奨励する組織でありたいと思っています。
エンジニアチームは4名のマネジメント体制となり、以下のような役割分担となりました。

a701f6bb85303a158a1acac2350a55c9

外部発信控えめな創業メンバーの野村が初代CTOだった状況から、大場が二代目のCTOとして参画したことにより、業界での発信が加速してRuby業界でのプレゼンスが高まり、エンジニア採用に大きく弾みがつきました。大場の貢献は大きかったです。その大場は、今日からCIOとして全社の情報システムを統括することになります。

三代目CTOの弓山、そしてクラウドワークスのエンジニアリングを大きく変えたGM安西を中心に、4名それぞれが特色があり、非常に厚みのある組織になってきたことを嬉しく思います。

エンジニアによる発信も最近かなり増えてきました。ぜひ一読ください。
クラウドワークス エンジニアブログ

また16卒からも入社わずか3か月ながら西村という女性を、コンシェルジュのチームリーダーに抜擢をしています。

西村の熱意、知識、行動量はチーム皆が認めるところで、一方で新卒ですからリーダーとして盤石とは言いきれませんが、こちらも挑戦を奨励した抜擢人事として決断しています。彼女ならきっとやってくれるでしょう。

9f33d94657952d8af3c2e4e546d247de

第二創業の素地が出来上がり、最近のチームやチームメンバーの仕事への熱狂ぶりには、私自身ワクワクするものがあります。

71fac69886698508cd041b59e37029a0 2016-06-29 13.23.06

さらに、社員からの新規事業の起ち上げも続々と発表されており、非常に楽しみな第4Qとなりそうです。

社長室の新設、そして、ソフトバンクIRマネージャー表さんの社長室長就任

そして、今回私としても大きなチャレンジになるのは、社長室の新設です。

今年から私と成田を中心に欧米、アジア各国を廻っていますが、世界各国のCrowd, Sharing, HR Tech, BtoB領域は2016年に入って加速度的に進化を遂げており、クラウドワークスの「働き方革命」営業利益1兆円のビジョン実現に向けて、我々としても事業速度を圧倒的に早める必要性を感じています。

そのために「社長室」を新設し、国内外における新規事業立上げを仕掛けていく予定です。
また、このタイミングでソフトバンクIRチームのマネージャーだった表さんに入社いただき社長室長に就任頂きます。

表さんはソフトバンクの国内はもとより世界中の機関投資家に対するIRを行ってきた、ということで孫さんの近くで仕事をしてきた1人です。

その表さんが働き方革命、営業利益1兆円ビジョンにに共感してくださって参画してくれたことは一つの大きな前進となるでしょう。

今回社長室メンバーは社内公募、エンジニア・マーケティング、中途・新卒、分け隔てなく横断的に登用をしました。

あと、創業時の初心に立ち返る意味で、7月から9月末の3か月間禁酒をする予定です。

ここで良いアウトプットをできるかどうかがクラウドワークスの今後の成長を決める、と考えて
いったん自分を禁酒して追い込みますので、業界の皆さま、何卒ご理解とご協力を頂ければと思います笑

社長室チームメンバーのみんなと。13528059_269459996778907_7512654834009068368_o

追記:
クラウドワークス創業のころから交友のあるエンジニアの増井雄一郎さんから

CTOに必要なのはエンジニアとしての技術力なのかな?
エンジニアキャリアの上位ステージとしてCTOみたいな感じだと違和感あるなー
“社歴に関係無くエンジニアとして技術力があれば、CTOとして抜擢する。”

とのコメントがあり、エンジニアチームにより正確な表現を確認してみました。
弊社エンジニアチームのコメントは以下の通り。
—-
技術力の広さだとは思うので、エンジニアリングという視点での事業貢献や、アーキテクチャ全体を見られる、各メンバーの技術力も考慮して前に進める、というイメージだと思います。

また、よくCTOがマネジメントもやってしまっていたりもしますが、その辺がポイントであれば、マネジメントと完全に役割分担をし、エンジニアリングに集中している状況を作ったとも言えると思っています。

社歴に関係無くエンジニアとして技術力があれば、CTOとして抜擢する。
エンジニアとして技術力があれば → エンジニアリングの未来を作る力があれば、とか、そのくらいの書き方がよいかもしれません。弓山さんに一番期待しているのはそういうところですので・・・。
エンジニアリングの未来といいますが、(経営的視点も含めた)技術的な指針といいますか・・・。

以上を踏まえて、上記記事も修正しています。

エンジニアチーム自体は以下のブログを読んでいただければわかる通り発信も活発な状況ですので、ぜひご一読ください。
クラウドワークス エンジニアブログ

西野亮廣さんに、クラウドワークスの「デタラメ顧問」になっていただきました。

2016.05.16

この度、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんに、
ワクワクする人の働き方の未来を考える「デタラメ顧問」になっていただきました。

プレスリリース:「ロボットやAIにリプレイスされる仕事なんて、捨てちゃえばいい」と新しい働き方を指南 天才芸人・西野亮廣氏がクラウドワークスの“デタラメ顧問”に就任!

西野さんはここ数年の仲ですが、お互いの仕事の枠を超えてお付き合いさせていただいています。西野さんの新しく企画した舞台(学校?)「サーカス」に私が立たせていただいたり、日経新聞「交遊抄」で私のインタビュー時に西野さんを紹介させていただいたり、と交遊が続いています。
01

その中で、ロボットやAIが台頭する中で急速に変化をしていく人の働く環境において、自らの働き方をデザインして実行し続ける西野さんからインスパイアを受けることが多々あり、今回新しい働き方を指南する「デタラメ顧問」に就任いただきました。ロボットやAIが話題になっている2016年限定の企画です。(上記写真は第一回のクローズド社内勉強会の風景)

デタラメ顧問、と言っても、就任の背景はもちろんデタラメなものではありません笑、のでここで少し意図を書かせて頂きます。

お笑い芸人の大きな収益源であるテレビ番組を25歳でほぼ捨て去り、ゼロからプロダクト創りとデリバリーまでを行うようになった西野さん。

西野さんはよしもとの芸人として異例の早さの25歳でゴールデンタイムの冠番組「はねるのトびら」を持った後に、テレビの露出を意図的に捨て去り退路を断った上で、自らがお笑いの枠に留まることなく商品・サービス・体験などの新しいプロダクトを創り続けながら、世の中に届けるデリバリーのところまで自分でやり切っています。
IMG_7670

世の中にあるビジネスのほとんどは、①プロダクト(orコンテンツ)+②デリバリー(商流)で成り立っているかと思いますが、よしもとにいればそこには新喜劇という劇場があり、テレビ番組でのひな壇芸人があり、そして冠番組がある。つまり芸人は芸だけを考えればデリバリーはよしもとがやってくれていた訳です。

その中で、西野さんはよしもとの商流に依存することなく新しい道を選んだ。

一例を上げるだけでも、

① 独自のコンテンツを作る。
– タモリさんのアドバイスから、絵本作家となり4年かけて絵本を完成し、販売する。副業での絵本作家の強みはプロと違い採算度外視でできること、と捉え、細密画で徹底的にクオリティにこだわって仕上げる。
MU74XaukxotVrqUN44tUsDfMP2Nn2CNnfTQMGsfKEh1ArFb3hu6ombmMoDlCZ7jo

② 独自のデリバリーを作る。
– 絵本の販売も通常の書店に並べると普通の売れ方しかしなかったので、原画を無料でレンタルすることにして、西野さんのファンが日本全国で勝手に個展をやるようになり、無料レンタルの代わりに絵本を販売させてもらうことで独自の販売ルートを作った。その他、無料ECのBASEでも販売する。

– 西野さんの単独公演は、従来のチケットぴあやチケット販売に頼ることなく、2,000枚を毎年手売り(今年は4,000枚)。新人なら手売りはあるが、西野さんの立場では通常やらない。しかも手売りした時に毎回一緒に写真を撮ってtwitterにアップする。それを買ってくれた人がRTしてくれることでソーシャルの宣伝に繋がる。
B7tqNWsCMAEnUQi

というのはほんの触りでしか無くて、こういう話があと100個、200個あるような人が西野さんです。これらの発想には毎回驚きと刺激を頂いています。

そして、このような問題は実は、日本の大企業やベンチャーにも常にある事象だと思っています。

大企業であれば、既存のプロダクトと既存のデリバリーに縛られて、収益が下がっているにも関わらず新しい動きができない、いわゆるイノベーションのジレンマの問題。

あるいは、ベンチャーであれば、プロダクトを作るエンジニアとデリバリーを作るマーケティングの対立の問題。エンジニア側はデリバリーを尊重しきれずにプロダクトアウトの発想になり、一方でデリバリー側はマーケットインの発想でプロダクトへ無茶な要求や個別のカスタマイズをしてしまう、など。

西野さんと話していると、そういう全ての課題が言い訳でしか無く、どこからでも、いつからでも、あるべき姿への挑戦をできるよ、ということを教えてもらっている気がします。

そして、異業種でこれだけプロダクトとデリバリーを一気通貫している方の存在をクラウドワーカーの皆さんにも知ってもらいたい、あるいは社員にも知ってもらいたい、と思い、今回のデタラメ顧問の話となっています。
13211016_866722343451247_1187172642_o

なぜ「デタラメ顧問」なのか?

私が社内外で常々話しているのは、「人間の強みは非線形性(非連続性)である」ということです。

ロボットやAIが台頭する中で、計算できる仕事、線形性の仕事は、究極的には人間が行う必要が無くなることは既に明らかです。1810年のラッダイト運動以降、労働は機械にリプレイスされ続けてきており、その度に、人は新しいテクノロジーを危惧し、危険を唱え、ラッダイト運動のように時には破壊や抵抗をしてきました。

ところが、この200年間、事実上産業革命は前に進み続けており、卑近な例で申し上げれば、部屋の掃除がルンバに一度リプレイスされてしまうと、自分でやらなくなるのが実情です。誰も「掃除という労働を奪うな」とはもはや言わない。

その中で、ロボット・AIの議論をし続けていましたが、個人的にはこの議論に「飽きて」しまいました。クラウドワークスは、「“働く”を通して人々に笑顔を」をミッションとする企業です。人の働く未来に向けて客観視する分析家や批評家ではなく、当事者でありたい。その当事者としての行動とは何だろうか?と考え続けてきました。

「“働く”を通して人々に笑顔を」に対して当事者であり続けることは、社会的意義が高くやりがいがある一方で、とても難しい仕事であることを痛感しています。

例えば、子育てママがクラウドワーキングで働けます、と一概に言っても、東京のクライアントの仕事のペースと、地方の子育てママの子育ての合間にする仕事のペースは違うし、モチベーションも違うこともあります。

シニアしかり、障害者しかり、フリーランスしかり。それぞれの個々人の現実に向き合い続けなければ、「“働く”を通して人々に笑顔を」は実現できない。

そして、個人的にはそのことを重たく受け止めすぎて、ここ数か月は正直陰鬱な気持ちになっていました。全国の働く個人の未来について出来ることはなんだろうか?そして、そこに出てきたロボット・AIという新しい命題。仕事は奪われる、けれども個人の働く環境は複雑だ、という話の堂々巡り。非常に悩んでいたと思います。

その中で、私は西野さんとご飯を食べている時に、西野さんの「エンタメやるからには、ウォルト・ディズニーを倒す」と明言する突き抜けた明るさと発想力、行動力を見て、このデタラメさが人を元気にする、と感じました。
IMG_7662
IMG_7814

そして、「クラウドワークスのデタラメ顧問やってくれませんか?」と話したところ、「デタラメ顧問?!いいすね!やりましょう!」と即答していただき、その後、よしもと側にもOKをいただき、よしもとの芸人としては初の上場企業の顧問就任となった次第です。

すべては「“働く”を通して人々に笑顔を」から生まれた。

昨今模倣されることも増えた、クラウドワークスの創業以来のミッション(理念)・ビジョン(事業目標)・バリュー(行動指針)の考え方ですが、我々の実績として、全日本ラグビーU20監督の中竹竜二さんに社外取締役に就任いただき組織力についてご指導を頂いたり今回の西野さんに顧問に就任頂いていたりするのは、ひとえに他社の模倣ではなく、オリジナルの発想と事業に共感して頂けているから、だと考えています。

そしてそのオリジナルの発想の根源になっているのがミッションである「“働く”を通して人々に笑顔を」です。

クラウドワークスは「人」にフォーカスを当てている会社です。昨今、テクノロジーと金融によって世界の最適化が進み、20世紀型の人間中心主義から、21世紀は「地球最適化主義」ともいうべき社会が到来しており、これからはロボットと人間がある意味等価に扱われるような状況が数多く出てくると想像しています。(例えば、低炭素社会実現においては、人間よりもロボットの積極登用が効果を上げるでしょう。)

その中で、クラウドワークスはあえて「人」を主軸に置き、「人」の未来をデザインし、「人」の笑顔に貢献をしたいと考えています。

人の未来に貢献したい、と考えている方がいれば、中途・新卒問わずぜひお気軽に参画をお待ちしております。

[クラウドワークスの採用ページ]
https://www.wantedly.com/companies/crowdworks/projects

クラウドワークス社員とのディスカッションはもう始まっています。

先述の通り、既に第一回のクローズドな社内勉強会を終えており、西野さんとともに新しい働き方をどう仕掛けていくか、活発な議論が始まっています。
IMG_7618 (2)

最後に先日のイベント後の社員の日報から一部抜粋を張り付けておきます。


キングコング西野さんのセッション非常に刺激的でした。
退路を断ち、あるべき姿から逆算をして素直に行動をする。
規定路線や既成概念にとらわれずに、シンプルに解決策を導く。
あのバイタリティとクリエイティブな解決策はどこから出てくるのかとすごい気になりました。

西野さん×吉田さんのトークセッション、創造を遥かに越えた溢れるエネルギーに圧倒されました。自分自身の感じるわくわく感に素直になる、スケールの大きい話に限らず毎日のことにも大いに発生する気持ちだと感じました。西野さんがオフィスにご来社された瞬間から「すげー!」とキラキラした目でおっしゃってました。その姿をみて、その瞬間から、すでに西野さんのわくわくパワーに全社がぐるぐる巻きに巻き込まれていたのだと、振り返って改めて思います。

西野さんのお話非常に面白かったです。なにごとも、一回立ち止まって「なぜ」を考える方なんだなあと感じました。本質から考えることで、成功確率を高めているんだろうなと。うまくいったら、なぜうまくいったのかを考える。うまくいかなかったら、なぜうまくいかなかったのかを考える癖をつけていきたいです。

・西野さんのデタラメ顧問就任。
西野さんの発想と挑戦し続ける姿勢、働きかけにただただ驚きと尊敬です。
働き方を自ら作るってすごいですね。

社員の評判も上々で、数多くの社員が刺激を受けて新しい働き方の創出に向けて模索を始めています。

これからの西野さんの「デタラメ顧問」にこうご期待ください!

————————————————————————————
★Twitter・Facebookで #デタラメ顧問 で検索!★
プレスリリース:「ロボットやAIにリプレイスされる仕事なんて、捨てちゃえばいい」と新しい働き方を指南 天才芸人・西野亮廣氏がクラウドワークスの“デタラメ顧問”に就任!

16新卒31名入社しました。200年続く産業革命の最終章の時代をどう生き抜くか

2016.04.01

2016年新卒入社式を行いました

待望の16新卒31名が入社しました。

12891673_841394055984076_43314324778087658_o

正社員で100名を超えたばかりのクラウドワークスとしては非常に大きな挑戦であり、人事を中心に「育プロ16」という新卒育成プロジェクトを立ち上げ、全社あげて新卒を育成していく体制を整えました。

12525095_841388772651271_3356996845436751847_o

11147119_841392922650856_6626913551530855575_o

みんな素敵な笑顔で、良い入社式となりました。

私も来週からしばらく新卒の育成に集中する予定です。

2016年9月期スローガン「無限大の挑戦」文化の体現者となれ

入社式で16新卒に送った言葉は、今期のスローガンである「無限大の挑戦」を体現してください、ということです。上場して2年目となり、予実の管理体制がより成熟してくる一方で、常により高い目標、まだ見えぬ目標に挑戦する文化を16新卒から率先して生み出して欲しい、と伝えました。

12440751_841389872651161_9136884138011834575_o

また「働き方革命」とは働き方の未来はどうなるのかを想像し、その未来の社会に対してミッションである「”働く“を通して人々に笑顔を」を提案していくことだと伝えました。

産業革命の最終章であるホワイトカラーの自動化の時代をどう生き抜くか

1800年以降の産業革命以後に起きている労働の歴史には、繰り返されている事象が非常に多いと感じています。政府やシンクタンクとも意見交換している中で、いわゆるラッダイト運動のようなものが何度も繰り返されながら社会は基本的には効率化の一途を辿っている。

200年かけて仕事が機械によって効率化されており、20世紀の間はブルーカラーや製造の分野だったものが、2015年あたりを機にその効率化の波がホワイトカラーに及んでいる、ということなんだと理解しています。

そういう意味では製造業における20世紀の歴史のように、これから100年かけてホワイトカラーの仕事が効率化され減っていくことに確信を持っています。

200年が過ぎた産業革命のある意味最終章の始まりであるように感じています。人間にとって便利を追求する時代から、社会全体の最適化を追求する時代へと移行していく。おそらくその時代の中で人とロボットは共に社会を構成する1要素になっていくと想像しています。

その中で、これからの社会のグランドデザインを考え、「”働く”を通して人々に笑顔を」を提供していくために必要な視点について幾つか話をさせて頂きました。

12672112_841389045984577_3267701524845833136_o

年収2000万円を突破したクラウドワーカーが誕生し、「クラウドワーキング」という本が日経新聞から出版される。「働き方革命」は着実に前進しています。16新卒には、その組織の中核になることを期待しています。これから期待していますのでよろしくお願いします!

16新卒で流行ってるらしいがっちりポーズで。
12891741_841394815984000_354369444477741428_o

最後にちょうど1年前に副社長に就任した成田との写真を。組織や事業と共に成田も、そして私も成長し続けています。一部になにか噂があったようですが、がっちりタッグを組んでやってますのでご安心ください笑

12888790_841388472651301_3820198306115059847_o